INTERVIEW

001ーRYO KURAMOTO

「脱先入観」で、新たな価値を生み出す。技術本部 ウェーハ技術部 伊万里ウェーハ技術課
倉本 諒
2018年入社。自然科学研究科 物質生命科学専攻。地球上にありふれたシリコンに新たな技術を加えることで価値が生まれる点に魅力を感じており、「攻めの姿勢」も大切にしている。
最先端技術の追究も決め手に。
社会への貢献度を重視
就職活動の際に特に重視していたのは、大学院のときに研究していた分析化学の知識が活かせることと、人々の生活に貢献できる仕事であることです。いくつかの選択肢があり迷った部分もありましたが、「どの企業が最も多くの人々の生活を支えていけるか」と考えたときに、SUMCOが理想的な職場に思えました。SUMCOが手がけるシリコンウェーハは、私たちの暮らしに寄り添う必要不可欠なものです。大学院時代に向き合っていた物質の検出や分離、解析を行う分析化学の手法は半導体の分野でも応用されています。「新しいことにどんどんチャレンジしたい」という性格なので、最先端の技術を追究し続けているSUMCOなら充実した社会人生活が送れるはず、と考えました。
先入観はないほうがいい。
先輩からの助言
「先入観はないほうがいいから、自分の思うようにやっていいよ」。ウェーハ技術部に配属されてすぐ、先輩から掛けられたこの言葉が印象に残っています。当時は自分の知識が足りず不安もありましたが、「知っていること」が増えてくると、逆にそのような常識にとらわれて凝り固まった考えに行き着いてしまう傾向があることに気づきました。日々進化を続ける電子機器と半導体を支えるシリコンウェーハをつくり続けるSUMCOは、時代のニーズに合わせて革新的な技術や発想を生み出していかなければなりません。「新しいもの」とは、言い換えれば「誰も見たことがないもの」「誰も知らないこと」であり、先輩が指摘してくれた通り、先入観や固定観念が新機軸の誕生の妨げになるケースも多いと感じています。先輩の言葉にSUMCOが業界の最前線を走り続けている理由が凝縮されていると思います。
最先端の装置を最大限に活かす。
現在の仕事とやりがい
私が所属する伊万里ウェーハ技術課ではシリコンウェーハの製造装置と向き合っており、主に研磨の工程を担当しています。お客様が求めるシリコンウェーハを新たにつくり出し、高い品質を保って量産を続けるには、加工装置の存在も重要です。新たな装置を導入した際はほとんどゼロからの調整が必要で、装置そのものの構造と新たな機能、消耗品との相性などをしっかりと見極めなければなりません。最先端の装置を最大限に活かすには、無数のパラメータの最適なバランスを突き詰めながら、温度の変化などのわずかな研磨環境の変化にまで気を配る必要があります。最新鋭の機器のため、すぐに最適解がわかるわけではありません。SUMCOが積み上げてきた知見を踏まえつつ、自分ならではの発想で新規装置の理想の状態を見つけていく過程は決して簡単ではありません。だからこそ大きなやりがいを感じながら日々の仕事に打ち込むことができています。
新しいことに挑戦できる会社です。
学生さんへのメッセージ
皆さんが普段、シリコンウェーハを目にすることはないと思います。シリコンウェーハについて意識することもほとんどないでしょう。ですが、私たちの暮らしにあふれるスマートフォンやデジタルカメラなど、あらゆるデジタルデバイスはシリコンウェーハなしには存在し得ません。つまり、SUMCOは私が就職活動時に重視した「人々の生活に貢献できる仕事」に取り組める会社であると言えます。皆さんもご存じの通り、モノとインターネットがつながるIoTの普及をはじめ、電子機器は進化しており、そこに不可欠な半導体も品質向上を続けています。シリコンウェーハの製造も同様に常に革新性が求められており、これからは開発や品質管理などにAIを有効活用する展開も予測されます。新しいことにどんどん挑戦したい、という方にとって、SUMCOはうってつけの会社だと思います。
MY FUTURE BASE倉本 諒のミライのモト
SUMCO自体が新しいモノをつくり続けている会社なので、自分も思い込みやステレオタイプな働き方をなるべくしないように心がけています。常に意識しているのは、業務に取り組む際に余裕を持つこと。ときには最初から最大出力で100%をめざすのではなく、ひとまず80%で形にして、その後に改善点を細かく修正し完璧をめざしていく、といったアプローチを取ることもあります。

また、技術者として成長していくために、ほかの社員の業務への姿勢や言動などで「いいな」と思った部分をまずは真似してみるようにしています。いつも楽しそうに仕事をしている先輩や、遊び心を持った発想を引き出してくれる上司。好奇心旺盛で業務以外に関しても興味のあることはすぐにチェックする先輩もいて、私自身も同じように少しでも疑問に思ったらなんでもこまめに調べるようになりました。結果、「自分ができることの幅」が少しずつ広がっていると感じています。
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