2020.1.25 2021.12.13
国内MBAの倍率から見る難易度と、人気大学院合格に必要な勉強期間とは
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近年では国内MBAを取得できるビジネススクールも増えてきており、国内MBAの難易度が気になる方も多いのではないでしょうか。
難易度と言っても大学受験の偏差値のような明確な数値が国内MBA受験にはありません。
今回は国内MBAの倍率から見る難易度と、人気大学院合格に必要な勉強期間についてご紹介いたします。
目次
国内MBA受験の難易度について
国内MBA受験の難易度を測る目安として、受験倍率を目安にするのがわかりやすいと言えます。
国内MBAを開講する大学院も近年は数が増えており、50校を超えていますが、人気の大学院もあれば比較的入りやすい大学院もあります。
受験の難易度が高く倍率が高い大学院はその中でも一部となっており、年によっても多少バラツキはありますが受験倍率が2倍以上の人気の高い国内MBAについて見ていきましょう。
青山学院大学大学院 国際マネジメント研究科(ABS)
青山学院大学大学院国際マネジメント研究科(ABS)は受験倍率を公表していないため正確にはわかりませんが、おおよそ2倍程度であると言われています。
入試が9月、11月、1月と年3回行われており、入試時期が遅くなると倍率が高くなる傾向がありますので、比較的早い時期に受けるのもおすすめです。
ビジネススクールの国際認証機関である「ABEST21」の認証審査を受け、「認証評価基準がほとんどまたは全てが満たされ、改善すべき課題の少なく、教育研究の質維持向上が十分に期待でき、非常に優れている教育プログラムである」という最高位の評価を受けています。
また、渋谷と表参道の間という立地も通いやすさから人気と言えるのではないでしょうか。
京都大学経営管理大学院
京都大学経営管理大学院は専門職学位課程(経営管理専攻)がMBAコースです。
実務経験がなくても受験できる一般選抜と、社会人が対象の特別選抜に分けられます。
2020年度の一般選抜は232名出願して40名が合格。倍率は5.8倍となっており、特別選抜は52名受験して26名合格のため、受験倍率は2倍となっています。
特徴としてはアカデミック系の方が多いことです。
実務経験がなくても受験ができる一般選抜の入試対策としては、
- 経営学への知識を深める
- 小論文対策をしっかり取る
- TOEIC Testの点数を700点以上取っておく
ことが考えられます。
参考:京都大学経営管理大学院
慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)
慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)は全日制のMBAと実務経験15年以上の方を対象としたE-MBAがあります。
全日制は京都大学経営管理大学院と同じく実務経験がない方でも可能で、全日制の方は、2019年度は283名受験して105名の合格のため、倍率は2.69倍です。
E-MBAは、68名受験して53名の合格のため、倍率は1.29倍となっています。
入試は書類審査、小論文、面接の3つで行われます。
神戸大学大学院経営学研究科
神戸大学大学院経営学研究科も実務経験がない方でも入学が可能です。
2019年度の入試では131名受験して、70名の合格ですから、受験倍率は1.87となっています。
特徴としては土曜日のみ、1年半で卒業できるようにプログラムが組まれていることから、平日がお仕事でお忙しい方にもおすすめです。
筑波大学大学院ビジネス科学研究科
筑波大学大学院ビジネス科学研究科は経営システム科学専攻と国際経営プロフェッショナル専攻の2つのコースがあります。
2019年度の経営システム科学専攻は132名受験して、36名が合格。受験倍率は3.66倍です。
国際経営プロフェッショナル専攻は受験倍率等は非公開になっていますが、同じく3~4倍となっているようです。
入試では小論文と口述試験が行われます。
一橋大学大学院経営管理研究科(HUB)
一橋大学大学院経営管理研究科には、実務経験がなくても受験できる経営分析プログラム、社会人対象の経営管理プログラム、金融・財務を学ぶ金融戦略・経営財務プログラムがあります。
2019年度の経営分析プログラムは、144名受験して58名が合格と受験倍率は2.5倍です。
経営管理プログラムは180名が受験して55名が合格と受験倍率は3.3倍となっています。
金融戦略・経営財務プログラムは秋入試と冬入試に分かれており、秋入試は106名受験して35名が合格。受験倍率は3.03倍となっています。
冬入試は38名受験して9名合格。受験倍率は4.22倍となっています。
早稲田大学大学院経営管理研究科(WBS)
早稲田大学大学院経営管理研究科(WBS)には全日制グローバル、夜間主総合、夜間プロフェッショナルの3つのコースがあります。
全日制は3〜4倍、夜間主総合は3〜4倍、夜間プロフェッショナルは2〜3倍程度のようです。
一次試験は研究計画書などの書類審査と小論文がありますが、新型コロナウイルスの影響もあって2021年度入学以降の入試については小論文は免除になっています。
人気のMBAに合格するにはどれくらいの期間の準備が必要か
国内MBAの入試では履歴書や職務経歴書、研究計画書、筆記試験として小論文、面接が課せられている場合が多いです。
また、英語力を問われる学校も少なくありません。
経営学の知識とは、主に
- 経営戦略
- ファイナンス
- マーケティング
- 会計学
- 人材組織
- マクロ経済
などが挙げられます。
経営学の基礎知識をインプットするためにも日経新聞を読んだり、本を読んだりするのがおすすめです。
また、小論文の論述の練習、研究計画書の作成には少なくとも2ヶ月程度は見ておいた方が良いでしょう。
どこの学校を受験するのか調査を踏まえると半年前くらいから取り組む必要があり、それぞれの学校に合わせて対策を行っておきましょう。
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