バランタインの紹介も4回目、ファイネスト、12年、ブレンデッドモルトに続いて、17年です。

ballantine17バランタイン17年は1937年に誕生しました。創業者であるジョージ・バランタインが亡くなって50年後のことです。
究極のスコッチウイスキーを研究してきた結果、最適な熟成年数が17年だと結論づけました。
そして40種類以上の17年原酒を贅沢に使ったバランタイン17年が完成しました。
その完成度から、"The Scotch"という称号を得ました。

現在はサントリーによる正規輸入物と並行輸入物があり、さらに700mLでアルコール度数40度の物と、750mLで43度のボトルが売られています。
今回は後者のボトルを買いました。価格は4600円で、正規輸入物が場所によって8000円近くすることを考えればかなりのお買い得です。

ロックで飲んでみると、アルコールの刺激はそこそこで、後から青リンゴ、ナッツ、カラメル、ハチミツの香りが追ってきます。ピートから来るスモーキーさはほんのり感じられる程度です。
味わいは酸味が主流で、アルコールから来る辛さもあります。 

加水すると、レーズンの香りが前に出てくるようになり、さわやかな香りがなりを潜めます。
味わいも酸味の質が少々変わり、ブドウに近い物になります。

不思議なことに、12年の方が飲みやすく、17年は若さの指標ともいえるアルコールの刺激が強く、むしろ尖ったイメージが表に来ます。ウイスキーらしさが強まったともいえますが、12年よりもまろやかで上品になるであろう事前の予想を大きく裏切りました。 
数十種類のモルトをブレンドしていますが、比較的スペイサイドモルトが前に来ている印象です。
個人的にはストレート、ロックでグレンフィディック12年との差があまり感じられず、本当に17年物のモルトなのか疑問に感じました。 
加水することで、別の顔が出てきているものの、やはり12年よりも個性が感じられます。

機会があれば、21年と30年物みたいですが、どちらも万単位の価格になってくるので、よほどの臨時収入がなければ一生飲めそうもありません。
バーで飲める機会を望むしかなさそうです。

<個人的評価> 
・香り B: さわやかな青リンゴが前に来て、ナッツ、カラメル、ハチミツが付いてくる。
・味わい C: 酸味が主体、辛みが次、ほんのりスモーキー。
・総評 C: 17年物のブレンデッドと考えると、若さが残っている気がする。12年の方がおすすめか?