【現在判明している望月蒼真さんのプロフィール】
性別:男性
年齢:天野くんのお兄さんと同い年
属性:インテリメガネ系イケメン
職業:外科医
肩書:若き天才外科医
口癖:「無意味だねぇ」
腕力:どうやらクッソ強いみたい
現時点の必殺技:黒崎さんを秒で絞め落とす魔性のスリーパー
ようやくこれで誘拐事件は解決……なのかな?
だけどこれで『救出編』は最終回じゃない!
もうちょっとだけ続くんじゃ!
そんなこんなでいつも応援やコメント、本当にありがとうございます(*´ω`*)
天野勇二
なぜだ……。
なぜ、お前がここにいる……?
天野は
それは『兄の友人』だった男。
心から憎んでいる人物の1人。
絶対に許すことのできない存在。
天野にとっては『宿敵』ともいえる相手だった。
望月蒼真
フフッ……。
なぜって?
おかしなことを
そんなの決まっているじゃないか。
望月は
初夏の風でも浴びているかのように、ゆっくり髪をかき上げる。
望月蒼真
君たちのことが心配だったんだよ。
胡桃さんが誘拐され、勇二くんは単独で救出に向かった……。
そんなことを聞いたら黙ってはいられない。
天野は嫌そうに唇を歪めた。
フェイスガードを投げ捨てながら吐き捨てる。
天野勇二
それは質問に答えているとは言えんな。
なぜお前が『この場所』を知っている?
誰から『誘拐事件』のことを聞いたんだ?
望月は小さく頷いた。
望月蒼真
ああ、そのことか。
実はさっき、
親しくしている
僕1人ではとても食べ切れない。
お
勇二くんも嫌いじゃないだろう?
上質の
喜んでくれると嬉しいよ。
望月は平然と語り始めた。
足元には意識を失ったチャイニーズマフィアが転がっているのに。
そんなものが視界に入っていないかのようだ。
肩をすくめながら言葉を続ける。
望月蒼真
ところが驚いたね。
桃子さんの様子は普通じゃなかった。
まるで世界の終わりでも見たかのように怯えていたんだ。
ただならぬ事態が起きていると察したよ。
それで言ったのさ。
何か僕に協力できることはないか、ってね。
天野は大きく息を吐いた。
横目で胡桃の表情を眺める。
胡桃は呆然と望月を見つめるだけ。
望月が『この場所』に現れたことに、心底驚いている様子だ。
それを確かめながら口を開く。
天野勇二
母から聞き出したのか。
『誘拐』のことを。
そして、俺が単独で敵を追っていることも。
望月蒼真
その通り。
さすが勇二くんだ。
見事に胡桃さんを救い出したのだから。
だけど、あまり褒められた行為とは言えないな。
君は大切な『天野家の
もっと自分の身体を大切にしたほうがいい。
無鉄砲な行為は
望月は
天野はそれを聞きながら思った。
天野勇二
(……何も変わってないな。この男は昔のままだ。俺が知る望月そのものだ……)
どこか事務的な冷たさを感じる声。
人によっては感情に
しかし、
不思議と相手に警戒感を抱かせない。
むしろ好感さえ与えてしまう。
それが
天野勇二
おい望月よ……。
お前は相変わらず胸クソの悪い男だな。
その上から目線、
天野は即座に
敵意を
天野勇二
本当に母から聞き出したのか?
俺はお前のことなんか聞いてないぜ。
望月蒼真
うん、そうだろうね。
桃子さんにはこう言ったんだ。
勇二くんは僕のことを誤解している。
きっと僕が協力を申し出ても拒否するだろう。
彼には内緒にしてほしいとね。
天野は舌打ちしながら顔を歪めた。
母親である桃子は、望月のことを信用している。
天野とは真逆の感情を抱いている、と言ってもいいだろう。
何せ望月は『
『誘拐』のことを伝え、望月を頼ったとしても不思議ではない。
天野勇二
それだけは納得できんな。
母にはこの場所を教えてない。
なぜお前はここに来れた?
望月蒼真
そんなの簡単だよ。
僕には親しくしている『HIM製薬』の知人がいる。
彼女に物流倉庫の場所を教えてもらったのさ。
読みが当たって幸いだったな。
天野勇二
ご苦労なことだ。
それでチャイニーズマフィアのクズ共を始末したのか。
全員、殺したのか?
望月蒼真
まさか。
眠らせただけだよ。
それでもやり過ぎたかもしれないね。
何せ僕が来た時には、とんでもない銃撃戦が始まっていたんだ。
勇二くんが危険だと思ったよ。
君が撃ち殺されるなんて許されない。
無我夢中で戦ったものさ。
天野勇二
なぜ黒崎も
あれは外務省の人間だぞ。
俺様の協力者だ。
倉庫の脇で倒れている黒崎を指さす。
望月は軽やかに微笑んだ。
望月蒼真
そうなの?
ふぅん……。
それは悪いことをしたね。
でも許してほしいな。
僕としては勇二くん以外が全て敵に見えた。
相手の
また平坦な声を吐き出している。
言葉だけの謝罪だ。
とても本気で反省しているようには見えない。
天野勇二
よく言うぜ。
お前は俺のことを嫌っている。
撃ち殺されてしまうのが、お前の望みだったんじゃないのか?
望月は呆れたように息を吐いた。
どこか切なげに
望月蒼真
悲しいことを言うんだね。
勇二くんのことを嫌うものか。
君は『親友』の弟だ。
僕にとっても弟みたいなものさ。
あまり僕のことを誤解しないでほしいな。
ぞわっと、天野の背中に気色の悪いものが走った。
恐ろしい
天野勇二
ふざけたことを抜かすな!
俺はお前の本性を知っているんだ。
お前のような『
二度と、今のような台詞を、俺様に吐くんじゃねぇ!
倉庫に天野の
望月は悲しげに首を振った。
優しさのような、皮肉のような、独特の微笑を浮かべて言った。
望月蒼真
……わかったよ。
ごめんね勇二くん。
久しぶりの再会だから色々と話したいんだけど……。
もうここを離れたほうがいいと思うな。
敵が
胡桃さんを病院に連れて行かないとね。
天野は熱い息を吐きながら周囲を眺めた。
激しい銃撃戦があったというのに、倉庫街は静寂に包まれている。
敵が潜んでいる気配は感じられない。
それでもチャイニーズマフィアの
望月の言う通り、
天野胡桃
う、うん……。
そうだよ……。
私も、そうしたほうがいいと思う……。
不安気に天野を見上げている。
天野勇二
……いや、待て。
その前にひとつ尋ねたい。
胡桃を背中に隠して、望月に向き直る。
まだ警戒を解くべきではない。
望月にはいくつかの『疑念』がある。
天野にとっては、誘拐犯やチャイニーズマフィアよりも警戒すべき男だ。
天野勇二
望月よ……。
本当は、お前が『K』なんじゃないのか?
望月は
望月蒼真
『K』?
それは何かな?
天野勇二
俺と通話した『誘拐犯の男』が名乗った名前だよ。
恐らく実行犯のリーダー。
あれはお前だったんじゃないのか?
望月蒼真
僕が実行犯のリーダー……?
それはつまり、あれかな?
僕が胡桃さんを誘拐した、と主張しているのかな?
天野はじっと望月を睨みつけた。
望月は小首を傾げながら言った。
望月蒼真
……無意味だねぇ。
勇二くんらしくもない。
その質問は無意味だよ。
仮に僕が『実行犯のリーダー』だったとしても、この場で認めるはずがないだろう?
そして否定したとしても、君は素直に信じないさ。
つまり、無意味なんだ。
生産性の欠片もない。
もし本当に真実を解き明かしたいのであれば……。
望月はゆっくり両手を広げた。
余裕たっぷりの表情で語りかける。
望月蒼真
『証拠』を見つけるんだ。
僕という男が、勇二くんにとって、疑うべき存在なのか……。
君の大好きな『ブラフ』や『卑怯』に『暴力』を使って探せばいい。
それが『天才クソ野郎』のやり方じゃなかったのかな?
天野は顔を歪めながら拳を握った。
爪が強く手のひらに食い込む。
初めて望月の声色に体温がこもった。
望月はどこか
望月蒼真
頼むよ勇二くん。
君たちの存在だけは、僕にとって無意味じゃないと確信しているんだ。
あまり失望させないでくれ。
望月がそこまで言った時。
遠くでパトカーのサイレンが響くのが聴こえた。
しかも複数台。
ゆっくりこの場所に近づいている。
天野勇二
………
天野はそれでも望月を睨み続けた。
望月も涼やかな笑みを浮かべながら、黙って天野を見つめている。
2人は一定の距離から動かない。
まるで
天野胡桃
……ちい兄ちゃん?
さっきからどうしたの?
どうして、そんな顔で望月さんを睨むの……?
望月さんは、私たちを助けに来てくれたんでしょ……?
胡桃が青ざめながら尋ねた。
天野は見たことがない横顔を浮かべている。
そこにあるのは、恨みと、憎悪と、殺意。
全ての感情が
天野胡桃
ねぇ、ちい兄ちゃんってば……。
怖いよ……。
そんな顔しないで……。
天野の腕を抱きしめながらささやく。
それでも天野は望月から視線を
全身の筋肉も
何かのきっかけがあれば、望月に飛びかかるのではないか。
そして、そのまま殺してしまうのではないか。
胡桃の胸に絶望にも似た不安がよぎる。
それを断ち切ったのは望月だった。
望月蒼真
……わかった。
もうやめにしよう。
勇二くんがここまで僕を警戒するとは思わなかった。
今日のところは退散するよ。
望月は諦めたように言った。
両手を広げ、一歩ずつ後退していく。
望月蒼真
だけど勇二くん……。
僕を信じてほしい。
君と敵対したくはないんだ。
さっきも言ったけど、僕は君を弟だって……。
天野勇二
くどいな。
言葉では伝わらないか?
天野が前傾姿勢で構えた。
抜き身のような殺気。
飛び出すための力を両足に込めている。
望月は微笑みながら言った。
望月蒼真
いや、やめよう。
今の君とは喧嘩をしたくない。
気づいていると思うけど、まず病院に行ったほうがいいね。
拳が傷ついているし、打撲の箇所も多い。
脇腹も止血すべきだね。
もし『
ある程度の距離をとると、望月は両手を降ろした。
ここまで離れれば、喧嘩になることはないと踏んだのだろう。
涼しげに微笑んで言った。
望月蒼真
また会おう。
勇二くんがどんな大人に成長したのか……。
じっくり観察させてくれると嬉しいよ。
軽やかに身を
それを確かめて天野は構えを解いた。
額の脂汗を
天野勇二
望月め……。
相変わらず何を考えているのか、さっぱり読めやしない……。
ムカつく野郎だぜ……。
大きく息を吐き、背中の胡桃を見つめる。
怯えで瞳が揺れている。
天野はその頭を優しく撫でながら、胡桃に語りかけた。
天野勇二
すまない。
怖い思いをさせたな。
俺はもう大丈夫だ。
安心してくれ。
天野胡桃
う、うん……。
ちい兄ちゃん……。
望月さんと、何かあったの……?
天野勇二
色々あったのさ。
まぁ、それはいい。
もうすぐパトカーが到着するだろう。
誘拐犯を恐れる必要はなさそうだが、俺から離れるなよ。
天野胡桃
うん……。
わかった……。
胡桃が青ざめながら頷く。
天野は胡桃の手を握りながら、地面に倒れている黒崎のもとへ向かった。
恐らく絞め落とされたのだろう。
泡を吹きながら
天野勇二
おい黒崎……。
起きろ。
いつまで寝てやがる。
身体が脱力していることを確かめ、声をかけながら両足を持ち上げる。
しばらくすると黒崎が意識を取り戻した。
黒崎
……あ、ああ……。
天野か……?
天野勇二
そうだ。
あっさり倒されやがって。
スパイの名が泣くぞ。
黒崎
俺はどうなったんだ……。
確か、背後から誰かに……。
黒崎は咳き込みながら周囲を眺めた。
近づいてくるパトカーのサイレン。
シャッターが開いている倉庫。
地面に倒れているチャイニーズマフィア。
平然と立っている天野。
その傍らには可愛らしい女子高生。
おおよその状況を理解すると、黒崎は呆然した表情で言った。
黒崎
そこにいるのは妹さんか……?
まさかと思うが、お前が奴らを全滅させたのか……?
天野勇二
ああ、これが
お前のおかげで救出することができた。
だが、外にいた連中を潰したのは別人だよ。
黒崎
誰がやったんだ。
うちの連中……ではないようだが。
天野勇二
俺様の古い知り合いさ。
どうも母から『誘拐』のことを聞き出したようでな。
簡単に望月のことを説明する。
黒崎は
黒崎
……信じられんな。
拳銃を所持している
何者なんだ?
カタギではないだろう?
天野勇二
『医者』だよ。
業界じゃ『若き天才外科医』として知られている。
天野は嫌そうに告げた。
黒崎は「ぎょっ」として言った。
黒崎
医者だと……!?
おい天野……。
お前ほどの腕前を持つ『医者』が、まだ日本に存在するのか?
さすがに冗談だろ?
天野勇二
冗談ではない。
世の中は広いのさ。
お前も勉強になったな。
黒崎
そ、そうか……。
それは驚いたな……。
黒崎は呆れたように天を仰いだ。
天野はそれを眺めながら、苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。
心の中で吐き捨てる。
天野勇二
(望月が『俺ほどの腕前』だと? それこそ冗談じゃないぜ。アイツに勝てた記憶なんて、一切存在しねぇよ……)
パトカーのライトが天野たちを照らした。
倉庫の前で停まり、中から警察官が飛び出してくる。
見覚えのある外務省の人間もいる。
黒崎
……到着したか。
話は後だ。
妹さんを病院に運ぼう。
天野勇二
ああ、そうだな。
天野は頷きながら自らの手を見つめた。
指先が
望月と
それは望月に対する『憎悪』や『恨み』によるもの。
そして、『恐怖』だった。
天野勇二
(あの野郎……。ついに俺の前に姿を見せやがった。しかしなぜ、このタイミングで現れた? アイツはいったい何を考えてやがるんだ……)
唇を噛み締めながら胡桃を抱き上げる。
胡桃は不安気に天野の横顔を見つめていた。
31,712
【現在判明している望月蒼真さんのプロフィール】
性別:男性
年齢:天野くんのお兄さんと同い年
属性:インテリメガネ系イケメン
職業:外科医
肩書:若き天才外科医
口癖:「無意味だねぇ」
腕力:どうやらクッソ強いみたい
現時点の必殺技:黒崎さんを秒で絞め落とす魔性のスリーパー
ようやくこれで誘拐事件は解決……なのかな?
だけどこれで『救出編』は最終回じゃない!
もうちょっとだけ続くんじゃ!
そんなこんなでいつも応援やコメント、本当にありがとうございます(*´ω`*)
カボルイス世ハピ天クソ契約
いや、さすがに無理がない??
撃ち合ってるマフィアと国際情報統括官をどっちにも気付かれないように締め落として回るとか、強いとかの次元じゃないやん…天野くんの倍強いやつが2人でも無理だと思う。
…いや、倍強いやつ2人ならいけるか…?
てか、なんならタイガーヘッドの味方なら黒崎締め落として、終わったぞって出てって「なんてなぁぁぁあ!」って感じでいける可能性あるか。
じゃあ100%クロじゃん…?
というかこの見た目で格闘センスそんなあるのか。意味分からねえ…天野くんが勝ったこと1度もないって、そんな奴まだいたのか…しかも表舞台にも闇社会にもどこにも出てないってもうトリックメイカー以外にないやん…
べっちん
こうでなくちゃ面白くない。
天才クソ野郎が、恐怖する相手がいるのは、見ていてワクワクする。
あと、黒崎さん、無事で良かった。
でも、民間人1人にやられちゃうなんて、「ダメダメ、ダメのダメ崎ね!」
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