ついにきましたよ……!
事件発生です!!!
いったいどうなる『メスブタ編』!!!
いつも応援やコメント、本当にありがとうございます!∠( ゚д゚)/
今回の『尾行』は4人による合同調査。
そのため天野は『
『天才クソ野郎チーム』というグループを作り、天野・涼太・富樫・
チャットでの
『
佐伯涼太(LIMEトーク)
張り込み開始するよー!
牧瀬美織(LIMEトーク)
すでに帰宅していますね。
家には灯りがついています。
富樫和親(LIMEトーク)
こうした
複数人が散開する作戦時には有用なアプリだ。
天野勇二(LIMEトーク)
各自、注意して張り込め。
俺様も尾行に入る。
天野も自らのターゲットである権藤を追いかける。
その日の権藤は自家用車で通勤していた。
くたびれた軽自動車。
大学教授にしては庶民的すぎる車だ。
何せ権藤は2人の『元妻』に支払う
私生活に余裕がないのだろう。
天野は単車を走らせ、慎重に追いかけた。
権藤は真っ直ぐひとつの街へ向かっている。
天野勇二
どこかで飲むつもりか?
まさか西崎と合流するつもりか?
権藤は
おまけにどこか不潔なオーラを放つ男。
これが二度も結婚していて、その度に女子大生と不倫して別れているのだから、きっと外見だけでは計れない魅力を持っているのだろう。
天野勇二(LIMEトーク)
権藤は
酒を飲み始めやがった。
権藤が入ったのはありふれたチェーン店の居酒屋。
天野はさり気なく近くのテーブルに座り、顔を隠しながら権藤を眺める。
権藤はどこか緊張した面持ちでビールを飲んでいる。
そわそわと落ち着かない。
何度も入り口付近を睨んでいる。
やがて1人の女性が権藤の前に現れた。
天野勇二
ほう……。
異様な女だな……。
その女性は見るからに変わっていた。
体型を隠すようなロングコート。
つばの広い
右手には何かが詰まった大きなトートバッグ。
薄手の手袋まで装着している。
天野勇二
あの女は誰だ?
眞下なのか……?
『女性』であることは間違いない。
身にまとっているのは全て一流のブランド品。
恐らく『シャネル』だ。
天野勇二(LIMEトーク)
権藤が
顔をマスクで隠し、全身を『シャネル』で武装している。
LIMEにトークを送る。
すぐに牧瀬が反応した。
牧瀬美織(LIMEトーク)
眞下先生はまだ自宅にいるはずですが……。
出かけた形跡はありませんね。
佐伯涼太(LIMEトーク)
そいつはおかしいねぇ。
眞下先生が2人いることになっちゃうよ。
牧瀬美織(LIMEトーク)
そうですよね。
動画を送ります。
牧瀬がLIMEに動画をアップした。
眞下の自宅付近。
家の灯りがついていることを示す動画だ。
天野勇二
(あの女は眞下ではない、ということか……。いったい誰なんだ?)
写真を隠し撮りしたいが、混雑した居酒屋の店内では無理があった。
『謎の女』は黙って俯いている。
マスクやサングラスはおろか、
料理や酒にも手をつけていない。
権藤はなぜか何度も頭を下げていた。
権堂哲也
……から………。
ど………で………。
会話の中身は聞き取れない。
権藤は気の毒なほど恐縮している。
何度もハンカチで額と頬を拭っていた。
天野勇二
(あれは『元妻』の可能性が高そうだな。慰謝料を
天野は何度も首を捻った。
目の前の光景に違和感がありすぎる。
とにかく権藤が恐縮しすぎているのだ。
元妻に対する態度にしては不自然。
元妻がここまで顔を隠す必要性も感じない。
天野が何度も首を傾げていると、
富樫和親(LIMEトーク)
西崎先生が
店頭で張り込みを続けます。
富樫のトークがLIMEに入った。
佐伯涼太(LIMEトーク)
いいなー!
西崎先生もキャバとか行くんだね!
僕もお供したいなぁ。
今度お願いしてみようかなぁ。
天野勇二(LIMEトーク)
そんなことはいいから、お前の状況を送れ。
須田は何をしてやがる。
佐伯涼太(LIMEトーク)
こっちはまるで動きなし!
自宅に帰った後、出てくる気配もなし!
つまんなーい!
涼太は脳天気なトークを飛ばしている。
恐らく暇なのだろう。
天野勇二
(須田は動かないか……。教育学部に『裏口』があるのであれば、必ず須田が絡んでいると思うのだが……)
天野は舌打ちしながら権藤と『謎の女』を睨みつけた。
権藤はテーブルに額をこすりつけるように頭を下げている。
権堂哲也
ほんとに………!
…………っ!
土下座せんばかりの勢いだ。
『謎の女』は静かに権藤を見下ろしている。
このやり取りが長く続く。
しばらく動きはないかと思っていたが、
牧瀬美織(LIMEトーク)
眞下先生が自宅を出ました!
大きな帽子にサングラス、マスクを装着してタクシーに乗りこみました!
牧瀬のトークがLIMEに入った。
佐伯涼太(LIMEトーク)
タクシーなんてやばくない?
追いかけられる?
大丈夫???
涼太が慌てたように問いかける。
数分後、牧瀬がトークを送った。
牧瀬美織(LIMEトーク)
すみません……。
見失いました……。
ご主人様、申し訳ございません……。
LIMEの画面から牧瀬の落胆ぶりが伝わってくるようだ。
牧瀬はまだ運転免許を持っていない。
都合良く尾行できるタクシーなんか捕まらなかったのだろう。
天野勇二
(アイツではタクシーを追いかけられなかったか……。人選を誤ったかな)
時計を確かめると20時過ぎ。
天野は『人選ミス』を悔やんでいたが、メスブタはそれで終わる女ではなかった。
牧瀬美織(LIMEトーク)
タクシーに追跡用のGPSロガーを貼りつけました。
このURLから眞下先生の行方が追えます。
LIMEにトークとURLを送る。
『GPSロガー』とは位置情報を残すことができる端末だ。
山登りなどで持ち歩けば、自らの歩いた
佐伯涼太(LIMEトーク)
よくそんなの持ってたね!
僕ちゃん暇だから調べるよ!
涼太がトークを送り、GPSの行方を追いかける。
タクシーの場所を確認すると、
佐伯涼太(LIMEトーク)
うげぇ……。
GPSはタクシー乗り場に合流してる。
たぶんこれ、
そこで権藤と『謎の女』が立ち上がった。
会計しているのは権藤。
2人は居酒屋を出ると、別々の方向に向かって歩き出した。
これは天野にとって重要な
権藤を追いかけるか。
『謎の女』を追いかけるか。
しかもなぜか眞下が
どちらかが眞下と接触するかもしれない。
天野勇二(LIMEトーク)
富樫よ。
今どこにいる?
位置情報を送ってくれ。
急いでLIMEを更新。
富樫和親(LIMEトーク)
まだキャバクラの前にいます。
さすがに長時間立ってるので、怖い人に睨まれ始めました。
『位置情報』を
天野は自らの場所を示し、即座に指示を飛ばした。
天野勇二(LIMEトーク)
権藤と『謎の女』が二手に別れた。
権藤は『
ちょうどお前がいるあたりだ。
西崎を捨てて、権藤を拾ってくれ。
富樫和親(LIMEトーク)
天野は『謎の女』を追いかけた。
歌舞伎町の人ごみをかき分け、つかず離れずの距離を保ちながら尾行。
『謎の女』は『新宿アルタ』前で立ち止まった。
じっと交差点を眺めている。
しばらく
天野勇二
……お、おい……。
ど、どうなってやがる……。
そこに1人の女性が現れた。
体型を覆い隠すようなロングコート。
つばの広い
もう1人の『謎の女』だ。
2人の『謎の女』はアルタ前で頭を下げ、何やら会話を交している。
会話の中身までは聴き取れない。
ここで待ち合わせをしていたのだろう。
天野勇二(LIMEトーク)
『謎の女』が別の『謎の女』と合流した。
片方が眞下かもしれん。
アルタ前で会話してやがる。
天野がLIMEにトークを送る。
涼太が戸惑いの反応を返した。
佐伯涼太(LIMEトーク)
なにそれ?
何が『謎』なのさ?
眞下先生じゃないってこと?
天野勇二(LIMEトーク)
2人とも顔を隠し続けているのさ。
体型さえもいまいち判断できん。
もしかすると『男』かもしれんな。
佐伯涼太(LIMEトーク)
うげ、あ、やば
涼太が妙なトークを残して沈黙した。
天野勇二(LIMEトーク)
……涼太?
どうした?
天野が尋ねる。
富樫がそれに割り込むようにトークを送った。
富樫和親(LIMEトーク)
権藤先生を発見しました!
西崎先生のいるキャバクラに入って行きましたよ!
天野は顔を歪めながらLIMEを見つめた。
権藤は西崎と合流するつもりだったのか。
それともただの偶然なのか。
天野勇二(LIMEトーク)
金は後でくれてやる。
中に入って2人が接触するか確かめろ。
富樫和親(LIMEトーク)
天野勇二(LIMEトーク)
涼太よ。
何があった?
涼太からようやくLIMEが返ってきた。
佐伯涼太(LIMEトーク)
須田外出。
今、車で追跡中。
途切れ途切れのトークだ。
慌てて車に戻って運転しているのだろう。
佐伯涼太(LIMEトーク)
やばいね。
これは
車を運転しながらトークを送っている。
音声入力ソフトを駆使しているのだろう。
そして、天野の前でも変化が訪れていた。
天野勇二
チッ……。
あの女共、移動しやがる。
2人の『謎の女』が一緒にタクシーへ乗り込んだ。
ここは日本一の
タクシーなんて腐るほど走っている。
自らの単車で追いかけても良いが、停車した場所が遠い。
天野は手短なタクシーに乗り込んだ。
天野勇二
おい。
目の前のタクシーを追ってくれ。
運転手は心底嫌そうに天野を見つめた。
タクシーの運転手
お客さん……。
それは困りますよ。
うちらは警察じゃないんですから。
天野勇二
タダとは言わないさ。
5万でどうだ?
天野が現金をばら撒くと運転手の態度が変わった。
タクシーの運転手
あぁ……。
はいはい。
尾行すればいいんですね。
お任せください。
すぐに尾行を開始。
タクシーは西新宿に向かって走り出した。
そのまま南側に走り、国道から新宿二丁目を通過して
そしてまた西新宿に向かった。
タクシーの運転手
……妙な運転ですねぇ。
どこに行くつもりなんでしょ?
タクシーの運転手がのんびり告げる。
『謎の女』たちが乗り込んだタクシーは、なぜか新宿を周回している。
いくつもの信号が行く手を阻む。
歩行者も多く、通行を
天野勇二
後ろにベタ張りして構わない。
振り払われないでくれ。
タクシーの運転手
難しいですねぇ。
これどこかの信号で置いてかれますよ。
運転手の
『謎の女』たちのタクシーは赤に変わろうとしている信号を走り抜け、車の群れに飲み込まれていった。
信号が青になるのを待って追跡してみるが、どちらに走って行ったのかもわからない。
完全に見失った。
天野勇二
くそっ……。
ダメだ。
もう追えん。
やってくれるぜ……。
タクシーの運転手
どうしましょ?
あの車は他社なんですよ。
どこに向かったのかはわからないですねぇ。
天野勇二
もう降りる。
釣りをくれ。
運転手は「……えっ?」と驚いて天野を見つめた。
天野はニタリと極悪の笑みを浮かべた。
天野勇二
釣りだよ。
とっとと釣りをよこせ。
さっき5万円を渡しただろう?
メーターを見ることもできないのか?
まだ890円じゃないか。
なぁに俺様は悪魔じゃない。
少しはオマケしてやろう。
4万9000円の釣りを返せ。
尾行がうまくいかなかったのに5万も払うバカがいると思うのか?
運転手は「なんてクソ野郎だ」と思いながらしぶしぶ釣りを渡した。
尾行なんかやるんじゃなかった。
もういくら現金を積まれても尾行は断ろうと、運転手は痛感していた。
天野勇二
くそったれめ……。
眞下を見失ってしまった。
どうもおかしい。
違和感だらけだぞ。
LIMEに「2人の『謎の女』を見失った」とトークを送る。
時刻はもうすぐ21時半。
牧瀬美織(LIMEトーク)
ご主人様……。
大変なことになりました。
天野勇二(LIMEトーク)
どうした?
何かあったのか?
牧瀬美織(LIMEトーク)
今、眞下先生の家に侵入したんです。
牧瀬はとんでもないトークを送ってきた。
天野勇二(LIMEトーク)
危険すぎる。
やめろ。
もう不法侵入はダメだ。
尾行に失敗したので手柄が欲しいと願ったのだろう。
天野はそう判断し、「強すぎる
しかし、牧瀬は天野の予想を超える
牧瀬美織(LIMEトーク)
部屋に死体があります。
眞下先生が殺されています。
38,826
ついにきましたよ……!
事件発生です!!!
いったいどうなる『メスブタ編』!!!
いつも応援やコメント、本当にありがとうございます!∠( ゚д゚)/
カボルイス世ハピ天クソ契約
メスブタに裏があるとして、天野くんに接近させるなんて…
そんなハードなミッションを新入生に課すかなぁ?
これまででメスブタが相当切れる人物だということは分かった。
ただ教育学部がそんな人材を入学させ、天野くんに当てがい、殺しまで実践させる…
そこまで真っ黒で行ききった極悪ではない気がするんだよなぁ…
かと言って何が起きてるのかよく分からんけど(¬∀¬;)
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刺激が強い作品が掲載されています。