出てきたな……! 西崎……!
「マシャマシャの実(モデル福山○治)」を食べた全身福山○治人間……ッ!
◆悪魔の実「マシャマシャの実」の能力◆
・外見が福山○治になる
・歌が上手くなる
・どんな下ネタを言っても許されるようになる
・出身地が長崎になる
・能力が覚醒すると触れたものを全て福山○治に変えることができる
たぶんそんな感じのヒトです!!!!!!
いつも応援やコメント、本当にありがとうございます!\(^o^)/
翌日。
この殺人事件は少々
まず殺害されたのは『一流大学の准教授』というエリート。
おまけに殺害された前日に『空き巣』に入られていた。
貴金属や通帳などを盗まれ、翌日に
これは『強盗殺人事件』なのか。
それとも
もしくは何らかの事件に巻き込まれてしまったのか。
報道番組やワイドショーはまだ見ぬ凶悪犯の姿を好き勝手に推理していた。
天野勇二
チッ……。
相変わらずマスコミはやかましいな。
天野はいつものテラスでタバコを吸いながら新聞を眺めていた。
いくら『天才クソ野郎』といっても
情報を入手するにはまず新聞だ。
天野勇二
眞下の死亡推定時刻は17時から18時の間か……。
思ったよりも早いな。
俺たちが尾行を開始した時刻と変わらない。
メスブタが眞下の自宅を張り込み始めたのは何時だ……?
牧瀬は18時に眞下の家に明かりが灯っていることを報告している。
トークボードには眞下の家を撮影した動画まで残っている。
天野はLIMEを確認しながら、時系列に沿って事件を整理し始めた。
○17時~18時:眞下が死亡
○18時:牧瀬が眞下邸の張り込みを開始
○20時:牧瀬が眞下邸から『眞下らしき女性』が飛び出すのを確認
『眞下らしき女性』はタクシーに乗って歌舞伎町へ向かった
○21時半過ぎ:牧瀬が眞下の死体を発見
LIMEの時系列を整理すると上記のようになる。
天野勇二
18時までに眞下は殺害された。
つまり、メスブタが目撃した女は『眞下に見えるように変装していた』ということになるな……。
現段階ではコイツが『犯人』として最も疑わしい。
警察はそう考えるだろう……。
LIMEのトークボードを眺め、何度も首を捻る。
天野勇二
なぜ『犯人』は殺害した『眞下』に変装する必要があったのか……。
その疑問はやはり同じところに帰結する。
俺たちの『尾行』や『張り込み』が敵に伝わっている、ということだ。
犯人は『牧瀬の張り込み』を突破するため変装していた。
筋が通る話だ。
だがどうもおかしい。
この違和感はなんだ……?
天野がLIMEを睨みつけていると、隣に座っていた女子が驚いたように言った。
前島悠子
……あれ?
師匠、それはLIMEじゃないですか。
LIMEなんてやってたんですか?
天野勇二
ああ、コイツはなかなか使えるからな。
今日は弟子である
涼太も富樫もそれぞれのターゲットを張り込んでいるので、テラスは2人きり。
前島は嬉しそうにスマホを取り出した。
前島悠子
LIMEやってるなら言ってくださいよ。
私と『友だち』になりましょう。
そして2人だけのホットラインを作りましょう。
天野勇二
別にいらねぇだろ。
メールすればいいさ。
前島悠子
いやぁ、もう招待SMSを送ってしまいました。
これは嬉しいですねぇ。
いっぱいスタンプ貼りますからね。
天野勇二
お前とのやり取りなんて、メールだけで十分だと思うがなぁ。
前島悠子
でもLIMEは電話が無料ですよ。
師匠と長電話できますよ。
天野勇二
俺様は携帯電話の料金なんか気にしたこともないな。
腐っても医者のボンボンだ。
クックックッ……。
どうでもいいことを自慢しながら、何度も新聞の記事を眺める。
公開されている情報は少ない。
警察が情報規制しているのだろう。
『第一発見者』である牧瀬の存在も報じられていない。
新聞でわかるのは『刺殺』であること。
一般的な『包丁』を使われた可能性が高いこと。
死亡推定時刻。
その程度しか書かれていない。
これだけの情報では天野もお手上げだ。
天野勇二
眞下が所持していた『現金』のことも書かれていない。
眞下はすでに現金を動かしていたのか?
それとも警察が隠しているのか?
橋田に尋ねてみるべきだろうか……。
スマホと新聞を見比べながらブツブツと呟く。
前島は小首を傾げながら尋ねた。
前島悠子
さっきから何を調べてるんですか?
殺人事件のことですか?
天野勇二
ああ、うちの准教授が殺されたからな。
お前も知っているヤツだろう?
前島は悲しげに頷いた。
前島悠子
はい……。
もうビックリしました。
眞下先生の講義は何度も受けたことがあるんです。
前島は教育学部生だ。
当然ながら眞下のことは知っている。
前島悠子
眞下先生はとても良い先生だったんですよ。
たぶん、師匠とはウマが合わなかったとは思いますけど……。
天野勇二
ほう?
なぜ俺様とウマが合わないとわかる?
前島悠子
眞下先生は師匠のことをすっごく嫌ってたんです。
『悪い噂が立つからテラスに行くな』って、厳しく注意されたこともありました。
天野勇二
そうか。
眞下のヤツが言いそうなことだ。
前島悠子
まさかとは思いますけど……。
今回の殺人事件も師匠が関係しているんですか?
天野勇二
ああ、そうだ。
前島は困惑したように
前島悠子
うぅぅ……。
またなんですか……。
なんで師匠はそんなに殺人事件に巻き込まれるんですか?
天野勇二
そんなこと知るか。
俺様が教えてほしいよ。
前島は不安げに天野を見つめた。
前島としては、天野の身体が何よりも心配だ。
前島悠子
師匠、お願いですから『殺人』だけはやめてくださいね。
犯人を殺しちゃダメですよ。
天野勇二
なぜ俺様が殺さなくてはならない?
前島悠子
私は師匠の身体が何よりも心配なんです。
天野は
天野勇二
……うん?
心配する点がおかしくないか?
普通は被害にあわないように警告するものだろう?
前島悠子
いやいや、その点はもう諦めました。
どうせ何を言っても師匠は『殺人犯』と対決するんです。
それはもう諦めてますし、師匠はきっと死にません。
むしろ私は、師匠が『殺人犯』を返り討ちにして
うっかり殺しちゃった (テヘペロ
……とならないか。
それだけが心配なんです。
師匠という『恋人』が
天野勇二
ふぅん。
そうなのか。
天野はまるで聞いていない。
タバコを吸いながら新聞を眺め、何かを思案しながら独り言を呟いている。
前島はしょんぼりと肩を落とした。
前島悠子
(はぁ……。あの運命的な『クリスマスデート』があったというのに……。私と師匠の関係が一気に進展するはずなのに……。そんな気配がまるでありません。ぜんぜん『甘いムード』になりませんよ……)
前島は不満げに言った。
前島悠子
ねぇ師匠。
殺人事件のこともいいですが、他のことも話しましょうよ。
最近はどうされてるんですか?
天野は新聞から目を離すと、鋭い瞳で前島を睨んだ。
天野勇二
俺様は『推理タイム』に入っている。
特にお前と話したいことはない。
話しかけるな。
邪魔をするなら消えろ。
前島悠子
うぐっ……!
そ、そこまで言わなくても……!
前島は涙目で肩を落とした。
今はテラスに2人きり。
それなのに、天野は完全に前島を無視している。
ブツブツと推理らしきことを呟くだけ。
天野勇二
警察はメスブタが怪しいと考えているのか?
だがメスブタからは血の匂いがしなかったな。
人を殺した目でもなかった……。
前島悠子
うん?
『メスブタ』?
師匠、今『メスブタ』って言いませんでした?
前島の耳が妙なワードをキャッチした。
天野勇二
メスブタが見たという、眞下の家を飛び出した女。
警察はそれに
それは俺が見た『2人目の謎の女』と同じ人物なのか……?
前島悠子
あっ!
また言った!
またメスブタ言った!
なんですかメスブタって!?
天野は新聞から目を離した。
「ギロリ」と前島を睨みつける。
天野勇二
『黙れ』と、言わなかったか?
前島悠子
は、はい。
申し訳ございません。
舌打ちしながらまた推理に
前島としては面白くない。
多忙な芸能人である前島が大学に来れるのは貴重なのだ。
天野とテラスでの一時を過ごせるのはもっと貴重。
何としてでもこの時間を盛り上げたい。
怒られるのを承知で話しかけた。
前島悠子
そういえば、師匠は大きな『テレビ』を買ったらしいですね。
桃香ちゃんが教えてくれましたよ。
私も師匠と一緒にテレビ観たいなぁ。
天野勇二
そもそも『謎の女』たちは何者なんだ……?
なぜあのタイミングで歌舞伎町に現れた?
何か意味があるはずなんだ……。
前島悠子
師匠は『ネットフールー』ってご存知ですか?
私が出演した映画やドラマが見放題で楽しめる動画配信サービスなんですよ。
師匠のテレビで私の演技を観てほしいですねぇ。
天野勇二
もしかするとマークしている人間に漏れがあるのかもしれない。
初めから作戦を練り直すべきだろうか……。
前島悠子
桃香ちゃんは高校3年生で受験勉強が大変みたいですね。
うちの大学に来てくれたら嬉しいなぁ。
そういえば私の後輩であるアイドルたちも、うちの大学を狙ってるんですよ。
色々と怖い事件が起きましたけど、まだまだうちの大学も人気なんですねぇ。
天野は新聞から目を離した。
「ギロリ」と前島を睨む。
前島は慌てて口元を隠した。
前島悠子
ひぇぇ……!
す、すみません。
黙ります。
お口にチャックします。
天野勇二
お前……。
今、なんと言った?
前島悠子
ふぇ?
前島は不思議そうに天野を見つめた。
前島悠子
『テレビ』のことですか?
天野勇二
違う。
前島悠子
私が出演した『映画』や『ドラマ』のことですか?
天野勇二
違う。
前島悠子
うぅ……。
じゃあやっぱり桃香ちゃんのことですね……。
天野勇二
違う。
天野は鋭い瞳で尋ねた。
天野勇二
『後輩であるアイドル』とは、お前が所属していた『アイドルグループ』の娘たちのことか?
確かに10代の小娘ばかりだったな。
その中には大学進学を考える高校3年生もいるのか?
前島悠子
あ、ああ……。
そのことですか。
少しは自分に関わる話ができそうだ。
前島は嬉しそうに口を開いた。
前島悠子
アイドルとは過酷で忙しい商売なんです。
高校にも通えない子ばっかりです。
それでも芸能界で活躍できるのはごく一部。
ほとんどの女の子は将来のために大学や専門学校に進学したりしますね。
私もそうだったんです。
天野は納得しながら尋ねた。
天野勇二
お前は『独学』で進学したんだったな。
推薦入学か?
前島悠子
いえ、一般入試を突破しました。
芸能活動の合間に勉強したんです。
天野勇二
それは見事だな。
この大学は偏差値が高い。
よく一般入試を突破できたものだ。
だが、アイドルという『履歴書』は強力だろう?
推薦やAO入試は考えなかったのか?
前島は恥ずかしげに苦笑した。
前島悠子
それがですねぇ……。
私はすっごく内申点が低かったんですよ。
出席日数が足りなくて成績をつけてもらえない科目もありました。
推薦なんて遠い夢でしたし、AO入試のことを考える余裕もなかったんです。
天野勇二
より素晴らしいじゃないか。
なかなか出来ることじゃない。
お前は『スター』であり
やはり俺様の弟子は違うな。
珍しく前島のことを
前島は嬉しそうに
前島悠子
えへへ……。
師匠、見直してくれました?
天野勇二
ああ、見直したよ。
俺様が褒めてやろう。
前島悠子
ありがとうございます。
天才である師匠の恋人に相応しいですかね。
天野勇二
お前の後輩も大学進学を考えていると言ったな。
それは推薦入試を考えているということか?
前島は「大事なところがスルーされましたよ」と思いながら言った。
前島悠子
えっとぉ……。
推薦入学を狙っているのは3人ですかね。
他は一般入試で頑張るみたいですけど、さすがにうちの大学は難関だって言ってます。
天野勇二
なるほど。
その中にはお前の事務所の後輩もいるのか?
前島悠子
はい。
いますよ。
天野勇二
それならまた
渋い顔をすると思うが、俺様の要求を
高校3年のアイドルか……。
悪くない飛び道具になりそうだ……。
天野は「ニタリ」と悪い笑みを浮かべている。
前島が「まさか師匠、ロリコンに目覚めたんでしょうか」と不安げな表情を浮かべていると、
前島悠子
……あれ?
師匠、LIMEが呼んでますよ。
天野のスマホがひとつのLIMEトークを受信している。
天野勇二
ほう、誰かな。
涼太か富樫か……。
天野がスマホを手に取った時。
テラスの階段を上がる足音が聴こえた。
力強い足音。
やって来るのは男性だ。
テラスに現れた顔を見て、思わず天野の表情が固まった。
???
いやぁ、天野くん。
たまには医学部の学生と話してみたくてね。
お邪魔しても構わないかな?
風に揺れる茶髪。
健康的な浅黒い肌。
もう50歳になるが、外見は若々しく、そこまでの年には見えない。
教育学部が誇るイケオジ教授。
天野勇二
ほう……。
ええ、構いませんよ。
俺もあなたにお会いすべきだと考えていたんです。
西崎篤史
そうじゃないかと思ったんだ。
だから来たんだよ。
スマホがひとつのLIMEトークを表示している。
富樫からのトークだ。
富樫和親(LIMEトーク)
大変です!
西崎先生が移動してます!
テラスに向かってますよ!
西崎は軽やかにテラスの椅子に腰掛けた。
爽やかな笑みを浮かべながら口を開く。
西崎篤史
君が噂の『天才クソ野郎』か……。
さて、どんな時間になるのかな?
40,963
出てきたな……! 西崎……!
「マシャマシャの実(モデル福山○治)」を食べた全身福山○治人間……ッ!
◆悪魔の実「マシャマシャの実」の能力◆
・外見が福山○治になる
・歌が上手くなる
・どんな下ネタを言っても許されるようになる
・出身地が長崎になる
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たぶんそんな感じのヒトです!!!!!!
いつも応援やコメント、本当にありがとうございます!\(^o^)/
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