VTuber業界でいま最も勢いのあるグループ『ホロライブ』。メンバーたちが和気あいあいとした姿を見せることで人気を博してきた同グループだが、11月26日にデビューした『6期生』によって大きな変化が生じるかもしれない。
新たに加入したメンバーは総勢5人で、『秘密結社holoX』というユニットを結成。いずれも驚異的な勢いを誇っており、博衣こよりのデビュー配信は約18万人を超える同時接続者数を記録していた。これは「ホロライブ」のデビュー配信史上最大の数字だという。
また、YouTubeでは「チャンネル登録者数10万人」が1つの大きなラインとなっているが、「秘密結社holoX」のメンバーはその目標を軽々と達成。沙花叉クロヱにいたっては、初配信から9日目の時点で約57万人ものチャンネル登録者数を獲得している。
ファンの“推し変”によるトラブルも…
そんな6期生の華々しいデビューの影で、既存の「ホロライブ」メンバーにはちょっとした騒動が巻き起こっている模様。5期生の雪花ラミィは、11月30日に行った配信にてリスナーから心ないメッセージを送られてしまった。
そのリスナーは「今日はお別れを言いにきました」と言い、理由を伏せつつも今後は配信の「切り抜き」をメインに応援することを宣言。そしてあてつけのように、新メンバーである沙花叉クロヱへの興味を綴っていた。まるで本人に対して“推し変”を宣言するようなメッセージだったため、雪花ラミィは配信中に傷ついた様子を見せていたようだ。
心ないリスナーの行動は大きな物議を醸し、ネット上では《ラミィかわいそう》《スパチャまでして嫌がらせとか何がしたいん》《身内で客の取り合いして泣くとか地獄絵図》《6期がエリート過ぎてみんな泣いてる》といった声があがっていた。
そして12月1日には、「ホロライブ」でトップクラスの人気を誇る兎田ぺこらが“推し変”について言及。リスナーが離れてしまうことを恐れる気持ちは自分にもあると打ち明けつつ、「今いる人をね、大切に考えたい」と語っていた。その一方で、リスナーの言動については「一度でも好きになった子が悲しむことを、見えるところで言わない方がいいんじゃないかな」とチクリ。
魅力的なVTuberが新たに出てきたことで、一部ファンの心が揺れ動いていることは間違いないだろう。「ホロライブ」全体の人数が増えつつあることで、配信時間のかぶりなども起こり、リスナーの奪い合いといった側面が出てきたことも否めない。
しかし、もともと「ホロライブ」はメンバー同士を競争させるのではなく、共存させる方針でここまで成長してきた。少なくとも表向きには、メンバー同士のいざこざが表面化したことはない。6期生の活躍によって、そんな“優しい世界”にひびが入らなければよいのだが…。
文=「まいじつエンタ」編集部
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