”ジョジョ”作者 荒木飛呂彦の愛した洋楽まとめ
ジョジョ読書中のBGMにどうですか?
ジョジョの奇妙な冒険第8部「ジョジョリオン」
がついに連載開始!(第1話レビュー※ネタバレ注意)
ということで作者”荒木飛呂彦”先生の好きな洋楽をまとめてみました。
キャラ名などに洋楽からの引用が多くみられる荒木先生。僕の音楽の趣味も結構ジョジョから影響受けてます^^
70年代:プログレ(イエス、ELPなど)、ツェッペリン、ストーンズ、シカゴ、ボブ・ディラン
80年代:プリンス、マイケル・ジャクソン、カントリー・ミュージック
90年代:スヌープ・ドギー・ドッグ、ブラック・ミュージック、ジャズ、ガンズ
00年代:カイリー・ミノーグなどDISCOミュージック、レイジ、リンプ・ビズキット
が、他にも下記の好きなCD、アーティストとか見ると
パンク・メタル・グランジ・R&B・サントラなんでもこいなようです^^
でもジョジョにかなり登場したQUEENについてはコメントなし。あんま好きじゃないのかな?
「エマーソン・レイク・アンド・パーマー」「レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン」あたりは名前長いからスタンド名とかにならないのかな・・・強そうなのに。
「イエス」も出てないな~って思ったけど、もしかして7部SBRの「聖人」か!?
以下、洋楽関連の荒木先生のインタビュー、コメントです。
(”ジョジョ百科事典”様より引用・抜粋させていただいております。)
- 荒木飛呂彦の音楽遍歴
- 荒木先生おすすめ 70年代名盤ベスト10
- 荒木先生おすすめ ヘヴィ・ロックの名盤5枚
- 好きなアルバム、曲
- 一番好きなアーティストは"プリンス"
- 好きなアーティスト、ジャンル
- 洋楽しか聞かない理由
●荒木飛呂彦の音楽遍歴
レッド・ツェッペリンは「ツェペリ」になったり、1部のゾンビ4人になったりしてますね~
最初に買ったレコードがイエスなんて良いなぁ!『危機』好きです。
ROCKIN'ON JAPAN 3月号インタビューより(2000年)
「最初の音楽体験はグループ・サウンズかなあ。1960年生まれなんで8歳ぐらいなんですが、タイガースだとかブルー・コメッツみたいなの? あとはアニメソングとか。『巨人の星』が大好きで。そう、梶原一騎が好きなんです! 私の作風とは違うんですけど、魔球とか必殺技のクロスカウンターとか――大リーグボールとかエセ科学的だったりしますよね? 無理矢理消したり無理矢理バットに当てたり(笑)。ああいうのとか、主人公がだんだん成長してく感じっていうんですか? そういう話に燃えるのかな。だから手塚治虫とか石ノ森章太郎先生系のマンガと、梶原一騎系のマンガってあるんですけど、どっちかと言うと梶原一騎なんですよね」
「12歳の頃が72年なんですけど、ビートルズは解散してたんですが曲は何となく聴いてて。でその後に出てきたプログレッシヴ・ロックとかレッド・ツェッペリンからロックにハマって、一番最初に買ったレコードがイエスの『危機』、あと『海洋地形学の物語』。あのジャケットが綺麗で。絵がいいし。だから渋谷陽一さんの番組も――『若いこだま』って番組だったと思うんですけど、私実家が仙台なんで、情報がラジオだったんですよ。その時のラジオってやっぱり未知の世界なんですよ。大人の世界だし。外国だし。その時の渋谷陽一さんの話とかも『よくわかんないけども言ってるなあ!』って感じで(笑)。夜にラジオ聞くのってイメージが物凄い広がるんですよ。そうするとブリティッシュの寂しい感じの音楽っていうのが凄い良かったんですよ。ツェッペリンもハードロック系ですけどちょっとエスニックの感じがいたるとこにあって、あの雰囲気がクるんですよね。あとエマーソン・レイク&パーマーとか、ブリティッシュの愛国心というかキングダム何とかって歌ってるんだけど、何か孤独で切ない感じなんですよ。当時アメリカでもキッスみたいのもいいんですけど、どっちかって言ったらカーペンターズとかね。ちょっとノスタルジーな感じの音楽がいいんですね。風がヒューッて吹き抜けていくような気分にさせるような。やっぱり北国の人の方がいいのかなあって。南の明るいパワフルな感じよりは、心にクるのは冬のある土地の人っていうんですかね」
「80年代以降はやっぱりMTVっぽいから、プリンスとかマイケル・ジャクソン。プリンスは全部聴いてますね。最初に聴いたのは4枚目の『戦慄の貴公子』だったかな。やっぱ異様な感じがするのがいいですよね。だから直球的なマドンナよりはプリンスの方がいいですね。『ただじゃ済まさないな』って感じが楽しいんですよ。やっぱり80年代はプリンスが一番デカいですね。で、90年代になると混沌としてきますね。好きなものがいろんなものに移ってる。本物のギャングが歌ってるスヌープ・ドギー・ドッグは結構ショックでしたねえ。それまでのラップってランDMCとかウィル・スミスとかそういう感じだったんですけども、ドギー・ドッグは本物っていうか、あれマジにヤバいですよ(笑)。あの辺の人達って、実際2パックとか殺されてるし。で漫画家ってオタクっぽいイメージがあるんですけど、実はツッパリっていうか硬派な人間が描いてたりするんですよ。高校時代は剃り込み入れてたりとか。実際お会いした事ないんですけどマガジン系はそういう感じしますよね。『ビー・バップ・ハイスクール』とか『特攻の拓』とか。ジャンプだったら本宮先生系の宮下あきらとか車田正美先生とかね、あの辺っていうのはちょっとホンマモンに近い感じがあるんですよ(笑)。音楽にもそういう迫力ってあるんですよね。何か生き様っていうかさ」
「あと音楽聴いてて思うのは、大ヒット・アルバムってあるじゃないですか。その1コ前っていいですよね。ノッてる時期っていうか上り調子っていうか。頂点に立っちゃうとビジネスに入るからのような気がするんですよ。最近聴いてるのはレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン。新作もいいですけど、旧作から来たから。日本のロックはですね、ほとんど聴かないんです。有線とかで日本のを仕事中に聴いてると、歌詞が頭に入ってきて『お前に言われたくない!』『何気取ってんだ!』とか仕事になんないんですよ。だから英語がわかったら向こうのも嫌いになるのがいるかもしれない。モーニング娘。の“LOVEマシーン”?あれはちょっとヤだなあ。曲はいいんですけど、歌詞がふざけてますよ! “社長さん”って今どき言います? 紅白見ててチャンネル変えちゃったもん。まあ宇多田ヒカルは悪くないですよ。あの声とか凄くいいですよね。あ、イエロー・モンキーいいっすよ。2年ぐらい前に聴いたやつ、多分アルバムだったと思います。電気グルーヴも好き。あとはGLAYかな。あのスカッとしてる感じがいいかな。変に濃くないところ。GLAY、イエロー・モンキーは好感を持ちました。ちょっと知的な感じがしますよね。無理にモーニング娘。まで行かないんです。彼らの知性がちょっと止めるところがあるんですよね。あ、読者から邦楽のスタンド出して欲しいって届いてるんですか(笑)。この間もどっかで『日本の音楽は一切聴かないんです、ちょっとムカっ腹立つんだよね』って言っちゃったんでねえ(笑)」
●荒木先生おすすめ 70年代名盤ベスト10
このなかでスタンド/キャラ名になってるのはツェッペリン、ピストルズとピンク・フロイドの曲名/アルバム名くらいですね~まだまだ荒木先生の好きな洋楽から名づけられそうですね^^
ジョジョ42巻より
「ウルウル涙できるCDアルバムか多数ある」
その70年代ベスト10(順番なし)好みは人によって違うものですが、これらは何度聴いても涙が出る。
レッド・ツェッペリン『フィジカル・グラフィティ』
シカゴ『市我古(シカゴ)への道』
『サタデー・ナイト・フィーバー』サウンドトラック
カーティス・メイフィールド『スーパーフライ』
マービン・ゲイ『ホワッツ・ゴーイング・オン』
ジャクソン・ブラウン『レイト・フォー・ザ・スカイ』
ピンク・フロイド『狂気』
セックス・ピストルズ『勝手にしやがれ』
ジョージ・ベンスン『ブリージン』
カーペンターズ『ナウ・アンド・ゼン』
●荒木先生おすすめ ヘヴィ・ロックの名盤5枚
「イーヴィル・エンパイア」とかスタンド名にぴったりじゃないですか!?
「バックチェリー」「スキッド・ロウ」「ニルヴァーナ」もそろそろスタンド化してほしい!
リンプは6部で登場して意外でした^^
パール・ジャム嫌いだからあんな外見なのかな?
BUZZ-rockin'on 7月増刊号インタビューより(2000年)
●じゃあ最後に、今回BUZZの方でヘヴィ・ロック特集っていうのをやるんですよ。で、荒木さんのお薦めのヘヴィ・ロックの名盤5枚っていうのを――。
「ヘヴィ・ロックの概念がちょっと分かんないんですけども。レッチリもヘヴィ系に入るんですか」
●今回ウチの雑誌ではそういう事にしました(笑)。
「まずレイジの『イーヴィル・エンパイア』が入ってますね。あとリンプ・ビズキットの『シグニフィカント・アザー』。あとこれが私のNo.1なんですけど、バックチェリーの1枚目。ジャケットがいいんですよ。あとメタリカの『S&M』を入れとこうかな。最新ライヴですね。で、ボストンの『ウォーク・オン』」
●ボストン(笑)。ヘヴィ・ロックとして?
「ヘヴィ・メタじゃないの、あれ? 音はヘヴィ・ロックだけどね。あと私レッチリとか大好きですよ。あとはスキッド・ロウ、ガンズ・アンド・ローゼスでしょ。で、エアロスミスとニルヴァーナ。嫌いなのはパール・ジャムですね」
●へえ。そうなんですか。
「ハードロックってね、ちょっとエコロジカルな感じがあると思うんですよ。聴いてて気持ちいいっていうか。クラシックより全然精神的にいいと思うんですよね。強弱あんまないし。ずっとガンガンいってくれるから。で、パール・ジャムってちょっと神経に触るんですよね。音がなんかねえ」
●ふーん。面白い意見ですね。ボストンをヘヴィ・メタルと呼び、パール・ジャムの音はニルヴァーナより神経に触ると。
「ニルヴァーナは良い」
●好きなアルバム、曲
新しい順。時代ごとに荒木先生の好きだった洋楽がわかります。
ジェフ・ベック好きなのにあんなやられキャラにしちゃったんですね・・・
ウルジャン2010年6月号、荒木先生の巻末コメントより
CD。「ジェフ・ベック」のニューアルバム、超良いです。確かで祈りのようなロック。
ジャンプ2004年13号、荒木先生の巻末コメントより
最近よく聴いてるCDはノラ・ジョーンズの新譜と「続・夕陽のガンマン」のサントラ
週刊少年『』 (01)、荒木飛呂彦インタビューより(2003年)
Q32おすすめのアルバムは?
NELLYの「COUNTRY GRAMMAR」
ジャンプ2003年9号、荒木先生の巻末コメントより
最近気に入っている女性歌手は「ノラ・ジョーンズ」CDタイトルは『ノラ・ジョーンズ』
ジャンプ2002年36号、荒木先生の巻末コメントより
最近ハマったCDは「NELLY」という、ラップ・ミュージシャン。嫌いな曲がない。
ジャンプ2002年16号、荒木先生の巻末コメントより
最近好きなギタリストは、昔のジャズ・ギタリスト。例えば「タル・ファーロウ」代表的な作品として『タル』がある。
ジャンプ2001年1号、荒木先生の巻末コメントより
ジェフ・ベック」のNEWアルバムが早くも出たので本当にビックリした。ウレシー
ジャンプ2001年18号、荒木先生の巻末コメントより
昨年の話だけど、一番はまったアルバムは、ザ・コアーズの「IN BLUE」。
ジャンプ2000年18号、荒木先生の巻末コメントより
最近聴いたCDの中では、メタリカの『S&M』というライヴアルバムが結構良かった
ジャンプ1997年50号、荒木先生の巻末コメントより
前も書きましたがいいですねジャズ。ビル・エバンスの「ワルツ・フォー・デビー」タメ息が出ます。
ジャンプ1997年9号、荒木先生の巻末コメントより
ラップの「スヌープ・ドギー・ドッグ」と元プリンスの3枚組の新譜が最高!!ライブを見たいなあ。
ジャンプ1997年36号、荒木先生の巻末コメントより
最近よかったCD「ノトーリアスビッグ」の新作。でもこの人死んじゃったらしいんですけどね。
情報求む
ジャンプ1996年21号、荒木先生の巻末コメントより
最近のお気に入りCDは『マバック』という、前科もあり、元ギャングの人のニューアルバム
ジャンプ1996年47号、荒木先生の巻末コメントより
最近ハマッてる曲はE・クラプトンの新曲(もう古い?)。涙出そうになります
ジャンプ1995年18号、荒木先生の巻末コメントより
最近、耳から離れない曲はT・ジョーンズという人の「恋はメキメキ」何だこの邦題は?
ジャンプ1995年43号、荒木先生の巻末コメントより
最近よく聴くのは映画「マディソン郡の橋」のサントラCD。黄昏てて、非常に良いなあ。
ジャンプ1994年26号、荒木先生の巻末コメントより
別に推薦するわけではないが、ピンク・フロイドのニューアルバム『対』には感動した。
ジャンプ1994年32号、荒木先生の巻末コメントより
「ボストン」のニューAが出た!すごく嬉しくてびっくり!もう会えないかと思ってた!
ジャンプ1993年32号、荒木先生の巻末コメントより
最近、レニー・クラビッツがいい!「自由への疾走」は何度聴いてもいい名盤だ!
ジャンプ1993年45号、荒木先生の巻末コメントより
プリンスのベストCDが出た。これはスゴイ!知らない人はこれを聴くとよくわかる
ジャンプ1992年12号、荒木先生の巻末コメントより
ガース=ブルックスのカントリーソングに夢中!心なごむ歌声に一日中ひたりたい。
ジャンプ1991年47号、荒木先生の巻末コメントより
ガンズン・ローゼスの新譜がサイコー!仕事場で聞きまくってます。仕事もはかどる!
ジャンプ1983年43号、荒木先生の巻末コメントより
ジャクソンブラウンの新LPを聞く。心が洗われる思い
●一番好きなアーティストは"プリンス"
2003年時点で一番好きなのはプリンスだそうです。
ジョジョにまつわる話
・アブドゥルが飼っていたニワトリの名前が”プリンス”
・ジョルノのスタンド「ゴールド・エクスペリエンス」
・東方仗助の趣味が”プリンスのCDを聴くこと”
・荒木先生が「1999」のジャケットに似ていると言われた(巻末コメントより)
変態的センスがジョジョに通じる、というかジョジョのキャラのような人ですね。
当ブログ管理人は有名すぎる名盤「パープル・レイン」が映画も含めて大好きです。
週刊少年『』 (01)、荒木飛呂彦インタビュー(2003年)より。
Q31:一番好きなアーティストは?
船越:登場人物にアーティストの名前が多く出てきますが、一番好きなアーティストは誰ですか?
荒木:ああ、これはプリンスが好き。
プリンスコンサート参戦歴~ジャンプ巻末コメントより~
<17号>もうすぐプリンスのコンサート。大ファンで前から楽しみにしていたのでワクワク!!
<30号>久々に元プリンスのコンサートが来る。円高なんで来ないかと思ってた。必ず行きますよ。
<33号>(元)プリンスのコンサートが延期になってわたしゃ悲しい。すごくイイ席だったのにィ。
<8号>海外取材に行っていたので、(元)プリンスのコンサートをキャンセルしてしまった。悔しいっ!
<34号>8月末のプリンスのコンサート。大ファンなので、と~っても楽しみにしています。
<42号>プリンスのコンサートに行った!同じ生年月日なので、何故か共感、感動したよ!!
●好きなアーティスト、ジャンル
その他、荒木先生が好きな洋楽についての発言です。
U2、ZZトップとかはライブ行ってるから結構好きなんだろうな~
スティッキィ・フィンガーズは能力も元ネタから発想してて愛を感じる^^
週刊少年『』 (01)、荒木飛呂彦インタビュー(2003年)より。
Q30:好きな音楽は?
荒木:全部好きですけど……もうラップでも何でもいい。ジャズでも。。
Q67:荒木流擬音について
船越:荒木流擬音はどこから思いついたものですか?
荒木:これはヘビメタですね。ギュウゥゥ―――ンとか。
Thrill9月号 金子一馬対談より(2001年)
荒木 僕はプログレです。
金子 えっ、プログレ(笑)?
>荒木 もろ’70年代ですよ。イエスとかエマーソン、レイク&パーマーとか。
金子 スタンド使いの名前はプログレばっかりじゃないですよね。
荒木 まぁ、全部ありなんですけど(笑)。
金子 僕が気になったのが“エシデシ(AC/DC)”(笑)。結構親近感ありましたよ。
荒木 バンド名は何でもオッケーですよ、外国のものであれば。日本語がダメなんですよ。拒否反応が出ちゃって。仕事中にね、感情移入しちゃうというか。ちょっとピクッてきちゃう。「何こいつスカシたこと言ってんだ?」みたいな(笑)。
金子 まぁ、洋楽もかなりスカシたこと言っているんですけどね。
荒木 理解したらこっ恥ずかしくて聴けないことばっかでしょ(笑)。だから私の場合はリズムとか、音の広がりですよね。なんか空間があるんですよ、音と音の隙間の中に。なんかね、そこにグワッと入れるんですよ。ストリングスとかの微妙なところでね、待ちがあったりとか、風が吹いたりとかさ。だから、その人が何歌っていてもいいんですよ。
金子 そういうときはもう仕事がノリノリになったり?
荒木 そうそう、ノリノリになったり泣いたり。
金子 えっ、泣いちゃうんですか(笑)。
荒木 そう。「うわぁ~、切ないなぁ~」って(笑)。歌詞とか関係なく切なくなったりしません?
金子 いや、ありますあります。悪魔音階っぽいっていうんですか、なんか気持ちを上下させるものってありますよね。あれを上手く開発すれば人を操ることができるんじゃないですかね(笑)。
『Interview&Graph』(1998年/Comnavi Vol.3)より
学校に行っていた頃といえば、ロックもよく聴きました。僕の一番のお気に入りはレッド・ツェッペリンですが、さまざまなバンドを聴いてましたよ。子供の頃はお金がないから、友達同士でアルバムの貸し借りをやって、テープにとっておくんです。僕のマンガに出てくるスタンドの名前は、昔好きだったグループの名前やアルバム名から取ったりしています。例えばローリングストーンズのアルバムでスティッキーフィンガーズというのがある。ジャケットがジーンズになっていて、中央にジッパーが付いているわけ。当時話題になったジャケットなんですが、そのジャケットを見ていて、いろんなところにジッパーを付けて開け閉めすることができたらおもしろいのにな、なんて思ったんです。そんな発想から生まれたのが『スティッキィ・フィンガーズ』というスタンドです。
『JoJo6251~荒木飛呂彦インタビュー』より (1993年)
あとは、やっぱ海外のロックが好きでしたね。'60年代後半からの、シカゴとかイエスとかレッド・ツェッペリンとか、そのへんを聞くようになりました。ジャクソン・ブラウン、ボブ・ディランなんかも好きでしたね。'80年代では、この本の表紙イラストを描く時も聴いていたプリンス。この人には今でも熱狂しています。
海外のプログレを聞くと、古代とか中世のバロックとか、そんな雰囲気があって想像力がかきたてられるんですよ。
でも、日本の音楽はほとんど聞かなかったな。
ジャンプ2002年20号、荒木先生の巻末コメントより
最近、'80年代の音楽を聴いていると泣けてくる。懐かしい時代ということなのだなぁ……
ジャンプ2000年52号、荒木先生の巻末コメントより
最近DISCOミュージックにはまってしまい、聴いてないと落ちつかない、カイリー・ミノーグとか
ジャンプ1999年6号、荒木先生の巻末コメントより
仕事場の有線放送でエンリコモリコーネっていう映画音楽家の特集があって嬉しかった
ジャンプ1997年47号、荒木先生の巻末コメントより
昔は理解できなかったが最近、「ジャズがいいなあ」などと思う。特に良いのがマイルス・デイビス。
ジャンプ1997年2号、荒木先生の巻末コメントより
最近の音楽はライブ盤を好んで聴く。特にブラックアーティスト系が好みなので、今はそれ中心。
ジャンプ1994年、荒木先生の巻末コメントより
年末慌ただしい中、ギターの音が聴きたくて、U2のコンサートへ行ってしまった…!!
ジャンプ1993年40号、荒木先生の巻末コメントより
ブラック・ミュージックの1発ヒットをコレクション中!!なかなか手に入らない!!
ジャンプ1990年14号、荒木先生の巻末コメントより
R・Sの初日公演を見た!カッコイイ~~!!5万人の大歓声の中、私はシビレた!!
ジャンプ1988年28号、荒木先生の巻末コメントより
最近よくCDを買うが、自然と10年以上前の古いロックばかり買ってしまう。僕も年かナ。
ジャンプ1987年14号、荒木先生の巻末コメントより
“ZZトップ”のコンサートに行ってきました!スゲエかっこよくてあこがれちゃった
ジャンプ1984年51号、荒木先生の巻末コメントより
カントリー・ミュージック中毒!一日一回聴かないと
×
ジョジョ77巻より
超能力について その②
先日、CDを5枚買った。ジャンルは洋楽だが、ジャズ、ロック、R&Bと分かれて、それぞれ全く違うアーティストのものだった。だが、よーく見てるとアルバムのプロデューサーが5枚とも全部同じ人。『ANTONIO“LA”REID』という人だった。意識したわけでもないのに、こんな偶然ってあるだろうか? ポーカーゲームのR・S・F ( とか、ロト6以上のすごい奇跡だと思った。「啓示」を感じた。
●洋楽しか聞かない理由
洋楽はBGMに良いっていうの凄く共感できる!!
マンガ オモ!1月増刊号より (2002年)
最後にちゃんと聞いた邦楽は、たぶんシーナ&ザ・ロケッツの『ユー・メイ・ドリーム』だと思う。紅白歌合戦はまず25年以上は見てないし、桑田佳佑だとか松任谷由実、宇多田ヒカル、浜崎あゆみ。名前は雑誌でみてすごい有名らしいってのは知ってるけど、どうゆう歌を歌ってる人なのかまったく知らない。
家にある邦楽アーティストのCDはたった一人、渡辺貞夫。
どうしてわたしはこんな人間になっちゃったのか? 邦楽は本当にまったく聞かない。
人と邦楽の話がまったくできない。すぐ話題を「浜崎あゆみのマツゲは本物ですか?」などと違う方向へ、持っていってしまう。音楽誌のインタビューで「邦楽ベスト5」をあげてと言われて、教師の前で九九を忘れた小学生のようにこおりついてしまった。
なぜこんなんなっちゃったのか?
答えはたぶん自分がマンガ家だからじゃあないかと思う。
仕事をする時はBGMにあらゆる音楽はずっと流して聞いているのだが、仕事中の自分の意識はマンガの中の登場人物の心情に集中されている。キャラクターの喜怒哀楽を考慮しながら絵を描いてるわけだ。そこにBGMが日本語の歌詞で「わたしは天使なの」とか「寂しさには負けない」だとか「胸が痛い」とか言われると。今そーゆーシーン描いてんじゃあないんだけどなーと、気分的にジャマなのだ。時にはなぜか怒りとかわいてくる歌詞とかあるし、おまえにそんな事言われたくないよ、なんてムキに思ってしまうものもあって、日本語は感情がストレートすぎる、仕事中には向いてない。…というわけで、だんだん邦楽は聞かなくなってしまったのだ。と自分で分析する。
で…ずーっと聞いてないとどうなるのか? タクシーとかに乗ったりして、運転手が聞いてるラジオからたまたま半強制的に邦楽を耳にしたりするのだが、これが全部同じ歌手同じ曲に聞こえるような感覚に自分がなってる事に気づいた。
明らかに感覚の衰退だと思った。音楽は勉強し続けなくてはならないものであるのは確かなようだ。
…で、わたしは「洋楽だけ聞いてよ」っと思ったのだ。
以上、長いこと読んでいただきありがとうございました。
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