『天才クソ野郎の事件簿』とは、
・「クソ野郎」の天野くん
・「アイドル」の前島ちゃん
・「チャラ男」の涼太くん
このトリオがレギュラーメンバーとなります。
あとは全部脇役ですので、この3人を押さえておけば読める、はず!!!
さてさて、本日は『しみことトモヱ』の「simico先生」に天クソを描いていただきましたぁーーヽ(*´∀`*)ノ.+゚
素敵なイラストを本当にありがとうございます!
しみトモが天野くんと一緒に、天クソ読んでるゥーーーヽ(*´∀`*)ノ.+゚
天才クソ野郎の事件簿 -特別編-
『彼女を上手に誘拐する方法』
第3話 「天野くんの家庭事情」
前島が驚いて口元を押さえた時、テラスにひとりの訪問者が現れた。
???
いやっほぉぉぉ!!
おつかレーシック角膜ペリペリィー!
なに2人ともしんみりした顔してんのさぁー!?
いつもみたいに イチャコラしないのぉー!?
やかましい男だ。
軽薄な笑みを満面に浮かべている。
天野勇二
チッ、
またうるさいのが来やがった。
天野は嫌そうに友人である「
華奢で茶髪の男。
端正な顔立ちの持ち主だ。
鋭い瞳が特徴の天野とは違い、少々垂れた二重の瞳が、子犬のような人懐っこさと愛くるしさを演出している。
舌打ちしている天野を見て、涼太は「チッチッ」と人差し指を振ってみせた。
無数にぶら下げたアクセサリーをチャラチャラ鳴らしながら、満面の笑みで叫ぶ。
佐伯涼太
そんな冷たいこと言うなんてドイヒーじゃん!
勇二ってばドイヒー!
ソウルメイトの僕ちゃんがテラスに来たんだからさぁ、歓迎とまでは言わなくても、嬉し涙で顔面ビショ濡れにしたまま感謝の言葉をイッちゃっていいんだよ!
さぁ!!!
僕への賛辞を高らかに叫んで!
コール・ミー・メイビー!!!
天野と前島は、白い目で涼太を見つめた。
前島悠子
……涼太さん、随分と上機嫌ですね。
天野勇二
ああ、コイツはこの時期、いつもこうなのさ。
前島悠子
この時期って……。
もうすぐクリスマスだからですか?
天野勇二
そうだ。
クリスマスなんて、このチャラ男にとっちゃ1年で最も楽しいイベントなんだとよ。
涼太が力強く頷く。
佐伯涼太
イエスッ!
その通り!
僕にとってクリスマスは最高のイベントだよ!
最近はハロウィンもイケてるけどさぁ、街全体のムードが色っぽくないんだよね。
その点クリスマスは最高じゃん!
デートしてもナンパしてもコンパしても、どれもこれも美味しい!
街全体がナンパの宝石箱やぁーーー!!!
チャラ男はとても上機嫌だ。
腰をリズミカルに振り、ドヤ顔で「ウェーーイ」している。
前島は無視することにした。
前島悠子
それで師匠……。
私思うんですけど、もう一度、あの子の話を聞いたほうがいいんじゃないですか?
天野勇二
なぜだ?
俺様は家出の手助けなんて御免だぜ。
前島悠子
きっと何かワケがあるんですよ。
パパに助けを求めてるのかもしれませんよ。
佐伯涼太
なになに!?
なんか面白そうな話してるじゃん!
涼太がすかさず割り込んだ。
佐伯涼太
なんの話してんのさ!?
僕ちゃんにも教えてよ!
天野はギロリと涼太を睨みつけた。
天野勇二
目障りだから黙ってろ。
もうすぐクリスマスだぞ。
この時期のお前は忙しいんじゃなかったのか?
佐伯涼太
うぷぷ。そうだよ。
師走の僕ちゃんはクリスマスまで予定がビッシリ。
コンパコンパアンドナンパのデスマーチだね。
天野勇二
くだらんな。
なんて非生産的な男だ。
天野は心底呆れながら涼太を見つめた。
涼太はクリスマスが近づくと、連絡しても無視するほど忙しくなる。
デートとコンパの予定でスケジュールを埋め、とにかく遊び回る。
リア充のチャラ男にとって、クリスマスとは1年の成果が形となる日。
イブの夜を、どれだけ高ランクの娘と過ごすのか……。
それがリア充として努力した1年の結果だと、涼太は考えているのだ。
涼太は「うぷぷ」と笑いながら、天野の肩を抱いた。
佐伯涼太
そんな『呆れホリックアワー』な目で僕を見ないでよ。
僕はね、ちゃんと用事があってここに来たワケ。
さっきね、校門でメイちゃんを見かけたんだよ。
ダメだよ大事な姪っ子を泣かしたらさ。
わんわん泣いてたよ。
前島が「あれ?」と声をあげた。
前島悠子
涼太さん、メイちゃんのこと知ってるんですか?
佐伯涼太
そりゃもちろん。
僕と勇二は小1からの幼馴染なんだよ?
メイちゃんと一緒に『おままごと』をしたこともあるよ。
勇二は『パパ役』で、僕は『庭で飼ってる雑種犬役』だったけどね。
前島悠子
だったら涼太さんは……。
前島は慌てて口元を押さえた。
『それならば、兄のことも知っているのか』
そんな質問を飲み込む。
昔からの幼馴染であれば、兄のことを知っていてもおかしくない。
兄が入院した経緯だって自分よりも知っているだろうと、前島は感じた。
天野勇二
チッ、メイのやつめ……。
声をかけたのか?
佐伯涼太
いや、遠慮した。
メイちゃんは僕に冷たいからね。
天野勇二
それが無難だな。
泣きわめくメイがお前を見つければ、数発殴ってもおかしくない。
佐伯涼太
言えてる。
どこかの『クソ野郎』がメイちゃんに護身術を仕込んだせいでさ、殴られるとマジで痛いんだよね。
涼太は「やれやれ」と呟き、少々真面目な顔で天野を見つめた。
佐伯涼太
……だけどさ、わざわざメイちゃんが大学に来るなんて珍しいじゃん。
何かあったの?
天野勇二
俺様に『依頼』したかったらしい。
自分を「誘拐してくれ」と頼まれたよ。
佐伯涼太
はぁ? なにそれ?
涼太は不安気に顔を歪めた。
佐伯涼太
家出したい……ってことかな?
でも、メイちゃんは勇二の家にお泊りしたことあるじゃん。
なんでわざわざ『誘拐』なんだろ?
天野勇二
知らねぇよ。
あの手のガキは、時々こっちの理解を越えることを考えやがるからな。
天野がため息を吐いたタイミングを見計らい、前島が口を挟んだ。
前島悠子
どうして師匠はメイちゃんに冷たいんですか?
師匠は意外と『子供好き』じゃないですか。
なぜか子供にも好かれますし。
メイちゃんだって、かなり師匠に懐いてましたよ。
涼太も「うんうん」と頷く。
佐伯涼太
メイちゃんは昔から勇二にベッタリなんだよ。
オジさんにしては年が近いし、勇二は幼子の扱いに長けてるしね。
前島悠子
そうですよねぇ。
懐いてなければ『パパ』なんて呼びませんよね。
佐伯涼太
あはは。それ言えてる。
……ねぇ勇二。
もう少しメイちゃんの話を聞いてあげたら?
きっと何かワケがあるんだよ。
本当はさ、勇二も少し気になってるんでしょ?
天野は舌打ちしながらタバコの煙を吐き出した。
メイが座っていた椅子を見つめる。
誘拐してほしいと、小銭を差し出した姪っ子。
確かに、これまで見たことのない表情だった。
何か悩みを抱えているのかもしれない。
天野勇二
……チッ。
仕方ねぇな。
もう一度メイに会ってくる。
依頼を受けるつもりはないがな。
携帯灰皿に吸い殻を押し込み、天野は静かに立ち上がった。
(明日へ続く)
「天クソ祭り」特別企画!
☆マンガの人気先生に「天クソ」を
描いてもらいましたコーナー☆
火曜連載 『しみことトモヱ』の「simico先生」に描いていただきました!
素敵なイラストありがとうございます!
そして12月10日発売の『天才クソ野郎の事件簿』を『文教堂書店・アニメガ・文教堂ホビー様』でお買い求めいただきますと、こちらのイラストが購入特典としてもらえます!
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「simico先生」 と「つばこ」のサインつき!
是非ともお近くのお店をチェックしてください!
明日は、 金曜連載 『カボ!大魔王への道』の「秋ヒロト先生」のイラストが登場します!
お楽しみに!ヽ(*´∀`*)ノ.+゚
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・「アイドル」の前島ちゃん
・「チャラ男」の涼太くん
このトリオがレギュラーメンバーとなります。
あとは全部脇役ですので、この3人を押さえておけば読める、はず!!!
さてさて、本日は『しみことトモヱ』の「simico先生」に天クソを描いていただきましたぁーーヽ(*´∀`*)ノ.+゚
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しみトモが天野くんと一緒に、天クソ読んでるゥーーーヽ(*´∀`*)ノ.+゚
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