防霜ファン |
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静岡の茶園を見たことのある人なら、一度は見たことがあると思いますが、茶園の中に電柱が立っていて、その上に扇風機がついています。いったい何のためについているのだろう、と疑問に思った人もたくさんいると思います。そこで、今回はこの『扇風機』について説明をいたしたいと思います。
右の写真は実際の扇風機の写真です。本当の名前は『防霜ファン』と言います。その役目は、新茶のお茶の芽が遅霜の被害にやられないようにするために設置しています。 その仕組みは左の図のようになっています。茶園の地面に近いところは冷たい空気の層がありますが、約3~5メートルのところには、やや暖かい空気の層があります。この暖かい空気の層を、ファンでかくはんする事で、霜の被害を防ごうというものです。 弊社を含め茶農家の人は、新茶の芽が出始める3月中旬から、防霜ファンの準備を始めます。茶園にサーモスタットの端子を設置して、気温が約5度以下になるとファンが回るように設定をします。 そして、新茶の摘み取られる5月はじめまで、働き続けます。この防霜ファンの設置によって、遅霜の被害が減り、より美味しいお茶が出来るようになりました。 お茶の知識に戻る |
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