★天野くんが通う大学の汚点&不祥事で打線組んだ★
1中 裏口入学を斡旋(疑惑)している
2右 ミスコンがデキレース
3一 不倫&妊娠の尻拭を学生に依頼する教授
4左 女子大生をラブホで絞殺する教授
5ニ 痴情のもつれによる連続殺人事件が起きた
6三 痴情のもつれによる密室殺人事件が起きた
7遊 テラスで暴力沙汰が発生
8捕 全国指名手配された学生がいる
9投 天野くんが通っている
西崎との舌戦&心理戦は後半戦に続きます!
いつも応援やコメント、本当にありがとうございます!(≧∇≦)/
西崎篤史
君が噂の『天才クソ野郎』か……。
さて、どんな時間になるのかな?
天野は鋭い瞳で
『教育学部の西崎』といえば、大学でも有名な教授の1人だ。
教授に昇進したのは40歳を迎える前。
最も優秀な若手教授。
外見が
感性や趣味が若いので、学生との会話のノリも良く、女子大生の目には魅力的な『イケオジ』として映る。
ここまで好条件を兼ね備えているのに、講義まで面白くて教え方も上手、それでいて試験やレポートも難しくないとなれば、学生の人気が跳ね上がって当然だろう。
天野勇二
……まずは眞下先生について、お悔やみ申し上げます。
天野は
西崎篤史
ああ……。
眞下さんの件は本当に残念だ。
痛ましい事件だよ。
眞下さんはまだ若いのに。
しばらくは学生にも辛い思いをさせてしまうだろう。
僕としてはその点も申し訳なく思うよ。
チラリと前島の顔を見つめる。
当然ながら西崎は『国民的アイドル』が教育部学生であることを把握している。
前島は慌てて首を横に振った。
前島悠子
そんなこと気にしないでください。
早く犯人が捕まることを願ってます。
むしろ私はあんまり講義に出席できてないですから……。
そっちのほうが申し訳ないです。
西崎篤史
それは仕方ないさ。
前島さんは忙しいからね。
でも、君のレポートはいつも良く書けている。
芸能活動で大変だろうに丁寧なレポートを書くなぁと、心の底から感心しているんだ。
西崎は嫌味のない笑みを浮かべた。
本当に前島のことを褒め称えている。
天野はそれを見て、学生の人気が絶大である理由を
天野勇二
しかし……。
西崎先生がキャバクラで
西崎先生としては好ましくないタイミングでしたね。
天野の軽い
西崎の動作がピクリと止まる。
バツの悪そうな笑みを浮かべた。
西崎篤史
ちょ、ちょっと待ってよ。
なぜ天野くんはそれを知っているんだい?
天野勇二
おかげで歌舞伎町の噂話はすぐに耳に入って来るんですよ。
西崎篤史
あはは……。
これは恥ずかしいな。
内緒にしてよ。
僕も家庭を持って落ち着くべきなんだけどね。
西崎は
それも絶大な人気を誇る理由のひとつだ。
天野勇二
西崎先生はおモテになるでしょう?
結婚なんてすぐ出来るはず。
本当はまだ遊び足りないのでは?
西崎篤史
僕みたいなオジサンはモテないよ。
それに真剣交際は苦手でね。
一度それらしい話もあったんだけど、色々あって破談になってしまったよ。
天野勇二
わからないものですね。
西崎先生のほどの好条件。
女性は無視できませんよ。
西崎篤史
そんなことないって。
僕はどうも一度こじれた過去の恋愛を引きずるくせがあってね。
恥ずかしい話だよ。
苦笑しながら肩をすくめる。
天野はその全身を舐め回すように睨みつけている。
『天才クソ野郎』のセンサーが、西崎の思考をアナライズするためにフル活動しているのだ。
天野勇二
(……食えない男だな)
舌打ちしながらタバコを取り出す。
天野勇二
(さすが優秀な教授様だ。心理学も
タバコに火をつけながら尋ねる。
天野勇二
なぜ、眞下先生は殺されたんですかね。
やはり強盗殺人でしょうか。
恨みを買っているワケでもなさそうなのに。
西崎篤史
ふふっ……。
天野くんは『恨み』があったんじゃないかな。
どこか楽しげに言葉を続ける。
西崎篤史
うちの教授たちは君を『目の
おかしなことをするものだよ。
天野くんが目立つからかな?
君のような『イレギュラーな
これは西崎の
天野は唇を歪めながら迎え撃った。
天野勇二
気を使う必要はありません。
俺は大学の歴史に残る問題児。
真性のクソ野郎です。
俺を追放したい教授たちの
西崎篤史
そうなんだよねぇ……。
なぜそんなことするのか。
ちょっと呆れているんだ。
天野勇二
それは理由があるんです。
西崎先生もご存知のはずですよ。
西崎篤史
えっ?
そうなの?
僕は何も知らないけど。
西崎が驚きの表情を浮かべる。
本当に知らないのか。
天野の優秀な瞳でも判断がつかない。
天野勇二
ならば教えましょう。
うちの女子大生との『不倫』が発覚し、離婚されましたよね。
西崎篤史
ああ……。
うん、あったね。
それがどうしたんだい?
天野勇二
実はあれ……。
俺が『暴露』してやったんですよ。
西崎の顔がさらなる驚きに包まれる。
すぐに納得したように頷いた。
西崎篤史
……なるほど!
そうだったのか。
ははぁ……。
それでなんだね。
天野勇二
そうなんです。
ある日、教育学部の女子大生がテラスにやって来ましてね。
男と別れたい。
でも相手がしつこくて別れてくれない。
どうか助けてくれ。
そんな依頼を持ちかけたんです。
これは『天才クソ野郎』の得意分野。
男をぶん殴って説教してやろうと思ったら、なんとその男が権藤教授だったんですよ。
ヘラヘラと意地の悪い笑みを浮かべる。
天野勇二
これは最高に面白いぞ、と思いましてね。
ボスの須田教授に教えてやったんです。
あんたの間抜けな部下が学生に手を出したぞ。
不倫の是非について講義してやったらどうだ。
学部長だったら部下の『股間』もしっかり管理しろよ。
……なんて笑ってやりましたよ。
西崎は頬を引きつらせながら言った。
西崎篤史
き、君はとんでもないことをするねぇ……。
須田さんにそんなことを言うなんて……。
天野勇二
須田教授は『教育学部の
権藤教授の
あなたにも見せてあげたかったですね。
下品な笑みを浮かべながら当時のことを思い出す。
『どうか須田教授には言わないでくれ』
『不倫の事実も隠してくれ』
『妻にも内緒にしてほしい』
権藤はそんなことを土下座しながら
天野勇二
教育学部が俺を
おまけにその先頭にはなぜか眞下先生が立っていた。
もしかすると、眞下先生は権藤先生とデキていたんですかね?
西崎は肩をすくめながら言った。
西崎篤史
それは考えすぎだね。
2人はそんな関係ではなかった。
むしろ眞下さんは須田さんを
須田さんが指示するなら、眞下さんは喜んで従っただろうね。
天野勇二
なるほど。
俺様を追放すれば、須田教授からの
そうなれば教授への昇進が見えてくる。
そんなところですかね。
西崎篤史
そうなるね。
いやはや、まさかこんな話が聞けるとは……。
それ、あまり広言してないよね?
天野はタバコの煙を吐き出しながら、
天野勇二
俺が
あなたはこの一件を知らない。
そんな素振りを見せている。
だが、本当に知らないのかな?
知っていればその答えはあなた自身が理解しているはず。
そしてあなたが本当に知らないのであれば、俺が大声で喋ってないことになりますよね。
さてどちらなんでしょう?
西崎先生、教えてくださいよ。
天野は偉そうに西崎を見下している。
西崎はその視線に苦笑するしかない。
天野は西崎が『隠し事』をしていないか、
西崎篤史
僕はその一件を知らない。
つまり、天野くんは大声で喋らなかったんだね。
天野勇二
そりゃそうですよ。
権藤教授なんかどうでもいいですけど、学生には未来がありますからね。
権藤先生が全て責任を取る形で
西崎篤史
確かに悪いのは権藤さんだ。
どんな事情があっても、その事実が揺らぐことはない。
その結論に導いたんだね。
天野勇二
もちろんです。
しかし西崎先生が知らないとは意外だな。
まぁプライベートな問題ですからね。
教授の間でもあまり話題にしたくなかったのかな?
西崎は苦笑しながら立ち上がった。
西崎篤史
いやぁ……。
驚いた。
実に刺激的な時間だ。
なんだか喉が乾いたね。
良かったらコーヒーなんてどうだい?
前島さんの分もご馳走するよ。
天野勇二
それはいいですね。
ありがたく頂きましょう。
西崎篤史
今日はちょっと冷えるからね。
温かい物を持って来るよ。
西崎が軽やかにテラスの階段を下りて行く。
その背中を見送りながら、前島が小声で尋ねた。
前島悠子
師匠……。
随分と
よくそれで怒られませんね。
相手は教授ですよ?
天野勇二
俺様は怒られても気にしない。
それにアイツは『容疑者』なんだ。
前島悠子
容疑者?
なんの容疑者ですか?
天野勇二
決まっているだろう?
眞下を殺した容疑者さ。
前島悠子
えぇっ!?
に、西崎先生が!?
マジですか……!
前島が青ざめていると、西崎がテラスに戻って来た。
お盆の上に3つのコーヒーカップを並べている。
西崎篤史
前島悠子
い、いいえ。
コーヒーは大好きです。
西崎篤史
それは良かった。
砂糖もミルクもあるから自由に使ってね。
天野はコーヒーを飲みながら、西崎の顔をじっと見つめた。
西崎も軽い笑みを浮かべながら天野を見つめている。
お互いの『手の内』を探りあうような視線が交差している。
天野勇二
……西崎先生。
ちょっと話題が変わりますが、もう今年度の推薦入学の受付は始まったんですか?
西崎が何事もないように答える。
西崎篤史
まだこれからだよ。
今年はセンター試験の件もあるし、少し遅れるかもしれないね。
天野くんはそんなことに興味を持っているのかな?
天野勇二
いや、実はこの前島から、それに関する話を聞きましてね。
前島は慌てて
何の
前島はその程度で動揺する女性ではない。
天野の『ブラフ』と『ハッタリ』を
こんな時は「自慢の営業スマイルを浮かべてやり過ごすべき」と瞬時に判断した。
西崎篤史
前島さんから?
どんな話だい?
天野勇二
コイツの後輩アイドルには高校3年生がいるそうで、うちの大学に入りたいと考えているようなんです。
しかも教育学部を狙っている。
後輩としても大先輩である前島の通う大学なら是非とも入学したい。
そうなんだよな、前島よ。
息を吐くように嘘を並べている。
前島は必死にコクコクと頷いた。
前島悠子
そ、そうなんですよ。
後輩がうちの大学に入ってくれたら嬉しいですねぇ。
一緒にミスコンとか出れたらいいですね。
西崎篤史
そうなんだ……。
それならお会いしてみたいな。
うちの大学を志望してくれることを願うよ。
天野勇二
後輩の家はかなり裕福らしいですよ。
教育学部には医学部と同じような方式がないんですか?
天野の瞳が
西崎は思わず額の汗を拭った。
西崎篤史
医学部と同じ方式?
それはなんだい?
天野勇二
決まってるじゃないですか。
『金』ですよ。
試験の点数なんて金で買うもの。
それが医学部の常識ですが、教育学部はそうじゃないんですか?
西崎篤史
そんな常識は存在しないよ。
お金なんて絡む訳がない。
天野勇二
西崎先生……。
あなたは本当に食えない男だ。
いつまでとぼけるつもりなんですか?
天野は指を「パチリ」と鳴らした。
西崎を
天野勇二
俺様は教育学部に『黒い噂』が存在することを掴んでいる。
あなたも俺たちがそれを探っていることを把握しているはずだ。
教育学部と敵対している理由は権藤教授の件だけではない。
俺たちが『黒い噂』を暴いてしまう可能性がある。
だからこそ、邪魔者である俺様をあなたは追放したい。
突然の厳しい物言い。
西崎は苦笑しながら答える。
西崎篤史
誤解しているよ。
そんな根も葉もない噂は知らない。
僕は天野くんを敵視してなんかいないってば。
天野勇二
クックックッ……。
もうそんな安い芝居は終わりにしてください。
『天才クソ野郎』の噂はご存知なのでしょう?
俺様は簡単な『嘘』なら目を見るだけで見破れますよ。
つまらない隠し事はやめてください。
あなたが『黒い噂』を知らないはずがないんだ。
悪い笑みを浮かべながら西崎の顔を覗き込む。
目の前の
西崎は思わず天野から視線を逸らした。
西崎篤史
ちょ、ちょっと待ってくれ……。
さっきから、何の話をしているのか……。
苦しげに声をあげる。
平静を保つ余裕がない。
天野は動揺する西崎をどこか楽しそうに睨み続けている。
全てを見透かすかのような目つき。
真正面からの心理戦では勝てない。
西崎は白旗を上げた。
西崎篤史
……あははっ!
これは驚いたな……。
見事な『コールドリーディング』じゃないか。
天野くんは本当に噂通りの男だ……。
僕の負けだ。
完敗だよ。
大きな笑みを浮かべて言った。
西崎篤史
天野くんの言う通りだ。
うちには『裏口入学』の噂がある。
それは僕も知っている。
天野くんがこっそり調べていることも知っている。
全て、知っているよ。
40,486
★天野くんが通う大学の汚点&不祥事で打線組んだ★
1中 裏口入学を斡旋(疑惑)している
2右 ミスコンがデキレース
3一 不倫&妊娠の尻拭を学生に依頼する教授
4左 女子大生をラブホで絞殺する教授
5ニ 痴情のもつれによる連続殺人事件が起きた
6三 痴情のもつれによる密室殺人事件が起きた
7遊 テラスで暴力沙汰が発生
8捕 全国指名手配された学生がいる
9投 天野くんが通っている
西崎との舌戦&心理戦は後半戦に続きます!
いつも応援やコメント、本当にありがとうございます!(≧∇≦)/
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