前島悠子

(うぐぅ……! いきなり師匠が口説き始めましたよ! 私という恋人カノジョの目の前で『人妻』を! あんな色目、使われたことないんですけど!)



 頬が「ピキピキ」と引きつる。


 それでも前島は懸命に『営業スマイル』を浮かべた。


 目の前にいるのはプロデューサーの家内であり、アイドルの大先輩。


 さすがにこの場で不平不満をわめき散らすことはできない。



春川ふみえ

あらぁ……?
何を調べてるの?
私から何を聞きたいのかしら?



 春川の家内はややいぶかしげな表情を浮かべているが、それでも「興味津々」といった様子で天野を見上げている。


 魅力的なイケメンが「他の誰でもなく奥様から伺いたい」と言っているのだ。


 何を尋ねてくるのか、興味を抱いてしまうのも当然だろう。


天野勇二

実はですね……。
あそこに私が通う大学の教授が住んでいるんです。
須田教授という御方です。
ご存知でしょうか?


 天野が須田邸を指さす。


春川ふみえ

須田さんね。
もちろん知ってるわよ。
だけど旦那さんの職業は初耳ね。
悠子ちゃんのところの大学教授だったの?

天野勇二

そうなんです。
実は須田教授にひとつ困ったことを頼まれまして。
ご近所の方からお話を伺いたいと思っていたのです。

春川ふみえ

須田さんの旦那さんから?
何を頼まれたの?


 天野はちょっと声を潜め、ささやくように告げた。


天野勇二

あまり公言できないことです。
私と春川さんだけの秘密にしていただけますか?

春川ふみえ

うふふ……。
いいわよ。
どんなこと?

天野勇二

実は須田教授の奥様が……

『不倫』

……なされているかもしれないんです。


 また天野の口からとんでもないブラフが飛び出した。


 春川の家内の瞳が「キラーン」と光る。


春川ふみえ

やだ、なにそれ……!
ちょっと聞き捨てならない話じゃない!

天野勇二

そうなんです。
須田教授はそのことを心配されてまして。
私に「奥様を調べてほしい」と依頼されたのです。

春川さんもご存知かもしれませんが、私は前島悠子のSPを務めたことのある男です。
その手のことは頼みやすいと踏んだのでしょう。

春川ふみえ

いやねぇ。
そんなの聞いたことないわよ。
他人様のプライベートはおいそれと話せないわねぇ。


 口ではそう言っているが、瞳は好奇心でいっぱい。


 顔には「他人様のゴシップは大好き」とも書いてある。


 天野は『元アイドル』かつ『女性週刊誌を読むタイプ』となれば「人間関係のドロドロした闇は大好物だろう」と推測していたのだ。


天野勇二

プライベートの全てを暴くつもりはありません。
私も須田教授の疑念を信じているワケではないのです。
まずはご近所の方が見ている『須田教授の奥様という人物像』を把握したいと考えております。


 色気たっぷりに言葉を続ける。


天野勇二

これを春川さんにお尋ねしたいのです。
些細ささいなことで構いません。
どうか私のワガママを聞いていただけませんか?


 どこか甘えるような口調も追加。


 オスとしての色香を振りまきながらも、下手したてに出て甘えた仕草を見せることで母性本能をくすぐっている。


 春川の家内はあっさり落ちた。


春川ふみえ

……しょうがないわね。
他のご近所さんに聞かせる話じゃないし……。
ここだけの話にしてね?


 春川の家内は自ら『言い訳』を口にした。


 そしてペラペラと語り始めた。


春川ふみえ

確かに須田さんは美人だから、男が放って置かないタイプかもしれないわね。
不倫してるって言われても不思議じゃないかも。
とにかく綺麗な人なのよ。
お肌も綺麗だし、ブランド品の着こなしも上手だし、この界隈かいわいでも美人の奥様として有名なのよ。

天野勇二

それは不可解ですね。
春川さんより美人の奥様がこの地域にいるとは信じがたい。

春川ふみえ

うふふ……。
さっきから天野くんはお世辞ばっかりね。
その程度じゃオバサン喜びませんよ。

天野勇二

いや、『美人の奥様』という情報は除外すべきでしょう。
春川さんを見てしまっては、そう考えるしかありません。

春川ふみえ

もう天野くんってばお上手なんだからぁ。
……あっ、良かったら家でお茶でも飲んでく?

天野勇二

それはいけません。
あまり年下の男を……誘惑しないでください。

春川ふみえ

いやだぁ!
そんなつもりじゃないわよぉ!



 このクソ野郎、本当に恐るべき『マダムキラー』だ。


 礼儀正しく気品のあるイケメン。


 八頭身の長身でスタイルも抜群。


 そこから歯の浮くような褒め言葉がスラスラ出てきて、おまけにちょっと甘えるような笑顔を加える。


 これでマダムのハートは粉砕ふんさいだ。


 もちろん『天野の本性を知らない』という大前提が必要だが。



天野勇二

そうなると……。
須田教授の奥様は『間男まおとこ』を招いているのでしょうか?
須田教授はその点を気にしていらっしゃるんです。


 春川の家内は首を捻った。


春川ふみえ

うーん……。
その可能性は低いと思うわ。
須田さんの家を観察したことはないけど、男性が訪れたところは見たことないの。
須田さんも不倫を好むようなタイプには見えないし。

天野勇二

そうですか……。
ならば、須田教授が心配しているだけ、なんでしょうね。

春川ふみえ

そうだと思うわ。
旦那さんに言ってあげて。
馬鹿げた心配をする暇があれば、もっと奥さんの話を聞いてあげなさいってね。


 天野は照れ臭そうに微笑んだ。


天野勇二

はい。
その通りにいたします。
ですが、春川さんにお会いして、初めて須田教授の気持ちが理解できた気もするんです。
春川さんのように素敵な奥様であれば、心配してしまうのも当然かと。

春川ふみえ

もぉ!
天野くんは本当にお上手ねぇ!


 春川の家内はすっかり天野になついた。


 過去に一時代を築いたアイドルだが、今は芸能界を引退した一般人。


 ここまでのイケメンが利害を求めずチヤホヤしてくる機会なんて皆無かいむに等しい。


春川ふみえ

天野くんは素敵な男の子ねぇ。
悠子ちゃんも良い先輩と巡り会えて幸せだわ。
今度良かったら2人で遊びに来なさい。
うん、必ず来なさい。
悠子ちゃんはいつ暇なの?


 前島は奥歯が「ガタガタ」と鳴るような嫉妬に震えていた。


 これは質問ではない。


 命令だ。


 春川の家内は後輩である前島に「天野くんを家に連れて来なさい」と命じているのだ。



前島悠子

ざ、残念ですぅ……。
今はオフがないんですよぉ……。
落ち着いた頃にでも……。
年明けぐらいですかねぇ……?



 震える声で告げるのが精一杯。


 天野はひとつ咳払いすると、


天野勇二

それでは昨日も須田教授の奥様は自宅にいらっしゃったんですね。
須田教授は昨日、自宅に帰らなかったので、その点を心配されているんです。
留守中に『間男』を招いていたのではないかと。


 最も重要な質問を飛ばした。


 春川の家内が不思議そうに首を傾げる。


春川ふみえ

えっ?
そうなの?
昨日は旦那さんとデートしたのかと思ってたんだけど……。


 天野は爽やかに微笑んだ。


天野勇二

いえ、須田教授は奥様とお会いしてないんです。
教授会があって明け方まで飲んだそうでして。

春川ふみえ

おかしいわね。
須田さんが出かけるのを見たの。
旦那さんと外食するのかと思ったんだけど、お友達と会っていたのかしら。

天野勇二

そうなんですか?
それは何時頃のことでしょう?


 春川の家内は記憶を辿りながら言った。


春川ふみえ

あれは夕方頃ね。
買い物の帰りに見かけたの。
須田さんがタクシーに乗ってお出かけしたのよ。
赤いカプシーヌのハンドバッグしか持ってなかったから、きっと旦那さんとデートするんだろうって……。


 何かに気づいたように呟く。


春川ふみえ

……あらやだ。
これ、男と逢引あいびきした可能性があるじゃない。

天野勇二

そうなりますね。
春川さん、かなり重要な現場を目撃されましたね。
赤いカプシーヌ……。
『ルイ・ヴィトン』のバッグですよね?

春川ふみえ

なかなか詳しいじゃない。
今年の新色だったはず。
須田さんが気に入ってるブランドなの。

でもあれよね。
別に『不倫』と決まった訳じゃないわよね。
きっとお友達と会ってたのよ。
旦那さんがお仕事で不在なら、お友達と外食しても不思議じゃないもの。


 春川の家内は気まずい表情を浮かべている。


 良くない現場を目撃したこと。


 それを天野に教えてしまったこと。


 両方の事実を悔やんでいる。


 天野は苦笑しながら言った。


天野勇二

須田教授の奥様が誰と会っていたのか。
それが問題ですね。
男性であれば、ほぼ確実に『不倫』ということになります。

春川ふみえ

そうなるわねぇ……。
……あら、やだ。


 天野の背後を見て、小声でささやく。


春川ふみえ

噂をすればね。
あれが須田さんよ。


 天野と前島が振り返る。


 そこには須田邸の前に立つ女性の姿があった。


 緑色のハンドバッグから鍵を取り出そうとしている。


 40歳前後の中年女性だ。


 天野は深々と春川の家内に頭を下げた。


天野勇二

春川さん。
ご協力ありがとうございました。
またお会いできる機会があることを願っております。

春川ふみえ

えぇ……?
もう行っちゃうの?
寂しいわねぇ。
いつでも遊びに来てね。


 天野は須田邸に向かって歩き出した。


 須田の家内は玄関先で郵便箱を眺めている。


 すぐに家の中に入ってしまうだろう。


 この機会を逃す手はない。



前島悠子

……ちょっと待ってください。



 天野の腕を前島が「ガシッ」と掴んだ。



前島悠子

師匠……。
私は色々と、言いたいことがありますよ。



 引きつった笑みを浮かべている。


 ピクピクと痙攣けいれんする眉根。


 鬼のような声でささやいた。



前島悠子

いくらなんでも酷すぎます!
さっきのはなんですか!?

天野勇二

はぁ?
何のことだ?

前島悠子

私の目の前で春川さんを口説いたことですよ!
それ以外に何があるんですか!?
私は恋人カノジョなんです!
恋人カノジョの前で人妻を口説くなんて、師匠は何を考えてるんですか!?

天野勇二

ああ……。
そんなことか……。
くだらねぇな。

前島悠子

くだらなくないですよッ!
なんであんなことしたんですか!?
ちゃんと意図があるんですよね!?
いや、何かの意図があるんだとは思ってますよ!?
そこは信じてますよ!?
だけど、もし何もなかったとしら、これは大問題ですからね!


 天野は嫌そうに舌打ちした。


天野勇二

うるせぇな……。
後で説明する。
黙ってろ。


 どこまでもクールで素っ気ない。


 取りつく島なんか存在しない。


 前島はグズグズ泣き始めた。


前島悠子

えぐぅ……。
酷いよぉ……。
これはドイヒーですよぉ……。
元号げんごうが変わっても師匠は何ひとつ変わらないんですねぇ……。
私の心は嫉妬で破裂しそうです……。


 天野はため息を吐きながら歩いた。


 奇声をあげる前島を無視して、須田の家内に声をかける。


天野勇二

どうも、こんにちは。

須田の奥様

えっ……?


 須田の家内がぼんやりと顔を上げた。


 品のある黒髪の中年女性。


 目鼻の整った美人だ。


 天野は色香たっぷりの表情を浮かべて言った。


天野勇二

医学部生の天野勇二と申します。
須田教授にはいつもお世話になっております。
実は講義のレポートをご自宅まで届けるようにおおせつかりまして。
こちらが自宅と聞いているのですが、お間違いないでしょうか?

須田の奥様

は、はぁ……。
天野さん……ですか?


 須田の家内は警戒の表情を浮かべた。


須田の奥様

天野さんという名を聞くのは初めてです。
本当に須田の学生さんなんですか……?


 怯えながら尋ねる。


 自宅の前で見知らぬ男に声をかけられれば、誰だって怯えたりもするだろう。


 天野は学生証を取り出すと、


天野勇二

こちらをご確認ください。
医学部の天野勇二と申します。


 改めて名を告げ、深く頭を下げた。


 須田の家内は学生証を確かめると、安堵あんどしたように息を吐いた。


須田の奥様

これは確かに亭主の大学ですね……。
我が家を訪ねた学生さんは初めてです。
それほど大事なレポートなんですか?

天野勇二

ええ、とても大事なレポートなんです。
しかし驚きました。
須田教授の奥様は噂以上に美人の奥様なんですね。
大学の友人に自慢ができそうです。


 天野が『マダムキラー』という剣を振り回し始めた。


 爽やかな好青年の笑顔。


 切れ長の瞳からつやっぽい眼差しが放たれる。


天野勇二

須田教授の奥様といえば、学生の間でも有名な存在なんです。
お会いできるなんて光栄なこと。
モデルのように美しい顔立ちはもちろんのこと、ファッションのセンスも洗練されていてお美しい。
ご挨拶できて嬉しいです。

須田の奥様

はぁ……。
それは、どうも……。


 須田の家内には天野の言葉が全く届いていない。


 どこかぼんやりしている。


 心ここにあらずといった様子だ。



天野勇二

(チッ……。ノリの悪い女め)



 心の中で舌打ち。


 隣の前島は「師匠の口説き文句がスルーです。ざまぁです」と朗らかに微笑んでいる。



天野勇二

(これは口説きにくい女だ。俺たちを警戒しているのか。悩み事でも抱えているのか。年下には興味がないタイプなのか……。よくわからんな。攻め方を変えてみるか)



 天野が優秀な男前マダムキラーといっても、全ての女性をあっさり口説き落とすことはできない。


 これが『チャラ男』の涼太であれば、30分ほど粘って勝利を掴み取るかもしれないが、女性に興味のない天野はあっさり作戦を切り替えた。


天野勇二

こちらがレポートになります。
奥様にお会いしたら、必ず手渡しするようにとおおせつかっておりました。
お受け取りください。


 懐から茶封筒を取り出す。


 前島は「ぎょっ」として天野の腕を掴んだ。


 それはレポートではない。


 芸能事務所で捏造ねつぞうしたアイドルの履歴書だ。


前島悠子

(し、師匠! それはレポートじゃありません! 何を考えてるんですか!?)


 前島が小声で注意。


 天野は「黙れ」とアイコンタクトを送った。


須田の奥様

これですか……?

天野勇二

ええ、念のため中をご確認ください。

須田の奥様

はぁ……。
わかりました……。


 須田の家内が茶封筒から履歴書を取り出す。


 これまた不思議そうに首を捻った。


須田の奥様

こ、これがレポート?
どういうことでしょう?
須田にお渡しすればいいんですか?

天野勇二

はい。
教授にお渡しいただけますか?
奥様に手渡しするよう指示されておりますので、奥様も関係するレポートなのかもしれませんね。


 須田の家内は何度も首を捻った。


 いったい何が自分に関係するのか。


 悩んでいる様子だ。


 それでも小さく頷いて言った。


須田の奥様

……わかりました。
確かに関係するのかもしれませんね。
えっと、あなたのお名前は……。

天野勇二

天野勇二と申します。
宜しくお願いいたします。

須田の奥様

天野さんですね。
わかりました。


 須田の家内は軽く頭を下げ、自宅の中に入って行った。


 天野はそれを確かめて単車に戻る。


 疲れたような表情で息を吐き、ヘルメットを被ろうとしている。


 前島は慌てて言った。


前島悠子

ちょ、ちょっと師匠!
なんであれを渡しちゃうんですか!?
あれは師匠が捏造した個人情報じゃありませんか!

天野勇二

別に構わないだろ。
全てデタラメなんだから。

前島悠子

いや、良くないですよ!
偽物とはいえ顔写真は本物なんです!
流出したらどうするつもりなんですか!?

天野勇二

問題ないさ。
あんなもの、どこに流出しても鼻で笑われるだけだ。

前島悠子

ほ、本当ですか!?
それを信じていいんですか!?

天野勇二

いつまでも怒鳴るな。
春川の家内が見てるぞ。


 天野は無理やり前島の頭にヘルメットを押し込んだ。


 そのまま「ひょい」と単車の後部座席に乗せる。


天野勇二

まだデートは終わりじゃない。
次に行くぞ。

前島悠子

もう騙されませんよ!
どうせ次も『デートスポット』じゃないんですよね!?

うぇぇん!
師匠のバカ!
こんなことなら講義に出れば良かったですよぉ!



 前島の悲鳴を乗せて、単車は田園調布でんえんちょうふを駆け抜けた。


 次の目的地は都内の住宅街。


 殺害された眞下准教授ましたじゅんきょうじゅの自宅だ。



天野勇二

ふぅ……。
ここはやかましいな。



 眞下の死体が発見されたのは昨晩のこと。


 当然ながら住宅街には警察とマスコミの群れがたむろしている。


 眞下の自宅に近づくこともできない。


 警察は住宅街に入る路地自体をキープアウトしており、マスコミや野次馬が殺害現場に近づかないようにしているのだ。



天野勇二

マスコミが多すぎる。
お前はヘルメットを取るなよ。

前島悠子

は、はい。


 前島は素直に頷いた。


 フルフェイスのヘルメットで顔を隠す。


 ヘルメットを取れば、天野とのツーショットが撮影されてしまうだろう。


天野勇二

前島よ。
ちょっと周辺を調べたい。
手伝ってくれ。

前島悠子

周辺を調べれば『デートスポット』や『後輩の個人情報』でも見つかるんですか。

天野勇二

そんなにスネるな。
ゴミ捨て場を探してくれ。

前島悠子

ゴミ捨て場ですか……。
もう、わかりましたよ。


 手分けして周辺を調べる。


 しかしゴミ捨て場は見つからない。


前島悠子

見当たらないですね。
住宅街なのでどこかにあると思いますが……。
たぶんキープアウトの先にあるんでしょうね。

天野勇二

そのようだな。
これはついに『切り札』を使う時がきたようだ。
まずはLIMEライムだな。


 スマホを取り出しLIMEを起動。


 『天才クソ野郎チーム』のグループLIMEにトークを送る。


天野勇二(LIMEトーク)

天野だ。
各自の進捗を報告してくれ。


 すぐに涼太と富樫からのトークが返ってきた。


佐伯涼太(LIMEトーク)

僕ちゃんは大学で権藤ごんどう教授を見張ってるよ。
今は講義の真っ最中。
講義が終われば教育学部の会議に出席するみたいだね。

富樫和親(LIMEトーク)

僕も大学で西崎にしざき先生を見張ってます。
先ほど会議室に入りました。
教育学部の教授や講師を集めているようです。

天野勇二(LIMEトーク)

つまり、須田も大学にいるのか?

富樫和親(LIMEトーク)

いますね。
西崎先生と会議室に入ったのを目撃しました。


 涼太が疑問に思い尋ねる。


佐伯涼太(LIMEトーク)

……あれ?
というか、須田教授を勇二が張り込むんじゃなかった?

天野勇二(LIMEトーク)

ちょっと事情があってな。
俺も後で合流する。
張り込みを継続してくれ。


 天野はLIMEを閉じると、ひとつの番号に電話をかけた。


 最強の『切り札』のお出ましだ。


天野勇二

……どうも、勇二です。
橋田はしださん。
お時間いただけますよね?

橋田在昌

…………


 橋田はうなるように口を開いた。



橋田在昌

……きたね。
ついにきたんだね。
いつか勇二くんから連絡が入ると、覚悟していたよ……。




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つばこ

今週は令和一発目&ゴールデンウィーク中の先読み更新話ということもあり、通常回の倍近くのボリュームにしてみました!
読み応えばっちり!
ただでさえいつも長いのに余計に長い!
連休の暇つぶしに最適ですね!(∩´∀`)∩ワーイ
 
本当は途中で分割するつもりだった(むしろ2話分更新しても良かった)のですが、たぶん一気に読んでもらったほうが面白いんじゃないかなと思いまして、ちょいと長くなりました。すみません。
次話以降はいつも通りのボリュームに戻します!
これも全て「マダムキラー天野くんが喋りすぎ」ってことで許してください!!!!
 
ではではいつも応援やコメント、本当にありがとうございます!ヾ(*´∀`*)ノ

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コメント 15件

  • まこと

    橋田…コメント欄に救われる

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  • みっちゃん

    天野くん!悠子ちゃんの扱いヒドイ!もっと優しくしてあげて…!(涙目) 悠子ちゃん、天野くんを振り向かせるには別な手段を取らないとダメかもねぇ(涙)

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  • モンピア

    礼儀正しく気品のあるイケメン。

     八頭身の長身でスタイルも抜群。

     そこから歯の浮くような褒め言葉がスラスラ出てきて、おまけにちょっと甘えるような笑顔を加える。

     これでマダムのハートは粉砕ふんさいだ。

     もちろん『天野の本性を知らない』という大前提が必要だが。

    いやこんだけの高クオリティの要素があっったら
    いくら8割型暴力的でも惚れますよ!!!!
    私もう最初っからこの天クソ読んでてさまざまな
    クソ行為を見てきてますが未だに惚れてますから!!!!!!!!!!!

    ナメるなよ!天野くんのスペック!!!
    ←だれ様だよ、ですみません、、、、。

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  • べっちん

    メスブタちゃん、どうしてるんやったっけ?
    人妻たらしで泣く前嶋ちゃんだから、メスブタちゃんの存在を知ったら、嫉妬で何するか…w

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  • カボルイス世ハピ天クソ契約

    奥さんへの接触が狙いだったのか…明らかに天野君に警戒してるのは天野君を知ってたからかなぁ?
    あの「謎の女」がこいつ?と思ったけど、それなら天野君が食えない女だと思った理由が別にあると思ったのはおかしいしな…

    それにしても天野勇二とあそこまで堂々と名乗るとは、これはなかなかの宣戦布告だね( ´艸`)
    西崎たちはどう動くかな?

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