はじめに

文系の皆さんがAI人材になるためのノウハウを投稿していきます。本記事ではAI・機械学習・ディープラーニングの違いについて書きます。

AIのキホンは

  • 「AI分類」
  • 「AI基礎用語」
  • 「Aーの仕組み」

の3つを理解することで押さえることができます。
「AI分類」とひと言で表しましたが、実はAIはいろんな角度から分類することができます。ひとつ目は、「AI、機械学習、ディープラーニングの3大分類」、2つ目は「学習方式の3分類」、3つ目は「活用タイプ別のAI 8分類」です。

まずは文系AI人材になるためのキホンである「AI、機械学習、ディープラーニングの3大分類」を紹介していきます。

AI・機械学習・ディープラーニングのイメージをつかむ

AI、機械学習、ディープラーニングの言葉はそれぞれ、毎日のようにテレビやニュース、雑誌などで使われています。しかしながら、これらの言葉の違いを正確に理解しながら語っている人はまだまだ少ないです。

さて、突拍子のない変なたとえですが、「武士」と「徳川家の武将」と「徳川家康」の関係性を例に、AIの分類を考えてみましょう。

「武士」は一番広い意味をもっている言葉で、その中に「徳川家の武将」が含まれます。また、徳川家の武将の一人として「徳川家康」がいるわけです。ただ、この「徳川家康」が特別な存在であったから徳川家が脚光を浴び、武士の世界も発展したのです。

これをAI、機械学習、ディープラーニングに置き換えると以下のようになります。

「AI」は一番広い意味をもっている言葉で、その中に「機械学習」が含まれます。また、機械学習のひとつとして「ディープラーニング」がいるわけです。ただ、この「ディープラーニング」が特別な存在であったから機械学習が脚光を浴び、AIの世界がこの数年、急速に発達したのです。

イメージがつきましたでしょうか。

また、ロボットの世界でもたとえて言い表してみましょう。「ロボット」は一番広い意味をもっている言葉で、その中に「人型ロボット」が含まれます。また、人型ロボットが脚光を浴び、ロボットの世界も急速に発達したのです。

AI・機械学習・ディープラーニングの違い

上記の例をイメージしながら、AI、機械学習、ディープラーニングはなんなのかを見ていきましょう。

AI

人間と同様の知能を実現させようとする技術

機械学習

AIの一種。学習により特定のタスクを実行できるようになるAI。学習にあたっては、主に人が特徴(目のつけ所)を定義

ディープラーニング

機械学習の一種。人間の脳の神経細胞(ニューロン)を模した学習法から発展。主にマシンが特徴(目のつけ所)を自動定義

「特徴」というのは、「目のつけ所」のようなものです。たとえば画像認識で「赤鬼」か「青鬼」かを識別するお題があったとします。旧来型の機械学習であれば、「赤鬼」か「青鬼」かを見分けるために、「色」を目のつけ所としなさいと、人間が教えてあげることによって精度を上げることができました。一方でディープラーニングの場合は、「赤鬼」と「青鬼」の写真を複数渡してあげると、今回のお題の「目のつけ所」は「色」であることを自身で理解することができるのです。

なおディープラーニング以外の現代の機械学習方式でも、特に予測するタイプにおいては「特徴」を自ら見出すものもあることは補足しておきます。

以上がAI・機械学習・ディープラーニングの違いを知るでした。次回はAIの歴史について紹介します。ぜひご一読ください。