夏の夜の夢【なつのよのゆめ】
シェークスピア作の喜劇。《A Midsummer Night's Dream》。5幕。推定初演1595年または1596年。アテナイに住む4人の青年男女のくい違った恋愛関係が,森の中で,妖精パックの惚れ薬によって,さんざんもつれたあげくに,めでたくおさまるという話。宮廷と町人と妖精の三つの世界が巧みに結びつけられている。この劇の付随音楽としてメンデルスゾーンが作曲した13曲のうちとくに〈結婚行進曲〉は有名。
→関連項目ラインハルト
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夏の夜の夢
なつのよのゆめ
A Midsummer Night's Dream
イギリスの劇作家シェークスピアの喜劇。5幕9場。 1594~96年頃執筆。初版は 1600年の四つ折本 (クォート) 。アテネ郊外の森に貴族階級と職人階級と妖精たちが一つの劇世界をつくり上げる夢とファンタジーの喜劇。のちにメンデルスゾーンがつけた音楽でも有名。
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なつのよのゆめ【夏の夜の夢 A Midsummer Night’s Dream】
イギリスの劇作家シェークスピアの喜劇。1595年ごろ創作。《真夏の夜の夢》と訳されることもある。おそらく貴族の結婚祝賀用に書かれたもので,五月祭や夏至祭(6月24日)にまつわる民間伝承に題材を得ている。Midsummer Nightとは夏至祭の前夜あるいは当夜を指す。公爵の結婚式が目前に迫ったアテナイで,廷臣の娘ハーミアは父の選んだディミートリアスを嫌ってライサンダーを愛しているが,国法は父の命に背くことを厳禁しているので,二人は郊外の森に逃れる。
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