ああ……イヤだなぁ……。
つばこはグロいの苦手なんです(´;ω;`)ウッ…
前回から「今回もしかしてグロいのかな」と感じていたんです……。
お嫌いな方がいらっしゃったらごめんなさい……。
ではでは、いつも応援やコメント、本当にありがとうございます!!!(๑•̀ㅂ•́)و✧
天野勇二
人体の一部は都内の4ヶ所に捨てられていた。
マスコミと世間を騒がせ、地元の人間を恐怖に
部室のホワイトボードに地図を広げ、偉そうに全員を見回す。
琴乃が苛立ちながら口を開いた。
白石琴乃
事件のことは知ってる。
いちいちアンタが説明するまでもないわ。
天野勇二
そうか。
ならば、この児童公園にあったものはなんだ?
地図の『×印』を指さす。
琴乃は思わず唸った。
そこまでは覚えていない。
世間を騒がせている大事件だが、自分に関係がある訳ではないのだ。
ヒアルロン酸
そ、そこは……。
右腕、ですよね……?
ヒアルロン酸がおずおずと発言した。
天野が指をパチンと鳴らす。
天野勇二
見事だ。
こちらのゴミ捨て場は?
ヒアルロン酸
そ、そこは左手です。
天野勇二
よく覚えているな。
ヒアルロン酸のほうが、どこかの自称美人探偵より使えそうだ。
天野はホワイトボードに人体図を書いた。
天野勇二
これまで左
マスコミいわく『女性の人体』とのことだ。
全てが
いくつもの国道や高速道路と交差するため、交通量がとても多い。
だいたいの地元民は『
天野勇二
警察とマスコミは
しかし、未だに人体をばらまいた犯人は見つかっていない。
天野は琴乃を睨みつけた。
天野勇二
美人探偵よ。
この事件を警察よりも早く解決するんだ。
これでお前は学園の人気者になれる。
天才クソ野郎を超えたと証明することも可能だろう。
何よりお前は『名探偵』なのだろう?
ミステリー研究部としても格好のネタのはずだ。
この事件について議論していないのか?
琴乃は悔しそうに唇を噛み締めた。
天野はその表情で察した。
天野勇二
議論なんかしてねぇな。
何がミス研だ。
所詮はコミュ障のたむろ場か。
小太りのメガネが不安げに言った。
メガネ
し、しかし、本物の事件は危険ですよ……。
捜査することも難しいでしょう。
ただの大学生が推理するには荷が重過ぎます。
天野勇二
まぁ、当然だな。
ただの大学生が手を出す事件ではない。
警察の邪魔をするだけだ。
だがお前らはミス研じゃないか。
警察を上回る自慢の推理力でカバーしろよ。
ここには美人の名探偵がいるんだからな。
天野は琴乃を
琴乃は先ほどから悔しそうに黙り込んでいる。
こんな展開は予想していなかったのだろう。
現在進行系の猟奇殺人事件を持ち出し、それを「
天野勇二
どうした?
美人探偵の発言がないぞ。
目を開けたまま寝てるのか?
そこにいるのはただのブサイクな置物か?
天野が挑発を飛ばす。
琴乃は苦しそうに息を吐いた。
白石琴乃
……アンタが言いたいことはわかった。
でもこれは大きな事件すぎる。
警察だってしっかり捜査しているはずよ。
天野勇二
ああ、警察はプロファイリングを重ね、片っ端から聞き込みし、目撃情報がないか捜査しているだろう。
俺たちが同じように動くことはできない。
聞き込みすら難しい。
ただの大学生に情報を話すなんて、この世に存在するとしたらただのバカだけだ。
天野は偉そうに琴乃を指さした。
天野勇二
だから『推理』でそれを超えろ。
俺様を超えたいのであれば、その程度はやってもらう必要がある。
なぜなら、俺様は実際の殺人事件を警察よりも早く解決しているからな。
琴乃は吐き捨てるように答えた。
白石琴乃
いくら何でも危険よ。
こんな殺人犯に手を出すべきじゃない。
人体をバラバラにするなんて正気の
天野勇二
ああ、この犯人はとんでもないヤツだ。
俺様はとあるルートから検死の詳細を聞くことができた。
涼太が驚いて言った。
佐伯涼太
またぁ!?
誰がそんな機密情報をリークしてるのよ!
天野勇二
それは秘密だ。
今からお前らがビビることを言ってやろう。
天野は人体図を指さし、恐ろしい事実を告げた。
天野勇二
この発見された人体……。
全て『別人』だ。
マスコミは報じていないが、もうすでに4人が殺害されていることを示している。
さすがにミス研の部室は凍りついた。
犯人は4人の女性を殺害し、死体をバラバラに切り刻んでいる。
しかもそれを人目の多いところにばらまいているのだ。
これは恐怖以外の何物でもなかった。
天野勇二
事態の深刻さが理解できたところで推理を始めよう。
何か気づいたことがあれば言え。
天野がそう言っても、琴乃は真っ青に震えあがり、メガネもヒアルロン酸も俯いたままだ。
仕方なく指名することにした。
天野勇二
そこの美人探偵よ。
まずはここまでの状況から、人体を切断している箇所が推理できる。
この犯人は
4人の死体を同じように切断したはずだ。
さて、どこを切ったのか。
このマーカーで線を引け。
マーカーペンを琴乃に放り投げる。
琴乃は最後の抵抗を試みた。
白石琴乃
ねぇ……。
私たちは確かに探偵でミス研だけど、無関係な事件に首を突っ込む必要はない。
手を出さないのが一番じゃない?
天野は平然と言った。
天野勇二
残念ながら無関係ではないのさ。
警察は
その結果、被害者の1人はうちの学生ということが判明したんだ。
涼太が仰天して叫んだ。
佐伯涼太
ゆ、勇二!
それマジなの!?
だ、誰なのさ!?
天野勇二
さすがにそこまでは聞き出せない。
だが、うちの学生であることは間違いない。
琴乃は呆然として呟いた。
白石琴乃
そんな……。
ウソでしょ……?
被害者は、私たちの大学の、学生だなんて……。
天野勇二
そうだ。
これでお前らがしゃしゃり出る理由ができてしまった。
天野は偉そうに指先を振り回し、ホワイトボードを強く叩いた。
天野勇二
どうした美人の名探偵よ。
何をビビってるんだ?
俺様に喧嘩を売るってことは、こういうことなんだよ。
お前は俺様を超えるんだろう?
名探偵になりたいんだろう?
俺様はこんな外道な殺人犯を許すようなクソ野郎じゃないぞ。
お前らは違うのか?
正義の味方を気取った偽善者のクソ探偵はどうするんだ?
ほら、好きなだけ名推理をぶちかませ。
まず人体が切断されたのはどこだ。
琴乃は苦しそうにマーカーを握りしめた。
部員であるメガネとヒアルロン酸は、部長である琴乃の行動に期待している。
ここで天才クソ野郎に言い負かされる女ではないと信じている。
琴乃はその期待を受けて線を引いた。
白石琴乃
死体が発見されたのは、
すぐに天野の注意が飛ぶ。
天野勇二
そこじゃない。
琴乃は慌てて左足の付け根と膝に線を引いた。
右足も同様だろう。
同じように線を引く。
白石琴乃
そ、そして……。
足が発見されたのよね。
天野勇二
そうだ。
足首も切断されている。
琴乃は両足首にも線を引いた。
白石琴乃
あ、あとは右腕よね……。
琴乃が肩に線を引こうとすると、すぐさま天野が口を挟んだ。
天野勇二
違う。
つまり肘から手首までだ。
慌てて肘と手首に線を引く。
天野勇二
わかっているのはここまでだ。
他にはどこが切断されていると思う?
琴乃は迷いながら肩に線を引いた。
白石琴乃
ここまでバラバラにしておいて腕を残すなんておかしい。
ここも切られていると見るべきね。
天野勇二
そうだな。
天野はメガネとヒアルロン酸をギロリと睨みつけた。
2人ともビクッと体を震わせる。
天野勇二
メガネよ。
お前に尋ねよう。
死体をここまでバラバラにする意図はあるのだろうか?
そもそもなぜ、一般的に死体をバラすことが多い?
その理由はなんだ?
メガネは震えながら必死に頭を回転させた。
メガネ
な、なんでしょう……?
死体を運びやすくする……ということでしょうか……?
天野勇二
そうだ。
よくわかったな。
天野は人体図を叩きながら言った。
天野勇二
お前らが想像するより死体ってのは重い。
腐敗すれば掴むことさえ難しくなる。
コンパクトに折りたたむことも不可能。
人体を丸ごとおさめる鞄なんかそうそう存在しない。
だからバラバラに切り刻むことが多いんだ。
今度はヒアルロン酸を指さした。
天野勇二
ヒアルロン酸よ。
次はお前に尋ねよう。
殺人事件において、犯人が最も恐れることはなんだ?
ヒアルロン酸は顎に手を当て、冷静に答えた。
ヒアルロン酸
もちろん逮捕されることです。
つまり死体が発見され、殺人事件が発覚することですね。
天野勇二
そうだ。
お前はなかなか頭が回りそうだな。
天野は偉そうに語り始めた。
天野勇二
ヒアルロン酸の言う通り、殺人犯は逮捕されること……。
つまりは殺人事件が発覚し、警察に追われることを恐れる。
だから死体が発見されないよう海に沈めたり、バラバラにして山などに埋めたりする。
中身の臓物や血液や軟骨なんかは、ミキサーにかけてトイレにでも流すか、生ゴミとして分別してしまえばいい。
天野は小さく首を横に振った。
天野勇二
だが、この事件の犯人は違う。
事件の発覚を恐れるためにバラしているワケではない。
頭部や胴体を見ないと確証に至らないが、恐らく犯人は快楽殺人者だ。
琴乃が嫌そうに頷いた。
白石琴乃
つまり変態の快楽殺人鬼が女子大生を捕まえて殺害し、バラバラにして捨てているのね。
とんでもない男だわ。
天野がすぐさま噛みついた。
天野勇二
なぜそう考える?
確かに俺様は『ばらまいた』と言ったが、途中で死体を落とした可能性だってあるのだぞ。
しかも男だと?
その根拠を教えろよ。
琴乃は心底嫌そうに天野を睨んだ。
自分で『快楽殺人者』と推理しておきながら、他人が同じことを言ったら、なぜそう考えたか尋ねるのだ。
白石琴乃
そ、それは……。
琴乃は必死に思考を整理した。
天野への怒りと苛立ちが思考を邪魔する。
何度も深呼吸しながら言った。
白石琴乃
……3つあるわ。
まず1つ。
死体をバラバラにしすぎている。
運ぶだけならここまで細かく切る必要はない。
2つめ。
死体は生の状態で発見された。
普通なら腐敗臭を防ぐためにビニールなどで保管してるはず。
そして3つめ。
死体は全て別人よね?
几帳面な犯人なら死体を別人ごとに保管している可能性が高い。
別人のパーツをばらまいたというのは、犯人の
天野は満足気に頷いた。
天野勇二
そんなところだろう。
そこから導き出される推測は、犯人は自己顕示欲の強い
それは性別的に男性である可能性が高い。
そして、ここまでバラバラにしてもバレない設備や自信を持っている。
白石琴乃
複数犯の可能性はあるかしら?
天野勇二
その可能性も高い。
むしろそのほうがありがたい。
犯人がボロを出しやすいからな。
だが、犯行内容や几帳面な性格を考えると、単独犯の可能性が高いだろう。
ここまで推理に参加していなかった涼太が、静かに口を開いた。
佐伯涼太
あんまり考えたくないけど……。
犯人はダルマにしてるのかな?
天野は辛そうに頷いた。
天野勇二
あり得るな。
最悪の展開だ。
琴乃とメガネはその言葉の意味がわからない。
ヒアルロン酸だけがその意味に気づいた。
ヒアルロン酸
ダルマって……。
あ、あれですか?
昔の中国での処刑方法であった……生きたまま、手足を切り落として、薬漬けにして殺さないっていう……。
天野勇二
そうだ。
人間ダルマだ。
適切な処置を取れば不可能ではない。
琴乃は青ざめながら天野を見つめた。
白石琴乃
う、嘘でしょ……?
それってつまり……。
被害者は生きてるってこと……?
天野勇二
ああ、つまりこれは『バラバラ死体
天野は悔しそうに顔を歪めた。
天野勇二
犯人は『死体』を
不必要なパーツである手足をばらまいているだけ。
被害者はダルマにされて生きている……。
そんな可能性もある、ということさ。
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ああ……イヤだなぁ……。
つばこはグロいの苦手なんです(´;ω;`)ウッ…
前回から「今回もしかしてグロいのかな」と感じていたんです……。
お嫌いな方がいらっしゃったらごめんなさい……。
ではでは、いつも応援やコメント、本当にありがとうございます!!!(๑•̀ㅂ•́)و✧
ゆんこ
新婚旅行で海外行った時にキレイな嫁さんが失踪して、
やっとの思いで見つけたと思ったらだるまにされて裏の好き者のお店で働かされてたという話を聞いたことがある…バリえずい。。。そんな事する人間が居るのが信じられない。
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