さぁ『天クソ編』もクライマックスだ!!!!
時刻は更新1時間半前!!
つばこもクライマックスです!!!
書き手としての命を燃やす1時間半!!!
本当に申し訳ないのですが作コメ簡略します!!!
9話同時更新だからね!!!
大目に見てください!!!!!
板垣姫子
…………だれ?
か細い虫のような声だ。
これは見知らぬ番号からの着信。
きっと誰からの電話なのか訝しんでいるのだろう。
天野勇二
姫子か。
俺だ。
今は部室にいるのか?
板垣姫子
お、おれ……?
おれおれ、さぎ……?
天野勇二
違う。
天野だ。
頼んでおいた件はどうなった?
そろそろ結果が出ていると思うのだが。
板垣姫子
あ、あまの……。
うん……。
いろいろ、わかった……。
スマホの向こうで姫子があたふたしている。
カタカタと聞こえる音はキーボードだろう。
どうやら電脳部の部室にいるようだ。
板垣姫子
苦労したけど……。
調べて、みたよ……。
でも、望月の部屋は……ダメだった……。
天野勇二
ハックできなかったのか?
珍しいな。
板垣姫子
ネットワーク……切れてて……。
病院のほうも、アタックしたけど……。
むりだった……。
天野勇二
だろうな。
神埼のセキュリティは相当強いんだ。
何せ『政府要人』の情報を隠してあるからな。
板垣姫子
やっぱり……。
でもね、児童養護施設の……PCに……ハックできた……。
天野が「ほう?」とつぶやく。
天野勇二
それはよくやった。
望月の情報が残っていたのか?
板垣姫子
ううん……。
望月が……里子に出されたの……25年前……。
さすがに、情報……なかった……。
天野勇二
板垣姫子
本当の、親……。
わかった……。
天野は微かな興奮を覚えながらスマホを持ち直した。
さすがは『電脳姫』だ。
天野勇二
そいつはデカい情報だ。
どんなヤツなんだ?
板垣姫子
すっごい、不良の……シングルマザー……。
虐待……してたみたい……。
望月……捨てられて……児童養護施設に、預けられた……。
天野勇二
それで『望月家』が里親になり、養子縁組したワケだな。
板垣姫子
天野勇二
実の母親の名前もわかったのか?
板垣姫子
天野勇二
それはもしかすると……。
『K』じゃなかったか?
板垣姫子
『K』……?
姫子が困惑したように呟く。
しかし、すぐに何かに気づいたように言った。
板垣姫子
……ああ、そういうこと……。
うん……。
『K』だよ……。
なんで、わかったの……?
天野勇二
ただのカンだよ。
まだ生きてるのか?
板垣姫子
うん……。
生きてる……。
でもね……。
姫子はどこか困惑したように言った。
板垣姫子
今は、どこで働いてるのか……。
どこに住んでるのか……。
どんな姿なのか……。
それがさっぱり、掴めない……。
天野勇二
掴めないだと?
どういう意味だ?
板垣姫子
言ってる通り、だよ……。
8年ぐらい前から……行方不明なの……。
天野勇二
ならば死んでいる可能性もあるのか?
板垣姫子
そう……。
でも、死亡届が、出されてない……。
失踪している……。
そう言ったほうが、正しい……。
姫子がたどたどしく言葉を続ける。
板垣姫子
児童養護施設に……残した住所は……もう使われてない……。
たぶん、どこかで引っ越した……。
仕方なく……名前や年齢で……いろんなニュースを……クロス検索したんだけど……。
天野勇二
板垣姫子
うん……。
事故を……起こしてる……。
同乗者が、車の運転をミスって、大惨事……。
それで、病院に……入院、したんだけど……。
天野の眉が「ピクリ」と動いた。
天野勇二
『入院』だと?
おい、それってまさか……。
板垣姫子
うん……。
びびった……。
その、まさか……。
姫子は声を震わせながら言葉を紡いだ。
板垣姫子
神埼記念総合病院……。
そこに救急搬送されて……そのまま入院してた……。
その後の消息が……不明なの……。
天野勇二
ほう……。
これは驚いたな。
板垣姫子
たぶん……退院はしてる……。
病院で死んだら……死亡届、出すはずだし……。
天野は強く拳を握りしめた。
交通事故での救急搬送。
真っ先に脳裏をよぎったのは、勇一の『告白』だった。
「僕はね、自らの誤った判断で、救急搬送された患者を死なせてしまったんだ。」
天野勇二
(……いや、違う。微妙にタイミングが合わない)
天野は小さく首を横に振った。
天野勇二
(7年前であれば、兄は心を喪失している。兄が死なせた患者ではない。だが……)
天野は嫌そうに顔を歪めた。
望月は『外科医』だ。
交通事故の患者であれば、望月が担当した可能性はある。
執刀医でなくとも、入院患者は申し送りで把握するはず。
そうなれば、恐らく望月は気づいただろう。
運ばれた患者が『実の母親』であることに気づいたはずだ。
その時、望月は何を思ったのか。
天野勇二
(しかも7年前であれば、神埼で『変死』が発生し始めた時期と被る。俺様の推測が正しければ、望月はその頃から『嘱託殺人』に手を染め始めたはず。もしかすると、その因果ともいえる
ごくりと生唾を飲み込む。
『実の母親』と再会。
それから望月は『
それこそが犯行を始める『
板垣姫子
……あまの?
聞いてる?
何かあった?
スマホの向こうから姫子の声が響く。
天野勇二
ああ、すまない。
聞いている。
板垣姫子
それなら……神埼の記録を……調べられる……?
きっとまだ、母親の情報……残ってるはず……。
天野勇二
そうだな。
調べよう。
退院後の行方も、ある程度は掴めるはずだ。
板垣姫子
うん……。
涼太から、聞いたけど……。
望月の部屋には……母親の情報……なかったみたいだし……。
まぁ、それを調べても……とくに意味ない、かもしれないけど……。
天野勇二
いや、望月の正体が暴けるかもしれない。
少しでも手かがりが欲しかったところだ。
ちなみに『実の母親』はどんな人間なんだ?
板垣姫子
それは……さっぱり……。
ただ、事故を起こしたのは……風俗店の、オーナーだった……。
『実の母親』は、従業員って、ことになってる……。
天野勇二
なるほどな……。
判明しているのはそれだけか?
板垣姫子
天野勇二
わかった。
また何かあれば電話する。
引き続き望月のことを調べてくれ。
板垣姫子
天野はそこで電話を切った。
すぐに『神埼』へ向かおう。
河川敷から大通りに向かって歩き出した時。
スマホがひとつの着信を告げた。
天野勇二
これは……。
訝しげにスマホの画面を見つめる。
非通知番号からの着信だ。
天野勇二
……望月だ。
やはり、接触してきたな。
直感的にそう思った。
ひとつ息を吐き、周囲を窺いながら電話に出る。
天野勇二
天野勇二だ。
お前は誰だ?
険しい声で尋ねる。
一瞬の沈黙のあと、相手は驚いたように言った。
望月蒼真
……なるほど。
君が出たのか。
具合はどうだい?
望月だよ。
天野は強く唇を噛みしめた。
直感は当たった。
熱い息を吐き出しながら尋ねる。
天野勇二
要件はなんだ。
先に言っておくが、ここに胡桃はいないぜ。
お前に会わせるつもりもない。
望月蒼真
残念だな。
『恋人』の声を聞きたいと思っていたのに。
天野勇二
『恋人』だと?
ふざけたことを抜かすな。
胡桃はお前のことをなんとも思っていない。
望月蒼真
それは違うのさ。
君の知らないところで、僕たちは何度も愛を確かめあった。
胡桃ちゃんが言い出せないのも無理はない。
もう彼女は何も知らない『少女』ではないんだよ。
僕が大人の階段を上らせてあげたからね。
望月は気色の悪い声を吐いている。
天野はギリギリと歯を噛みしめた。
天野勇二
望月……。
いい加減にしやがれ。
貴様の虚言癖にはうんざりしている。
『スパイ』がいるだの『裏切り者』だの『愛しあっている』だの、全て根も葉もない戯言だ。
そんな言葉で俺様をかき乱せると思うなよ。
望月蒼真
ふぅん……。
それは手厳しいね。
ならば、たまには真実を告げようか。
画面がピロンと鳴り、望月からのリクエストを表示した。
望月がビデオ通話に切り替えたのだ。
望月蒼真
君に見てほしいものがある。
『天才クソ野郎』が何よりも大切にしている存在だ。
望月のスマホカメラが作動して、画面に2人の女性が現れた。
『目隠し』と『手錠』を装着している。
車の後部座席に座っているのだろう。
その姿を認識した瞬間、天野から全ての色が消え去った。
前島悠子
……師匠?
もしかして、師匠と電話しているんですか?
前島が震える声で尋ねた。
望月は冷めた笑い声をあげると、前島のこめかみに拳銃を突きつけた。
望月蒼真
ダメじゃないか。
僕は許可を出していない。
勝手に喋るなよ。
前島悠子
…………!
望月蒼真
弟子への躾がなってないね。
師匠はどんな教育をしてるんだい?
まぁ野蛮な『天才クソ野郎』に教育を求めるのはお門違いか。
アッハッハッ!
車内に望月の笑い声が響く。
天野は青ざめながらスマホを睨みつけた。
前島と川口だ。
2人が望月に襲撃され、誘拐されたのだ。
天野勇二
望月……!!
このクズ野郎め……!
全身の毛が逆立つ。
前島を守れなかった後悔。
望月に対する怒り。
身体中に絶望という名の焦燥感が駆け巡る。
天野の弾けるような怒号が響いた。
天野勇二
前島に手を出すんじゃねぇ!
指一本でも触れてみろ!
何度だって貴様を殺してやるぞ!
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