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先輩の声

交渉のプロフェッショナルになるために

伊藤 敬

業務本部大宮支部

2011年入社 デザイン工学部卒

企業イメージからは予想外の仕事内容

もともと音楽が好きで、音楽に携わる仕事に漠然と興味を持っていました。JASRACのHPを見てテレビ放送や、CD、コンサート、動画サイトなど音楽が使われる様々な場面にJASRACが関わっていることを知り、JASRACに興味を持ちました。
会社説明会で先輩職員の話を聞き、実際に店舗を訪問して手続きについて案内をしていることを知り、いわゆるお役所のような堅いイメージから、営業のような仕事へと印象が変わりました。高校時代に運動部で培ったタフさや自分の積極性を活かせると思い、志望度が高まりました。

より高い目標へ向けて

静岡支部で5年勤務したのち、現在は大宮支部に所属しています。どちらの支部も、カラオケやライブ演奏で音楽を使っている飲食店(スナック・ライブハウス・カラオケボックスなど)への契約案内業務や、演奏会における著作権手続きを担当しています。
支部職員として経験を重ね成長したと思う点は、手続きの説明をする際に丁寧に話を聞き、なるべく相手のニーズに応えられるよう解決案を提示できるようになったことです。使用料の規程など原理原則を前提にしつつも、柔軟に対応できるようになったことで、難しい交渉にも自信をもって臨めています。
形のない著作権に対して使用料をいただく仕事ですので、こちらが誠意を持って対応をしない限り、音楽ユーザーは心を開いてくれません。法律で決まっていることだからと言って、権利をただ主張するだけでは誰も納得してくれないのです。感情だけが前のめりになってしまってもよくないですし、論理や理屈だけでも契約はできません。心はホットで頭はクールに、人の気持ちを動かせるような交渉のプロフェッショナルになることが目標です。
また、支部の目標達成に向けて案内文書の発送方法の見直しや、事務作業の効率化など、自分が提案した施策の効果が実感できるようになってきて、仕事へのモチベーションにつながっています。

広報活動の最前線として1人1人に伝えていく

飲食店、美容・理容店、小売店などの店舗を訪問していて感じるのは、なかには「自分で買ったCDだからBGMとして流しても大丈夫だろう」、「自分でピアノを弾くから手続きは必要ない」と、著作権やJASRACについて正しく理解いただいていない方が少なくないことです。地道ではありますが、1人でも多くの方と顔を合わせて疑問に答え、著作権を理解してもらえるよう努力することが必要だと感じています。自分自身がJASRACの顔であり、いわば「広報活動の最前線」という意識を忘れずにいたいです。
これから進路を決めていくみなさんには、自己分析と企業研究をよくしてほしいと思います。自分の認識と他人の印象は意外と違うものです。客観的に自分を見つめ直し、長所と短所を把握することがスタートです。どうやって働きたいか、初めのうちは考えがまとまらないかと思いますが、会社のことをよく勉強して、入社後のイメージを膨らませてください。夢と希望にあふれた皆さんとお会いできることを楽しみにしています!

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