【朗報】天クソのヒロイン(?)こと前島ちゃん、約3ヶ月ぶりに登場!!!
今回は実際に存在する『環八』という道路が事件の舞台になってますが、きっと近隣以外にお住まいの皆さまはちんぷんかんぷんなことでしょう。
地理に詳しくなくとも、ざっくりした理解で把握できるよう気をつけたいと思います(`・ω・´)ゞ
ではでは、いつも応援やコメント、本当にありがとうございます!!!ヽ(*´∀`*)ノ.+゚
天野たちが事件の概要を確認したところで、時刻は夜を迎えてしまった。
深夜まで大学に残ることはできない。
天野たちが部室を退出すると、ヒアルロン酸が感心したように言った。
ヒアルロン酸
天野さんは噂通りのすごい方ですね。
僕たちの考えの遙か上を行っています。
しかも殺人犯を許さないという考えがご立派でした。
天野は「クックックッ」と悪い笑みを浮かべた。
天野勇二
俺様は殺しをするヤツが嫌いなんだ。
命を奪うことは容易いが、救うことは果てしなく難しい。
己の欲のために命を奪う外道なんて許してはおかないのさ。
ヒアルロン酸
なるほど……。
それが『天才クソ野郎』という訳なんですね。
天野は鼻で笑った。
ヒアルロン酸を偉そうに見下す。
天野勇二
だが、俺はこの事件に関わる気はない。
協力しているのは『美人探偵』の地位向上のためだ。
殺人事件を解決するのは警察の仕事。
その手柄を横からかっさらうのが、お前らミス研の仕事だ。
そのことを忘れるな。
ヒアルロン酸
は、はい!
ヒアルロン酸はすっかり天野に
天野をただの『クソ野郎』ではなく、悪を憎む『ダークヒーロー』のように感じている。
琴乃は不安気に自分の仲間たちを見つめた。
白石琴乃
ねぇ、ちょっと!
2人とも!
まだ推理は終わってないの!
これから近くのファミレスでミーティングを始めるわよ!
琴乃はミス研の部長であり、メガネとヒアルロン酸はミス研の部員。
2人には『美人探偵コトちゃん』に
天才クソ野郎の
琴乃も琴乃で必死のようだ。
佐伯涼太
ねぇねぇコトちゃん。
僕も参加してもいい?
涼太が爽やかに近づく。
白石琴乃
ダメよ。
ここからはミス研の時間なの。
天才クソ野郎チームは帰って。
佐伯涼太
じゃあ僕、天才クソ野郎チーム抜けるよ!
はい抜けた!
いいじゃんいいじゃん!
人数は多いほうが推理も盛り上がるよ!
メガネくんもヒアルロン酸くんも、別に僕がいてもいいでしょ?
2人は心が広いからオッケーしてくれるよね!
メガネとヒアルロン酸はおずおずと頷いた。
天野が来るならまだしも、涼太は人付き合いが良く、チャラいが
佐伯涼太
はいはい多数決で決まり!
じゃあ行こう!
よぉし!
僕も推理しちゃうぞ!
涼太はさり気なく天野にウインクした。
それを見て天野が満足気に頷く。
ミス研の推理と、調査の行動を把握するために、涼太は
白石琴乃
もう……。
ちょっと、2人とも……。
佐伯涼太
いいじゃんいいじゃん!
はいレッツゴー!
涼太は無理やりミス研を先導してファミレスへ向かった。
琴乃は席に座ると深いため息を吐いた。
白石琴乃
はぁ……。
こんな事件を捜査しなくちゃいけないなんて……。
あのクソ野郎、とんでもないものを押しつける自分勝手なヤツなのね。
佐伯涼太
本当だよねぇ。
勇二は勝手すぎるよ。
あんな話をするなんて知らなかった。
僕も困ってるんだ。
本当にクソ野郎の中のクソ野郎だよね。
あ、すみませーん!
注文しまーす!
涼太は天野を
本当にコミュ力の高いチャラ男だ。
白石琴乃
でもやるからには犯人を捕まえたいわね……。
うちの学生が関係してるなら、『学園の美人探偵』としては無視できないもの。
メガネ
ええ!
ミス研で犯人を捕まえましょう!
コトちゃんならできますよ!
小太りのメガネが琴乃を持ち上げる。
佐伯涼太
(うぷぷ……。メガネくんは心底コトちゃんに惚れてるねぇ)
メガネの横顔を見ながらため息を吐く。
佐伯涼太
(でも、うちの女子大生が被害者だなんて、勇二のブラフに決まってるじゃん。こんな短時間で死体と失踪者のDNAが照合できるはずないよ。君たちミス研を動かすために、勇二はあんな
と思いながら口を開いた。
佐伯涼太
コトちゃんはどう考えてるの?
推理や調査の作戦はある?
琴乃は悔しげに答えた。
白石琴乃
急すぎてすぐには思いつかないわね。
判明している事実を整理して、私たちがやれるべきことを考えましょう。
ヒアルロン酸が顎に手を当てながら言った。
ヒアルロン酸
警察はすでに沢山の情報を手にしているでしょう。
それを上回ることは困難です。
僕たちは犯人の思考を先読みして、事件にアプローチすべきだと思います。
地図とメモを机に広げる。
ヒアルロン酸
犯人の
そうであれば、まだ死体、もしくは不必要な体のパーツを
しかも法則に従ったものにしたい、と考えるはずです。
しかし
簡単に
涼太は感心しながらヒアルロン酸を見つめた。
肌が綺麗なだけの男かと思っていたが、この中では一番頭が回りそうだ。
琴乃が偉そうに言った。
白石琴乃
だったら私たちは推理で犯人像を特定し、その行動パターンを先読みして、次に
4人は「うーん」と唸った。
その通りなのだが、それが簡単にできれば警察は苦労しない。
何より琴乃たちには情報が足りない。
犯人像を特定すること自体が難しい。
白石琴乃
まったく……。
あの天才クソ野郎……。
とんでもない難問出してきたわね。
メガネがおずおずと進言した。
メガネ
もうギブアップしますか?
琴乃さんが危険な目にあわないか心配です。
白石琴乃
ダメよ!
アイツにギブアップなんかしない!
この美人探偵コトちゃんの名にかけて!
琴乃は「ビシッ」と左指を上げてポーズを決めた。
ヒアルロン酸はその間、冷静に推理をしていた。
ヒアルロン酸
人体を切断するならノコギリか電ノコでしょう。
犯人は異音や腐敗臭がしても周囲に不審がられない郊外……。
もしくは倉庫にいると考えられますね。
涼太は頷きながらヒアルロン酸を見つめた。
琴乃よりこちらのほうが建設的な発言をしている。
佐伯涼太
そうだね。
場合によっては冷凍庫なんかも怪しいよね。
死体が保存できるし。
ヒアルロン酸
でも警察はそういった場所をマークし、立ち入り調査をするはずですよね。
どうやってその目をかいくぐっているんでしょう?
佐伯涼太
よほどの郊外から来てるのかな?
ヒアルロン酸
なるほど。
例えば田舎の一軒屋……。
近くに人がいなければ、殺害もバラバラにすることも可能ですね。
琴乃がじれったそうに参加する。
白石琴乃
医療関係者の犯行はないかしら?
人体に詳しいからこそバラバラにできるのかも。
病院であれば犯行に及び易いし。
メガネがすぐさま同意した。
メガネ
そうですよ!
犯人は外科医!
それなら切断も簡単です!
涼太が呆れたように言った。
佐伯涼太
一般的な病院の中でバラバラにしたら、さすがに目撃情報が多発するよ。
個人経営の外科医なんてそう多くない。
警察もその点は押さえていると思うな。
ヒアルロン酸がメモに犯人像を記入し始めた。
ヒアルロン酸
ここまでの情報を整理すると……。
犯人は男性。
天野さんの推理通り『単独犯』と仮定しましょう。
人体をバラバラにする設備を持ち、一人暮らしである可能性が高く、関東近辺の郊外に在住している。
琴乃さんの推理であれば医療に携わる人間……。
そこまで言うと、涼太に尋ねた。
ヒアルロン酸
しかし天野さんのように、医者は命の大切さを理解していますよね?
医療関係者という可能性は低いでしょうか?
涼太はゆっくり首を振った。
佐伯涼太
そんなことはないね。
勇二が特別なだけだよ。
医療関係者という線は残していいかもしれない。
白石琴乃
そして東京の地理に詳しい人間ね。
下調べも綿密にしているはずだもの。
メガネがすかさず同意する。
メガネ
そうですよね!
琴乃さんの言う通りです!
さすが美人探偵!
涼太は苦笑した。
琴乃が『美人探偵』として天狗の鼻を伸ばしているのは、メガネという太鼓持ちのせいだな、と感じた。
佐伯涼太
僕はもう
もし起きたとしたら、犯人の自己顕示欲は異常すぎるよ。
ヒアルロン酸
そうなりますね。
でも現状の情報だけでは、これ以上わかりませんね……。
ヒアルロン酸が肩を落としながら呟いた。
その場を沈黙が包む。
白石琴乃
また
そうすれば推理も進みそうなのに。
琴乃が悔しげに呟く。
結局、ミス研の推理はそれ以上進展しなかった。
しかし、琴乃の期待通り、その頃、第5の
佐伯涼太
勇二!
また
……あれ?
ヒアルロン酸じゃん。
翌日の昼時。
涼太がいつものテラスに駆け上がると、そこには天野と、ヒアルロン酸の姿があった。
しかも隣にはトップアイドルである
前島悠子
涼太さん!
お久しぶりです!
おはようございます!
前島が元気良く挨拶する。
涼太は前島に手を振りつつ、ヒアルロン酸に声をかけた。
佐伯涼太
君がテラスに来るなんて珍しいね。
やっぱり事件のこと?
ヒアルロン酸
はい。
昨晩、第5の
しかも
そのことで天野さんにご相談しようと思ったんです。
天野は満足気にタバコを吸っている。
天野勇二
どうだ涼太よ。
ヒアルロン酸はなかなか優秀だろう?
美人探偵と推理する前に、俺様から推理と情報を得ようと考えたらしい。
少しはミス研メンバーを見直したよ。
前島も感心したように言った。
前島悠子
ヒアルロンさん、名探偵みたいなことを言うんですよ。
聞いてて面白いです。
ヒアルロン酸は照れ臭そうに頭をかいた。
しかし内心では「僕は『ヒアルロン酸』って名前じゃないんだけどなぁ。しかも前島さんには『ヒアルロン』が名前だと思われてる。『ヒアルロン酸さん』って呼んでほしいな。いや、そうじゃなくて本名で呼んでほしいなぁ」と、少々複雑な心境だった。
天野勇二
ヒアルロン酸よ。
涼太にもお前の推理を聞かせてやれ。
ヒアルロン酸
は、はい!
ヒアルロン酸は気持ちを切り替えると、地図の『×印』を指さした。
5つ目の『×印』だ。
ヒアルロン酸
あれだけ
今度は『左足』です。
ラーメン屋のすぐ側に置かれていたそうです。
左足は昨晩、ミス研メンバーがファミレスにいた時間帯に発見されていた。
佐伯涼太
うんうん。
僕もそれを勇二に言おうと思ったんだ。
ヒアルロン酸
この時間帯は
車やバイクは引っかかるはずです。
このことから犯人は自転車、もしくは徒歩で移動していたと思われます。
天野勇二
その可能性が高いな。
しかも
犯人は次にどんな行動に出ると思う?
ヒアルロン酸は天野の顔を真っ直ぐに見つめた。
ヒアルロン酸
次も
今回の
犯人は自分の足跡を残さないことに自信を持ったはずです。
ヒアルロン酸
もし次に
警察の検問を車やバイクで突破するのは困難。
バスやタクシーでは逃亡し辛く、目撃者が出てくる可能性があります。
佐伯涼太
そうなると犯人は徒歩……。
つまり電車を使うのかな。
ヒアルロン酸
はい。
その場合、
これらの駅の使用が考えられます。
なので、僕は朝、駅に行って確認してみました。
警察が持ち物検査をホームと出入口で行っています。
鞄を持っている人には片っ端から声をかけてました。
天野勇二
お前から見てどうだった。
不審者はいたか?
ヒアルロン酸は首を横に振った。
ヒアルロン酸
そこまではわかりません。
ですが、あの
佐伯涼太
犯人が地元民だった場合は?
電車なんか使わなくていいじゃん。
ヒアルロン酸
もし地元民が犯人であれば、警察の捜査のほうが有力でしょう。
僕らはその線を捨て、遠方から
そうなると移動手段として残るのは……。
前島がその言葉を引き継いだ。
前島悠子
自転車というワケですね!
ヒアルロン酸は力強く頷いた。
ヒアルロン酸
そうです!
僕は琴乃さんに声をかけて、ミス研メンバーで怪しい箇所を見張ろうと思います。
もし可能であれば、天野さんにもご協力いただけないでしょうか?
天野はニヤリと口唇を歪めた。
天野勇二
いいだろう。
美人探偵はアテにならないが、お前の推理は悪くない。
この天才クソ野郎も協力してやろう。
21,413
【朗報】天クソのヒロイン(?)こと前島ちゃん、約3ヶ月ぶりに登場!!!
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