韓国の賃金はアメリカより高いんでしょうか?
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画像引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/e5b7ef14fc437465bccaeff8f45c0b6c784ea358 「アベノミクスの継承か、修正か」 自民党総裁選、4候補の経済対策を検証(ABEMA TIMES) - Yahoo!ニュース


その統計が怪しい

前に「韓国の平均賃金が日本より多い」という韓国の主張を虚偽だと指摘しましたが、有名な評論家などが韓国の意見に賛同している。

それも「どうだ日本人、ざまあみろ!」的な論調で劣等感を煽り、列島民族日本人と優秀な韓国人という論調だから恐れ入る

左翼マスコミがこれに加担あるいは首謀し、いつものように日本や日本人を貶める活動をしている。



これに保証を与えたのがOECD(経済協力開発機構)で、「日本の賃金は韓国よりずっと低い」と明言している。

ところがこのOECDの統計は辻褄があっておらず、よく見ると嘘だという事が分かります。

OECD統計によると日本の平均賃金は3万8515ドルで22位、韓国は19位で4万1960ドルでした。


アメリカは6万9391ドル、ドイツ5万3745ドル、フランスが4万5581ドル、イギリスが4万7147ドルですがこれらの数字すべてがおかしい。

各国の1人当たりGDPはアメリカ6.3万ドル、ドイツ4万5000ドル、イギリス4万ドル、日本4万ドル、フランス3万9900ドル、韓国3万1000ドルでした。(GDPはIMF発表)

GDPは個人と企業などの国の所得の合計で、各国の人々の収入はこれに比例している筈です。


ビルゲイツのように1人10兆円の資産家がいたり、企業が利益を独占し給料を払わない国では1人当たりGDPより賃金が遥かに低い事はありえる。

だが日本の平均賃金は1人当たりGDPとほぼ同額で、フランスとイギリスは少し高く、ドイツ、韓国だけが飛びぬけて多い。

ドイツの1人当たりGDPは4万5000ドルで平均賃金は5万3745ドル、韓国の1人当たりGDPは3万1000ドルで平均賃金4万1960ドルになっています。



購買力平価を隠して引用する有名評論家とマスコミ

労働者の平均賃金がその国の1人当たりGDPより35%(韓国)も多いなんてあり得ないと自分は思いました。

で、調べた結果判明したのはOECDの『賃金』は購買力平価換算で、現実の『賃金』と無関係だという事でした。

購買力平価は物価を考慮するので、例えば韓国の物価が日本より5割低く賃金が3割安いと、韓国の平均賃金が日本より4割高い事になります。


OECDは購買力平価ではなく単純な名目値も発表しているが、それだと「当たり前の順位」になるので左翼の人たちは喜ばない。

購買力平価なら例えば北京の物価が東京の3割で賃金は日本の4割なら、北京のほうが東京より高賃金になるから面白いのです。

アフリカの物価が日本の1割で賃金が日本の2割だったら、アフリカの人は日本の2倍の賃金になります。


もうばかばかしくて書く気にならないが、「日本の賃金は韓国より低くなった」と言っている人が居たら、この人は”その筋の人”と思った方が良い

最近話題になっている最低賃金では日本はOECD30国中の14位で真ん中で、韓国は少し下です。

OECDは賃金の他に平均給与(年収)も発表していて、日本の平均給与は4万384ドルで、韓国は3万5906ドル(2019年)でした。


平均給与はアメリカ6万5000ドル、ドイツ4万7000ドル、イギリス同じ、フランス4万3000ドル、ついでにイタリア3万3000ドルでした。

これも怪しいが平均賃金と比べて1人当たりGDPとの乖離は小さく、「名目」つまり購買力平価ではないと書かれています。

さてOECDの調査は調査方法や調査人数が書かれていないが、日本の場合「正社員の平均手取り給与が4万ドル(440万円)」なら実感と一致するのではないでしょうか。


正社員という分かりやすい制度は世界で日本にしかなく、アメリカや韓国や欧州は各国で違います。

調査範囲を広げてバイトやニートを含む全労働者にすると数字は低くなり、調査範囲を狭めるほど数字は大きくできます。

韓国は労働者の中で自営業の割合が世界一高く、非正規は労働統計に含めていません。


これだと平均賃金や平均年収がかさ上げされるので、上げ底した数値を発表し「日本を抜いた」と言っています。

現実の韓国人全員の収入は日本の1/2から2/3で、カウントされない失業者が非常に多いです。

韓国の失業率は常に3%台ですが、これは「1か月に1秒でも働き1ウォンでも収入を得た人」を除外しているからです