自閉症を知る⑥年少

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当初通っていた幼稚園での生活を続けながら、次に入園予定の幼稚園に慣れて行く作業を並行して行う事になりました。





通っている幼稚園では、やはり集団生活について行けず、初めは上靴を履く事が出来ませんでした。

これは、子育て広場やデイに行けば靴を脱ぎ靴下を脱ぐと教えられていた事により、幼稚園でも頑なに靴下は脱ぐ!裸足!となり…


夏休み前くらいまで続いたと思います。


足の裏は黒くなるし、皆んなが上靴で歩くところを裸足で歩くなんて…えーん

擦り傷ができたりもしました。


でも、成長するに連れ、周りのお友達の様子も見ながら、先生方の促しのおかげで、まずは裸足で上靴を履く日があったり、靴下だけの日があったりと段階を踏み、上靴をはけるところまで来ました!


サポートについてくださった先生の中には子育て真っ最中のママさん先生もいて、すごく優しくて、三男はいつもその先生と一緒にいました。


その先生が教えると、少しずつ少しずつ出来る事も増えていきました。



ある時、園で偶然顔を合わせた先生から、『三男くん、いーやー!って言えるようになってますよね?』と聞かれ、確かに!と思った私は、『そうなんですよ!嫌だけは言えるようになって来ました 笑 拒否は大事ですもんね!』なんて笑い合って、すると、先生がポロッと…


『副園長と担任に、三男くんいーやー!って言えますよ!^_^』と喜んで伝えたら、


『空耳ちゃう??真顔にやり』と信じてもらえなかったそうで…



なんかね、担任の当たりが悪かったのかもと思い始めました。



他のクラスのママさんも、発達に不安のある子はいるけど…

三男くんだけなんでこんなに早く辞めさせられちゃうの??ぐすんって言ってくれてました。



後になって理由が分かる、というか、先生には現在の三男が予想出来ていたんでしょうね…



それを考えると、副園長や主任先生、担任の想いは分からなくもないけど…


それでもあの扱いは悲しかったです…



参観、発表会、先生が黒子のようについてくださり、立っているだけなら目立って何かある雰囲気には見えない。写真に収まる三男はニコニコ笑って、綺麗な衣装を着させてもらってどこか誇らしげ。


遠足は付き添う気でいたけれど、大丈夫です!と言われて、うまく行ったのかと思いきや、役員のママさん曰く、ベビーカーだったよ?と…


いや、致し方ないとは分かっています。


でも、ママ友から聞く衝撃…


さらには、写真にベビーカーが映り込むから三男くんの写真販売は個別に対応します!等々、


あからさまに疎外感を感じ…


悲しかったです。


何も分からないなら、何をしてもいいだろう。


そんな風に思わせてしまった私も悪いのでしょうか??

それだけ、大変だったのでしょうか?


どちらも真実だとは思いますが…

私が付き添う事で回避できた気もするので、一言相談してくださったら良かったのに…と思ってしまいました。



もしかしたら、園は園で保護者に負担はかけられないと気遣ってくださったのかな?と、良い方に考えたい自分もいます…


本当はすごく悲しかった。


その気持ちだけは書いておきます。



運動会は『園児席にじっと座っていられないでしょうから、保護者席から参加してもらっていいですか?』と言われます。


仕方ないよなぁぐすんと思っていたら、また電話が来て、『プログラムの何番と何番の時、この辺り、見られる先生がいないので、お母さんに付き添ってもらって、園児さんたちと一緒にいられるようにしますね!』と。



私は何も言ってないですよ??そこだけは本当です。


園でコロコロ変わる感じでしたから…


全ての始まりは担任だなしょんぼりとこの頃に気付きました…


上の子たちの時から苦手でした、この先生。


でも、今更、たらればですし、もしかしたら違うかも知れませんので、勝手な事を言うのは控えます。


今思えば、おかしいな?という事があった。


それだけです。

すみません。



さてさて、運動会本番。

付き添ってみて感じた事は…


私いる??私、付き添う意味あった?って感じでした。


確かにフラ〜っとどこかに行きそうにはなりますが、近くにいる先生が声かけをしたり、なだめるだけで十分対応できる感じでした。


実際、実習生もたくさん来ていましたから、きちんと子供に向き合い、勘のいい先生なら十分対応できる範囲で…


なんだか、副園長の事故や怪我、責任問題は避けたい!!ムキーという必死の想いが伝わって来て…



園児<園の評判キラキラ



という感情がヒシヒシと伝わって来て…



園児さんを大事にしていない!というわけではなく、上手にキビキビ園の評判を上げてくれる子は大好きラブラブという雰囲気を感じ取ってしまって。


だから、発達障がいでも先が読める、ある程度発達を見込める子ならいいけど、三男のようにおそらく手をかけてもわずかしか成長が見られないだろう子に先生の手を取られるのが嫌だったんだろうな…ぐすんと、思ってしまいました…



だから、週1回の登園くらいならいいですよ〜ニヤリだったのかな…



ちょっと悲しい。



ま、それでも、辞めると分かってからは、担任の態度も変わり、マメに電話をして来たり、三男くんかわいいですよね〜ラブなんて…


内心、ほんまかいな!!ゲラゲラと思ったりもしたけど、憎まれて弾かれて、寂しい園生活を送るよりは良かったです!


段々慣れて来て、三男という子が分かって来たのでしょうね?お友達も三男くんだぁい好き♡なんてお手紙をくれるようになって。


担任の先生がこの辺りからぐんぐん変わっていきました。


ずっとサポートしてくれたママ先生も、三男と離れる事を心から悲しんでくださり、また次の場所で頑張る三男な門出を祝ってくれました!



まさかたった1年で追い出されるなんて思いもしなかったので、これもまた今後三男と生きていく私の学びになったと思っています。




新しく入る幼稚園では夏頃から月一回子育て広場に参加させてもらい、実際の三男を見てもらっていました。



園長先生からは、今、どんな事が出来る?苦手な事は?あ、これは大丈夫なのね!等々、活動に参加しながら見てもらっていたので、入園までにある程度は知ってもらう事が出来ました。



同じ市の私立幼稚園なので、情報が入るらしく。そもそも前の幼稚園の副園長と電話で話す仲らしいので、ちょっぴり嫌なこともありましたが…


今となっては私立幼稚園というところの性質、今までここまで重い子が入園することはなかったんだろうなと思っています。

(今までは公立の幼稚園がありましたから。あと、療育園に行く人のほうが多かったのかも。)









振り返りながら感じたのは、園には園の事情があった。

私の中で、障がいの重い子は幼稚園に行ってはいけないという概念が無かった。

本人がものすごく嫌がる、暴れる、拒否がすごい!等なら考えたかもしれませんが、とてもクールで穏やかなタイプの三男は、その場を楽しんでいるように見えたのです。
人が好き、気が乗らないとやらないところはあるけど、アプローチ次第で出来る事もたくさんあるし。
発達がゆっくりだから出来ない事もあるけれど、そんなに目くじら立てて、必死にやらせようとしなくてもいいかーと、私ののんびりした性格も顔を出し…


それが、周りの迷惑だ!と言われたら仕方のない事なんですが…

正直、世の中"普通は!"が強過ぎて、自分を追い詰めている人が多くて…

しんどいなーと。

私も三男が生まれるまではそんな人生を歩んでいたところも大いにあるので。

もっとゆっくり行こうよ。
優しく行こうよ。

ゆっくりゆっくり出来るようになってけばいい。

少しずつ、少しずつ。

穏やかに行きましょうよ♡

そんな風に三男から学ぶ日々が続いていますウインク