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先輩の声

日々新しいサービスが生まれるネットワークの世界。世界の手本となる管理方法を作りたい。

島田 洋史

業務本部送信部ネットメディア課係長

2005年入社 法学部卒

幅広く業界研究をした就職活動

就職活動では、自分がどのような仕事をしたいのかを、自分の頭のみで考えるのではなく、実際に企業の話を見たり聞いたりして知りたいと思いました。そこで、身近な生活に関わる食品や電機などのメーカーを手始めに、業種を絞らず、とにかく企業説明会に足を運ぶことを心がけました。
JASRACのことは、大学3年生の時の知的財産権のゼミで、夏休みのレポートに取り組んでいるときに知りました。面接等を受けていく中で、業務の幅広さや職員の方の雰囲気、社風を知り、JASRACの一員として働きたいと思い、入社を決めました。

同僚と切磋琢磨した支部時代

入社後は、広島にある中国支部に配属になりました。そこでは、カラオケやライブ演奏などで音楽を利用しているお店などの音楽ユーザーに、ライセンスを発行し、使用料をお支払いいただくという業務をしていました。仕事で苦労したのは、著作権という目に見えないものについて、手続きはもちろんのこと、著作権そのもののことを知らない方にもいかに分かりやすく説明するかということでした。はじめのうちは相手にきちんと伝えられずにもどかしさを感じていましたが、何回かの交渉の末に「よく理解できた、ありがとう」という言葉をいただけたことは、やりがいにつながりました。中国支部では、年代の近い先輩や後輩と一緒に、お互いに切磋琢磨しながら仕事に取り組めました。
また、プライベートでは、中国支部と九州支部での野球大会で、昼間は白球を追いかけ、夜には交流を図りつつ様々な情報交換ができたりと、今でもとてもいい思い出です。

スピード感を持った組織対応を心がけて

2010年に送信部ネットワーク課(現 送信部ネットメディア課)に異動になりました。業務は、音楽配信、動画サービス、電子書籍など、インターネットやモバイル上での音楽利用に対して、音楽ユーザーにライセンスを発行して使用料をお支払いいただくことです。はじめは部署の中で飛び交う専門用語も分からず、必死に勉強しました。日々新しいサービスが生まれる中で、配信事業者の方からもいろいろな相談をいただきます。相手のビジネスモデルを正しく理解し、それに対して、使用料規程に基づいて、過去の取り扱いとの整合性や諸外国の例を参考にしつつ、どのようなスキームで許諾対応していくのか迅速に動かなければなりません。
音楽配信では何百万曲という大量の楽曲が利用されますので、配信事業者の方から報告された曲目を、いかに効率的にコーディング(使用料の請求や権利者への分配に利用するデータを作成するにあたり、報告された曲目とJASRACのデータベースに登録されている作品を照合する業務)して権利者への分配につなげていくか、という点も忘れてはならず、配信事業者のみならず、コーディングや分配を担当する部署との調整も大事な仕事となります。
係長に昇進してからは、自分の仕事をこなすだけではなく、後輩の意見なども業務改善につなげていけるよう、積極的に上司などに働きかけることも心がけて業務にあたっています。課内の課題を自分の課題としてとらえ、スピード感を持った組織対応を心がけています。
今後の課題は、ネットワーク上での音楽利用方法が変化していく中で、関連部署や関係団体と連携して、配信の分野でJASRACの管理方法が世界の手本となるよう、いかに効率的な徴収・コーディング・分配の仕組みを作っていけるかですが、そこに大きなやりがいを感じています。

強い気持ちと適応力の速さが大切です

人とのつながりや様々な経験は貴重な財産だと思います。自分のやりたい仕事がまだ決まっていない方は、少し勇気を出して今まで経験したことのない世界を垣間見てみると新しい発見があるかもしれません。
就職活動では、採用してもらうためにどうすべきかを考えるのではなく、自分がこの会社に入社したらこんなことがしたい、こんなメリットがあるんだという強い気持ちで臨めると後悔することはないと思います。
時代環境の変化が加速している今、豊かな感性や新しい意見を持った人、よりよいJASRACにしていきたいという人と一緒に仕事をしたいですね。

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送信部