冬の清流に男衆熱気、無病息災願う　岐阜市でみそぎ祭

みそぎのため、下帯姿で夜の川に入る裸男たち＝１１日午後８時２１分、岐阜市池ノ上町、長良川

　岐阜市池ノ上町、葛懸（かつらがけ）神社の伝統神事「みそぎ祭」が１１日夜にあり、鉢巻きに下帯姿の男衆たちが長良川で身を清め、厄よけと繁栄を祈った。新型コロナウイルス感染防止のため、昨年に続き一般公募による参加は取りやめ、氏子のみによる神事を行った。

　午後８時ごろ、マスクを着けた氏子２６人が神社隣の公民館を出発し、「わっしょい」と威勢よく声を上げて川岸まで練った。忠節橋下流の長良川右岸に到着すると、主宰する正禰宜（ねぎ）の北川義行さん（５２）を先頭に川に入った。

　例年は、約２００人の男衆が水しぶきを上げて一斉に川に入る勇壮な祭り。近隣住民は、２年連続となった静かな祭りを見守った。祭典委員長の北川英彦さん（７４）は「無病息災を祈願する伝統ある祭事。神事のみだが、コロナ禍だからこそ行えて良かった」と話していた。

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