2年半ぶりの再登場!
天クソにおいて唯一名前が登場している警察関係者、橋田さんです!
しかも警視庁捜査第一課の刑事!
天野くんはミステリーの主人公のくせに警察とほぼ絡まないので、これは貴重なシーンでしたね!
個人的には「どうやら警視庁内で天野くんの悪名が広がってるみたい」というのがジワリました(´∀`*)ウフフ
そんなこんなでいつも応援やコメント、本当にありがとうございます!ヾ(*´∀`*)ノ
牧瀬美織(LIMEトーク)
部屋に死体があります。
眞下先生が殺されています
さすがの天野も動揺を隠せなかった。
天野勇二(LIMEトーク)
……本当か?
本当に眞下が死んでいるのか?
牧瀬美織(LIMEトーク)
はい。
間違いないと思います。
部屋が血だらけです。
私、吐いてしまいました。
天野は慌てて電話に切り替えた。
もうLIMEでやり取りしている場合ではない。
牧瀬はすぐに出た。
天野勇二
天野だ。
お前、今どこにいる?
牧瀬美織
ひっぐ……!
ご、ご主人様ぁぁ……っ!
わ、わたしは……!
いまは、1階にぃ……!
牧瀬の声が震えている。
LIMEでは伝えられなかった恐怖を訴えている。
天野勇二
まずは家の外に出ろ。
そして深呼吸するんだ。
ゆっくり息を吐いて、大きく吸って、またゆっくりと吐け。
5回繰り返せ。
牧瀬美織
は、はい……!
天野勇二
すぐにそっちへ行く。
15分もあれば到着するだろう。
そして、この電話を切ったら警察に通報してくれ。
牧瀬美織
警察に!?
で、でも……。
な、なんて、言えば……?
天野勇二
講義で気になったことがあり、眞下の自宅まで来ていた。
今はそう告げるんだ。
部屋に侵入した経緯は素直に話せばいい。
牧瀬美織
は、はい……。
わ、わかりました。
すぐに通報します……!
天野勇二
上出来だ。
もう少しだけ辛抱してくれ。
天野は電話を切り駆けた。
LIMEに「牧瀬と合流する」というトークを残して単車に
涼太と富樫がいくつかのトークを送っていたが、確認する余裕はない。
単車を猛スピードで走らせて眞下の家に到着。
すでに何台かのパトカーが停車している。
牧瀬の姿は自宅の前にあった。
スーツ姿の刑事に何かを尋ねられている。
天野勇二
メスブタ!
大丈夫か!?
天野が駆け寄る。
牧瀬は涙をこぼしながら天野の胸に飛び込んだ。
牧瀬美織
ご、ご主人様ぁ……!
こ、こ、怖かったですぅ……!
うぅ……!
ひっぐぅ……!
天野勇二
ああ、そうだな。
とんでもないことになったな。
牧瀬の肩を抱いて慰める。
その光景を眺めるスーツ姿の刑事が、
橋田在昌
……あれ?
ゆ、勇二くん?
勇二くんだよね?
なぜ、ここにいるんだい!?
天野は懐かしい顔を見て苦笑した。
天野勇二
おやおや……。
これはお久しぶりです。
これは明確な『殺人事件』なんですね。
橋田は
橋田は
天野にとっては旧友の父親でもある。
(詳しくは『彼と上手に決着をつける方法』を参照)
橋田在昌
どうなってるんだ……。
なぜ、勇二くんがここにいるのかな……?
まさか、またなのか……?
また、君が事件に絡んでいるのか……?
橋田はすでに青ざめていた。
もはや警視庁の人間にとって、『天才クソ野郎』とは無視することのできない存在になりつつある。
天野はヘラヘラ笑いながら言った。
天野勇二
何を言ってるんですか。
俺は『ただの民間人』ですよ。
橋田は念を押すように尋ねた。
橋田在昌
……本当だね?
本当に勇二くんは関与してないね?
信じていいんだね?
天野勇二
もちろんです。
ただ、
橋田在昌
な、なぜ、そんなことを言うんだい?
どうしてそう思うのかな?
天野勇二
だってここは教育学部の眞下准教授の家でしょう?
眞下先生の自宅なのに、他人の死体が転がっていると?
それは興味深い事件ですねぇ。
橋田が困ったように顔を背ける。
天野は挑発的に言った。
天野勇二
何が起きたのか、俺にも教えてくださいよ。
俺はこれまで何人もの殺人犯を捕まえた『
橋田在昌
な、何を言ってるんだ……。
民間人の君には何も教えられないよ……。
天野勇二
へぇ?
捜査協力を
俺がどれだけ『殺人犯』を捕まえてきたのか、忘れましたか?
あなたと一緒に捕まえたシリアルキラー。
飛び降り自殺を偽装したバカな大学生。
女子大生を密室で殺したデブ。
恋敵を殺したイカれた居酒屋のマネージャー。
バラバラ死体をばら撒くサイコキラー。
これはほんの一例に過ぎません。
現代の『シャーロック・ホームズ』の知恵を借りなくても良いんですか?
橋田はげんなりしながら天野を見つめた。
この言葉が「全て真実」なのだから、本当に恐ろしい男だ。
橋田は
橋田在昌
勇二くん……。
あまり警察の前で過激な発言をするべきじゃない。
私は君の理解者だが、『上』は違うんだよ。
警視庁は君を危険人物としてマークしているんだ。
天野勇二
それは酷いな。
橋田さんから進言してくださいよ。
息子の友人は危険人物ではない。
マークする必要のない『ただの民間人』だと。
橋田在昌
無茶を言わないでおくれよ……。
詳しくは知らないが、勇二くんは外務省の
いったい君はどんな大人になってしまったんだ……。
天野勇二
それはただの噂でしょう。
俺はただの医学生。
それ以上でもそれ以下でもありません。
天野勇二
まぁ、昔のことをあれこれ言うのはやめましょう。
この事件の捜査情報を教えてもらえるなら、過去のしがらみは綺麗さっぱり捨てますよ。
橋田は青ざめながら首を横に振った。
橋田在昌
そんなの無理に決まってる……。
何を
天野勇二
それならこうしましょう。
『独り言』を呟けば良いんです。
誰に伝えたワケでもない。
俺は橋田さんの『独り言』を耳にしただけ。
それだけで構いません。
ニタニタと悪い笑みを浮かべながら言葉を続ける。
天野勇二
その程度の協力も頂戴できないのであれば、俺はまた勝手に動くしかありませんね。
好き勝手に犯人を捕まえてやる。
そして乱暴なやり方で警察に突き出して、捜査一課の
例えば『
天野はどこまでも悪い笑みを浮かべている。
この言葉も「全て真実」にできるのだから、恐ろしいどころの話ではない。
橋田は仕方なく口を開いた。
橋田在昌
君は本当に頭が回る……。
ちなみに、何が知りたいのかな。
天野勇二
殺害現場を見たい。
橋田は「ぎょっ」として言った。
橋田在昌
そ、そんなことできるはずないだろ!?
絶対に無理だよ!
天野勇二
まぁ、そうでしょうね。
では被害者の死因と凶器を教えてください。
橋田在昌
ゆ、勇二くん……。
本当に勘弁してくれ。
それはまだ発表できない。
天野勇二
では被害者の本名。
そして死亡推定時刻。
橋田は心底嫌そうに天野を見つめた。
徐々に要求のハードルを下げる会話術だ。
何度「ノー」と答えても、天野はハードルを下げ続ける。
そして最後までハードルが下がれば、また高く上げてしまうだろう。
橋田はため息を吐きながら同僚たちから遠ざかると、
橋田在昌
……まさか、この家の持ち主が
まったく
諦めて『独り言』を呟いた。
それを見て天野が満足げに頷く。
牧瀬は『警察との取引』に成功した天野を尊敬の眼差しで見つめている。
橋田在昌
しかも被害者は『殺されるかもしれない』と訴えていたからなぁ。
なぜ被害者がそのように訴えていたのか。
よく調べる必要がありそうだ。
天野は驚いて橋田に尋ねた。
天野勇二
殺されるかもしれない……?
なぜ眞下はそんなことを?
その声が聞こえないフリをしながら呟く。
橋田在昌
昨日、『空き巣』に入られて興奮していたのか。
それとも何かの事件に巻き込まれていたのか。
現段階では判断ができないなぁ。
『空き巣』の事件をよく調べるべきだろうな。
天野が納得したように頷く。
天野勇二
そうか……。
『空き巣』に入られた後、眞下は警察に「殺される」と訴えたのか。
それは明らかな事件性だ。
ただの『強盗殺人』ではないかもしれない。
そういうことですね。
橋田は小さく頷いた。
そして「これ以上はまだ不明」とアイコンタクトを送った。
天野勇二
よくわかりました。
十分です。
メスブタよ。
お前は警察の
もう全ての事情を話して構わない。
だが、その前に何か気づいたことがあれば教えてくれ。
そもそもなぜ眞下の自宅に入ったんだ?
牧瀬はコクコクと頷いた。
牧瀬美織
眞下先生らしき女性が家を出た時……。
どうも鍵をかけていなかったような気がしたんです。
誰か家にいるのかと思って……。
だから家を訪ねてみたんです。
天野勇二
室内にあったのは眞下の死体だけか?
牧瀬美織
は、はい……。
声をかけたんですけど、誰も出て来なくて……。
リビングの明かりをつけたら、そこに、眞下先生が倒れていたんです……。
橋田はもう何もかも諦めて、天野と牧瀬の会話を見守っていた。
どうせ天野はあの手この手で聞き出すに決まっている。
同僚が近づく前に話を終わらせてくれ、と願うばかりだ。
牧瀬美織
部屋は、すごい荒れてて……。
床は血だらけでした……。
思い出すだけで怖いです……。
天野は同情しながら牧瀬を眺めた。
牧瀬の顔は真っ白だ。
「殺人現場で吐いてしまった」というのも嘘ではないだろう。
天野勇二
……わかった。
辛いものを見たな。
よく教えてくれた。
牧瀬美織
いえ、いいんです……。
私がもっと早く気づいていれば……。
まさか、眞下先生が殺されていたなんて……。
天野勇二
そんなことは考えなくていい。
橋田さん、俺はもう満足した。
牧瀬を連れて行ってくれ。
橋田は困ったように言った。
橋田在昌
うん……。
しかしまいったなぁ。
勇二くんの手を
何かあればすぐに連絡してくれ。
君のことも心配だからね。
天野勇二
もちろんそうしますよ。
それができなかったら、まぁ、すみません、としか言えないですけどね。
橋田在昌
はぁ……。
本当にまいった。
それじゃ、彼女をお借りするよ。
橋田の同僚がこちらにやって来る。
天野は頷いて言った。
天野勇二
ええ、お任せします。
メスブタよ。
あまり気を落とさないことだ。
自分に何か出来たかもしれない。
そんなことは考えなくていい。
わかったな。
牧瀬美織
はい、ご主人様。
本当にありがとうございます。
橋田は「この主従関係はなんだろう?」と首を傾げていたが、何はともあれ第一発見者の聴取が優先だ。
天野も現場を離れ、LIMEに状況を送った。
天野勇二
メスブタと合流した。
本当に眞下が殺されていた。
お前たちは何をしている?
トークボードを確認。
そこには涼太と富樫のトークが残っていた。
佐伯涼太(LIMEトーク)
須田先生が歌舞伎町に到着!
どこかの店に向かってるよ!
富樫和親(LIMEトーク)
権藤先生は真っ直ぐ西崎先生のテーブルに向かいましたね。
待ち合わせしていたような気配です。
佐伯涼太(LIMEトーク)
須田先生もキャバクラに入ったよ。
『エール』って店だね。
お高そうで僕ちゃんのような庶民には縁がないね。
富樫和親(LIMEトーク)
げげっ!
それ今、僕がいる店ですよ!
西崎先生も権藤先生も店内にいますよ!
佐伯涼太(LIMEトーク)
マジなの!?
じゃあ僕ちゃんも潜入しちゃいマッスル!
富樫和親(LIMEトーク)
今、涼太さんと合流しました。
須田先生も西崎先生たちと合流してます。
何だか、様子がおかしいですね。
佐伯涼太(LIMEトーク)
須田先生たちが店を出るね。
富樫くんと尾行するよ。
そこまで残っている。
天野はすぐさま涼太に電話をかけた。
天野勇二
勇二だ。
どうなってやがる。
3人が接触しているのか?
受話器の向こうから街の
涼太は興奮したように尋ね返した。
佐伯涼太
こっちも電話しようと思ってたよ!
マジで眞下先生が殺されたの!?
天野勇二
ああ、刺殺だ。
恐らく乱闘になったと思われる。
佐伯涼太
うぇぇ!?
なんでそんなことになってるのよ!?
牧瀬さんは大丈夫だった!?
天野勇二
ああ、アイツは思ったよりタフだな。
ショックを受けていたが、それでも取り乱すことはなかったよ。
佐伯涼太
タフだろうねぇ。
あの娘の精神力はかなり強いと思うよ。
天野勇二
須田たちはどうしている?
まだ3人で行動しているのか?
佐伯涼太
うん。
3人で歌舞伎町を歩いてる。
どこか店を探しているみたいな感じだね。
……あっ、スナックに入ったね。
天野勇二
店内に潜入できそうか?
佐伯涼太
こりゃ難しいね。
狭いスナックだ。
確実に見つかるね。
天野勇二
ならば尾行を打ち切れ。
歌舞伎町で合流しよう。
情報を整理するぞ。
天野は単車に
舌打ちしながらスピードを上げる。
教育学部に潜む『裏口』の噂。
歌舞伎町に現れた『謎の女』。
示し合わせたように集結した教授たち。
そして、殺害された眞下。
天野勇二
クソッ……。
なぜ眞下が殺されたんだ……。
そしてなぜ、教授たちは歌舞伎町に集結している?
2人の『謎の女』は何者だ?
違和感だらけじゃないか。
いったいどうなってやがるんだ……。
41,197
2年半ぶりの再登場!
天クソにおいて唯一名前が登場している警察関係者、橋田さんです!
しかも警視庁捜査第一課の刑事!
天野くんはミステリーの主人公のくせに警察とほぼ絡まないので、これは貴重なシーンでしたね!
個人的には「どうやら警視庁内で天野くんの悪名が広がってるみたい」というのがジワリました(´∀`*)ウフフ
そんなこんなでいつも応援やコメント、本当にありがとうございます!ヾ(*´∀`*)ノ
ИДЙ
ポイント駆使して追い付いた…!
続きがきになる(>_<)
メスブタちゃんショック受けてるわりに頭働いててすごいな。
裏があるのか無いのか……
天野くんが最初にメスブタちゃんに感じた『何かしらの企み』は、今回の事件に繋がるのかな?
オトナ限定comicoに移動しますか?
刺激が強い作品が掲載されています。