涼太だけがマジ( ゚д゚)
チャラ男カックイィー!!!!!
天才クソ野郎の事件簿24 -TWENTY FOUR-
第6話「天野くんのクリスマスイブ 5:00~6:00」
12月24日 5:00~6:00
12月24日。クリスマスイブ。
明け方5時。
その時間帯、涼太はまた渋谷のラブホ『ペガサス』にいた。
佐伯涼太
(いやぁ、またここに戻るとは思わなかったね)
ぐふふ、と嫌らしい笑みを浮かべながら、ポイントカードを見つめている。
佐伯涼太
(ついにポイントが貯まったよ。前から交換したかった物があったんだよねぇ)
鼻歌を奏でていると、お風呂場から1人の娘がやって来た。
泣きぼくろと分厚い口唇が特徴で、髪色はマーメイドアッシュ。
神南のクラブで引っかけた娘だ。
佐伯涼太
ハルカちゃん、お帰り。
ハルカ
ただいま。
涼太もシャワー浴びる?
佐伯涼太
そうしたいのは山々なんだけどさ、僕はもういいかな。
ハルカ
……えっ?
浴びないの?
ハルカはちょっと訝しげに眉をひそめた。
クラブでナンパされて意気投合し、
「静かな場所で2人きりになりたい」
と誘われたからホテルまで来たのにシャワーを浴びないとは何事か、と言いたげな顔をしている。
佐伯涼太
いや実はさ、ハルカちゃんに聞きたいことがあったんだ。
ハルカ
聞きたいこと……?
え、なにそれ。
佐伯涼太
まぁ、こっちおいでよ。
涼太はハルカの手を引き、座っているベッドまで招き寄せる。
そのまま覆いかぶさって口唇を奪う……のではなく、冷静に隣へ座らせた。
佐伯涼太
友達から聞いたんだ。
何でも最近、渋谷のクラブに『爆弾を作った』って吹聴してる男がいるって。
それがハルカちゃんと仲良しだ、って噂を聞いたんだよね。
涼太の顔は真剣だ。
先ほどまでキール片手に口説いていたチャラ男の顔ではない。
ハルカは思わず生唾を飲み込み、そして「マジな顔のほうがイケてるね」とも思っていた。
佐伯涼太
僕はワケあって、その男を探してるんだ。
ハルカ
ふぅん。なんで?
知り合いなの?
佐伯涼太
いや、全然知らない人だと思う。
でも、その男が言ってたらしいんだよ。
『前島悠子を爆弾で殺してみせる』
……ってさ。
それがちょっと気になるんだよね。
ハルカ
へぇ……。
ハルカは細いタバコを取り出し、失望したように涼太を見つめた。
ハルカ
意外じゃん。
涼太ってアイドルオタクなんだ。
キモいね。
佐伯涼太
あはは、やめてよ。
僕はオタクじゃないってば。
涼太は爽やかに笑ってみせる。
佐伯涼太
前島さんは僕の友達なんだ。
まぁ、信じてもらえないと思うけど。
ハルカ
アイドルと友達なんて、信じられるワケないね。
佐伯涼太
だよね。
うんうん。
わかるよそう思うのも。
涼太は笑顔を消すと、ぐいっとハルカに近づいた。
吐息がかかる距離だ。
佐伯涼太
ハルカちゃん。
教えて。
その男に心当たりない?
御礼ならする。
だからキミが知ってることを教えてほしいんだ。
ハルカはじっと涼太の顔を見上げた。
端正な顔立ちの人懐っこいイケメン。
今は真面目な顔で情報を教えてほしいと
ハルカは小さく頷いた。
ハルカ
……知ってるよ。
ていうか、2回ぐらい寝たかな。
インテリで話は合わなかったんだけど顔が良くてさ。
確かに『爆弾』のことも言ってた。
佐伯涼太
マジで!?
どんな男だった?
どこで仕掛けるとか、聞いたりしてない?
ハルカはにんまりと微笑むと、涼太の衣服に手を伸ばした。
ハルカ
知りたいこと話したら、御礼をしてくれるんだよね?
佐伯涼太
もちろん。
僕に出来ることなら何でも言って。
ハルカ
それなら……。
シャワー、浴びてきて。
ハルカはそう言って、お風呂場を指さした。
佐伯涼太
ふふっ……。
オッケー。
まかせといてよ。
涼太は苦笑しながら立ち上がった。
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