メンヘラのための有機化学

• 主鎖・側鎖
• アルキル基(メチル基・エチル基など)
• 芳香族・アヌレン(ベンゼンなど)・アリール基(フェニル基など)
• 修飾されたベンゼン(フェノール、安息香酸など)
• 複素環式化合物(ピペリジン、フランなど)
• アミノ基・置換アミノ基・アミン・第n級アミン
• アシル化誘導体?
• エルゴリン環?
• モルヒナン環?

• 力価
• アゴニスト・アンタゴニスト
• 抗精神病薬
• オピオイド受容体

• チロシンからドーパミン

• 効果

頭がスッキリします。高力価のものは頭が良くなりすぎて歪んだ性欲が湧きます。
中枢神経を興奮をさせ、かつドパミン作動させます。
アッパー系は覚醒剤の静注などのレベルでない限り、パンチはあまり強くなく、多幸感もあまり強くないです。性行為や自慰行為においてその本領を発揮します。

• 社会問題

コカインとニコチン、一部の危険ドラッグ(a-PVP、MDPV)以外は身体依存がないこと、頭が良くなること、食事が減り痩せること、年下の女性とSEXするのに使えることから日本ではおじさんとその味を覚えさせられた女性が昔から乱用しています。身体依存はありませんが、頭が良くなったり幸せになるので単純にやめられないという精神依存があります。覚醒剤の静注は精神依存だけでも強大なので古くから社会問題となっています。

• ハームリダクション情報

アッパーケミカルで危険を感じた場合、ベンゾ等睡眠薬によって中枢神経を鎮静させることが推奨されています。

Kil	ー
Tox	覚醒剤(静注)、MDPV
Leg	コカイン、メフェドロン、a-PVP、4'-FC
Pow	リタリン(静注)、エチルフェニデート(スニッフと直腸)、4'4dmar、4-mar、アミノレックス、a-PHP、a-phip、3-FPM
Joy	アンフェタミン、リタリン、ビバンセ、コンサータ、2-FMA、4F-MPH、IPPH
Day	タバコ、コーヒー、モダフィニル、エフェドリン、ベタナミン

• 構造

アンフェタミン類、カチノン類、フェニデート類が中枢神経刺激の御三家のように言われています。
アンフェタミン類とカチノン類以外のフェネチルアミンは幻覚を伴うことが多いです。
なおこの御三家以外にもアミノレックス類やフェンメトラジン類、BZP類など10種以上の構造があります。モダフィニル類はヒスタミン作動薬なのでスマートドラッグや眠気覚ましには使えますがエロ多幸はありません。

※ダウナー系に含まれる

• 効果

ヘロインがその代表で単純に幸せになります。マイクロドーズ(ブロン15錠など)だと鬱が晴れるので仕事が捗ります。
オピオイドレセプターに結合し特定の神経伝達系を抑制します。

• 社会問題

強力な依存性が古くから西洋や中国で社会問題となっています。日本はコデイン以外のオピオイドが一切流通しないような理不尽な政策で対応しています。

• ハームリダクション情報
  • オピオイドはすぐ致死量に達し、依存性も他のジャンルを遥か上回る

依存性薬物のメインストリームであり、すぐに致死量に至ることからオピオイドというジャンルがそもそも危険だと言えます。コデインは1割がモルヒネに代謝されるので日本ではコデインを含むブロンがモルヒネの代用品とされていますが、コデインは肝臓で緩やかに代謝されるため天井があり、いくらブロンを飲んでも死ぬことは難しい上、重オピオイドを再現することもできません。日本のジャンキーはレスタミンの併用によってコデインの天井を上げるテクニックを使っているようですが、このような併せのみは極めて危険です。

• 致死量

フェンタニル、エトニタゼンのような重オピオイドは耐性がないとミリグラム単位で致死量に至る一方、耐性があると致死量以上飲まないと効かないため計量が困難です。ヘロイン、モルヒネ、オキシコドンも同様の問題を抱えています。少しずつ量を増やし、少し休むとその間に耐性が下がっており、久しぶりに前と同じ量を食うと死に至るという現象が欧米では頻発しています。

• 離脱

全ジャンルの中で最も強力な身体依存を有しています。離脱の際にはハリウッド映画のように縛り付けてオピが抜けるまで放置するのが普通です。しかし日本のジャンキーは通常ベンゾ酒でしのぐと思われます。ベンゾ酒は下の睡眠薬の項目で紹介している通りさまざまな副作用があり、ベンゾ酒が効いている間はとうてい仕事などはできません。しかし多少は気が紛れたり寝たりするのではないでしょうか。

• 初回効果

オピオイドを初めて食うとその日の睡眠時間が伸びます。これは体が慣れるまで何度も起きます。従ってサラリーマンが興味本位でブロンODをすると遅刻を繰り返しブロンの良さを覚える前に解雇・降格されてしまう危険があります。特にヘロインは「儀式」にも形容される耐え難い苦痛が最初は何度もあります。これを乗り越えてヘロインに快楽を感じる頃にはバッチリ身体依存も刻み込まれているという具合で、絶対にやるべきではありません。覚醒剤の静注よりももっと老けます。たまに年齢に比べて異常に老けている白人がいますが、あれは白人だからでは無くヘロインの疑いがあります。

• 都市伝説とフェンタニル

ヘロイン静注は一生分の快楽を得られるとか、全身から射精している感覚だとかいう都市伝説が流れています。一方フェンタニルはどこでも合成できる上、ヘロインの100倍近い力価があるために日本ではヘロインの代用品として出回っています。しかしフェンタニルを静注しても一生分の快楽は得られないし、全身から射精している感覚も得られないとの話です。確かに強烈な快楽は得られるが、あくまでコデイン/モルヒネの延長線上にあるうたた寝状態だし、ヘロインのような「儀式」もなかったとの話でした。しかしミリグラム単位で致死量に到達する上ヘロインと同じく強力な身体依存があるため絶対にやるべきではありません。

• 合法アナログ

フェンタニル、エトニタゼン、U-47700などの合法アナログがあります。しかしこれらは最もやってはならないものです。前述の通り重オピオイドは僅かで致死量に至る上、作用量も致死量も本人の耐性によるので計量が困難です。さらに強力な身体依存があるため「一生モノ」と言えます。これに対して合法アナログは厳密な力価が分かっておらず、違法化の度に別の物質に乗り換えることになるので、オピオイドを合法ドラッグでまかなうという行為そのものが自殺行為と考えられます。

Kil	カルフェンタニル
Tox	フェンタニル、エトニタゼン
Leg	ヘロイン、ap-m-237、U-47700
Pow	オキシコンチン、オキシコドン、モルヒネ
Joy	コデイン
Day	トラマドール

※リリカはオピオイドでない

• 構造

超有名なフェンタニル類とアヘンアルカロイドをはじめ、チアンブテン類やエトニタゼン類、ap系、メサドン類、ペンタゾシン類、ペチジン類、ロペラミド類、ビミノール類などさまざまな構造にオピオイド受容体の作動が認められます。

※エンタクトゲンとも呼ばれる

• 効果

脳梁を強化し、共感機能を上げることで目の前の他人と融合する感覚(共感覚)が得られます。

• 社会問題

クラブなどでナンパする時に非常に使い勝手が良いですが取締も他より進んでおり偽物も他より多いです。

• ハームリダクション情報
  • GBL、1,4-B、GHBは僅かで致死量に至る

GBL、1,4-Bなどの有機溶剤は力価があまりにも高く計量が困難であるため素人は使用すべきでありません。麻薬GHBはこれらよりは低力価ですがそれでも計量は困難を極めます。

• MDMAは本物とは程遠い

従って麻薬MDMAがよく乱用されていますが、色つきの錠剤は混ぜ物をしても分からないため、反社会的勢力が販売するMDMAに実際は何が入っているかは分かりません。しかし反社会的勢力は事故によって「めくれる」ことを恐れるので、MDMAより力価の低いMDAがよく使われており、エロという目的が同じであることから覚醒剤もよく混ぜられているそうです。カフェインやカフェイン同等のアッパーケミカルも混ぜ物に好まれます。従って日本の違法MDMAは安全である率が高いと予想されます。

• 欧米のMDMAは危険

しかし欧米ではオピオイドが蔓延しているためオピオイドユーザーを満足させるためにフェンタニル等が混ざっていることもあります。また、6-APBなどの高力価デザイナーズドラッグも混ぜ物に好まれます。よって欧米の違法MDMAは危険という証言が多数見られます。

Kil	GBL、1,4-B
Tox	GHB、6-APB(ベンゾヒューリー)、5-APB
Leg	純粋MDMA
Pow	アンフェタミン、カチノン最上位
Joy	ー
Day	ー

• 構造

共感覚はアンフェタミン、カチノンの最上位とごく一部の有機溶剤にのみ認められます。
GBL、1,4-Bは工業用の有機溶剤です。
麻薬系のリストには載っていないのでよくこれらで危険ドラッグ屋が摘発されています。

※サイケに含まれる

• 効果

全身の感覚が普段から変わります。サイケなので最下位のdxmでもパンチはめっちゃ強いです。
飲めば幸せになるというようなものではありません。器質的な依存性はないため高尚な趣味のように主張する人が後をたちません。

• ハームリダクション情報
  • 市販薬の併せのみは違法薬物に厳しい日本特有の危険な文化

日本のジャンキーは合法のdxmとブプロピオンを併用することで違法薬物を再現していますが、このような併せのみは極めて危険です。LSDなど他のドラッグは時間差で追い炊きしてもお風呂の追い炊きと同じことになってしまいますが、dxmは追い炊きによってより深いサイケデリック体験が得られます。しかしdxm追い炊きは医学的に禁忌とされており、違法薬物が厳しく取り締まられている日本のジャンキーが市販薬で力価を稼ぐために行う危険行為に他なりません。

• 医学的禁忌を上回る絶対的禁忌

maoiはサイケを大幅に強化するためサイケ経験豊富な東大医学系研究科の助教(当時)がdxmとmaoiを併せのみしましたが、一般人がこれをやると僅かで死に至ります。この助教(当時)の真似をした1人が死亡しました。この場を借りてお悔やみ申し上げます。また彼女の死を無駄にしないためにも、改めて読者の皆様に「maoiとサイケの併せのみ」「重サイケのOD」は死に至るということを改めて強調します。maoiは経口ではほとんど体感のないアカシア茶に含まれるDMTを強化するのに使われるものであって、単体で効果を得られるサイケデリック物質を更に強化するものではありません。単体で効果を得られるサイケデリック物質とmaoiを併せのみしたら死に至ると考えて下さい。

Kil	ー
Tox	MXE
Leg	ケタミン
Pow	ー
Joy	dxm
Day	ー

• 構造

ケタミン、PCP類。

• 作用機序

脳の表面を眠らせ、奥を覚醒させることで特に表面の起床とともにサイケデリック体験が得られます。

※サイケに含まれる

• 効果

解離性麻酔薬とは作用機序が異なるサイケ。視覚や触覚に分かりやすく影響することや、アッパー多幸を併せ持つものがあるため違法な売人に好まれます。サイケは器質的な依存性はないため高尚な趣味のように主張する人が後をたちません。
LSDは仕事前のマイクロドーズによって頭がやわらかくなりクリエイティブになれるという説が最近広まっています。

• ハームリダクション情報

Nボム系は危険性が高くすぐ致死量に至ります。
幻覚剤で危険を感じた場合ベンゾ等で中枢神経を鎮静させることが推奨されています。幻覚剤はセロトニンを阻害することからセロトニン作動薬を「落とし」に使う人が散見され、セロトニン作動薬を「落とし」に薦める情報も散見されますが、幻覚剤はセロトニン阻害することが分かっているだけで他の作用機序は分かっていないため、セロトニン作動薬を「落とし」のあてにすることは推奨されません。実際に合法紙の落としにSSRIを使い地獄のセロトニン症候群を体験した人がいました。

Kil	ー
Tox	aMT
Leg	DMT静注、5-meo-DiPT(直腸)
Pow	DMTとmaoi併用、2C-B
Joy	LSD、Nボム
Day	メスカリン

• 構造

トリプタミン類の多数(DMT類とLSD類)、一部のフェネチルアミン(Nボム、2C)が幻覚剤として有名です。

• 作用機序

これらは解離性麻酔薬より小さい負荷でサイケデリック体験が得られると評判ですが、セロトニン作動以外の作用機序はよく分かっていません。

※ダウナー系とサイケの両方に含まれる

• 効果

GABAを作動させる・中枢神経を抑制するなどして陶酔しフラフラとした幸福感に包まれます。

• 社会問題

オピオイド、睡眠薬に次いで依存性があると言われていますが、この2つに比べれば微々たる依存性なのでアルコールなど陶酔剤に依存する人は日本でも薬物依存というよりかは精神病の印象をもたれています。

• ハームリダクション情報

合成カンナビノイドは指定が進んでおり合法(未指定)のものは全て危険と言われています。

Kil	ー
Tox	ー
Leg	4-meo-PCP、(合成カンナビ)a-834,735
Pow	PCP、(合成カンナビ)UR144、am2233、MAM-2201
Joy	大麻(THC)
Day	酒、2m2b

• 構造

アルコール類とカンナビノイド受容体作動薬が代表。PCP類は解離性麻酔薬でもあります。アルコール類は毒劇法や化審法の対象なので気をつけてください(例えば2m2bは麻薬系のどのリストにも載っていないが有機溶剤として授与が違法)

※ダウナー系に含まれる

• 効果

GABAを作動させるなどして意識レベルを落とします。

• 社会問題

オピオイドに次いで依存性が社会問題となっています。日本は欧米に比べてベンゾに緩い政策なのでベンゾ依存がいつも社会問題になっています。

• ハームリダクション情報
  • 重ベンゾ/バルビツール酸を酒のツマミとする行為は日本特有の文化

日本は違法薬物が厳しく取り締まられているためジャンキーは処方される重ベンゾやバルビツール酸を酒と併せのみしていますが、このような行為は欧米ジャンキー界ではオピオイドと同等に危険視されています。特にバルビツール酸は欧米ではほぼ流通していません。重ベンゾと酒の併用すら違法薬物に厳しい日本特有の文化です。日本ジャンキーはサイレースと酒を併せのみしますが、欧米ジャンキーは日本ジャンキーが相手にもしないデパスをいっぱしの危険ドラッグとして扱っています。これは文化の違いではなく、睡眠薬は違法薬物に比べてパンチが弱いが依存性が高く危険であるからです。日本は違法薬物が厳しく取り締まられているから、たいして効果がなく依存性だけが高い睡眠薬と酒のコンボを使わざるを得ないということです。

• 健忘

ベンゾ酒は身体依存の他、健忘という危険があります。身体依存はよほど乱用しないと問題になりませんが、健忘は毎回問題となります。大量飲酒をすると自制心を失ったり記憶を失うことがありますが、ベンゾ酒によって失われる自制心と記憶はこの比ではありません。死ぬほど酒を飲んでも意識だけははっきり保てる人であっても、僅かなベンゾ酒で自制心のない猿と化し、更にその記憶はほとんど残りません。特に男性はベンゾ酒によって人を攻撃したり異性にセクハラし、起きた時にはその記憶がないということがよくあります。女性はその逆で全裸で外出したり人の命じるままに変態行為に及び、起きた時にはその記憶がないことがよくあります。ベンゾ酒事故は若いうちなら許されますが、25歳以上でやると本当に恥ずかしいので一般人が好奇心からやってみるべきではありません。

• 睡眠維持薬

睡眠薬にはハルシオン/マイスリー/アモバンのような導入剤と、サイレースのような中途覚醒を防止する薬があります。サラリーマンが後者を興味本位で乱用、ODすると、高い確率で睡眠時間が大きく伸び遅刻します。導入剤すら半減期によって多少は睡眠時間が伸びることがあります。

• 離脱

ベンゾ・バルビツール酸系による身体依存の離脱は根性で耐え抜く他に、「ドラール」を使い少しずつ量を減らしていく手段があります。ドラールは半減期が極めて長く、細く長いベンゾであり、身体依存が低いとされます。最初はこのドラールをODして離脱をしのぎ、少しずつ量を減らしていくという理論となります。しかし医者が大量のドラールを処方してくれるかが問題となるでしょう。

Kil	ー
Tox	ー
Leg	プロポフォールなど全身麻酔導入剤
Pow	メタカロン
Joy	合法ベンゾ、最上位バルビツール酸
Day	最上位ベンゾ、上位バルビツール酸

• 構造

GABA作動薬は全て睡眠薬ですが、ベンゾジアゼピン類とバルビツール酸系がその代表です。

• 歴史

古くはアヘンとアルコールが睡眠薬として処方されていましたが、これに代わる2m2bや抱水クロラールが18世紀に開発されました。19世紀にはバルビツール酸が開発されますが強烈な身体依存が問題となります。20世紀に「非バルビツール酸」としてメタカロンやサリドマイドなどがリリースされましたが、最終的にベンゾジアゼピンがバルビツール酸の代替として選ばれ、現在バルビツール酸系はてんかんに処方されています。現代ではベンゾジアゼピンに替わるより安全な睡眠薬が鋭意開発されており、マイスリー、アモバンのようにベンゾとの違いがほぼないもの、ベルソムラ、ロゼレムのように副作用ばかりで作用が弱すぎるもの、ハイプロンのように作用は弱いのになぜか幻覚や意識変性が強力ものなどがリリースされています。

頭を良くするスマドラ、男らしくするSARMなどがあります。スコポラミンなどのせん妄剤は発狂し自我を失います。せん妄剤を含む神経毒、ED治療薬も合法ドラッグ界の雑貨と言えるかもしれません。

• キサンチン誘導体 カフェイン
• ヒスタミン作動薬 モダフィニル
• ドパミン作動薬(NDRIなど) ストラテラ
• アドレナリン作動薬(交感神経賦活薬) エフェドリン
• 中枢神経賦活薬 コンサータ・リタリン
• ニコチン タバコ

• フェンタニル湿布
• アヘンアルカロイド・オキシコンチンTR コデイン・モルヒネ
• 非麻薬オピオイド トラマドールなど
• リリカ? 非オピオイド

共感剤は市販されていません

• dxm?

幻覚剤は市販されていません

ただの神経毒。娯楽にはならない。抗コリン薬が代表。サイケかつダウナー系

陶酔剤は正確には「サイケかつダウナー系」

• アルコール類?
• アセトアミノフェン?

• ベンゾ・非ベンゾ・バルビツール酸系
• オレキシン阻害剤
• メラトニン作動薬

• ラセタム? レベチラセタムなど