地理講義   

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259. 日本の地体構造とプレートテクトニクス

2018年09月15日 | 地理講義

日本の地体構造


ユーラシアプレート
大西洋中央海嶺から西日本に至る広いプレートである。西南日本弧のうちの内帯がユーラシアプレート本体である。外帯はフィリピン海溝によって運ばれた珊瑚礁などが南海トラフ・南西諸島海溝に一度沈んだ後、再度、あとから来た珊瑚礁によって押し上げられてユーラシアプレートに付加したものである。
ユーラシアプレートの端がフォッサマグナである。フォッサマグナで北アメリカプレートと接する。フォッサマグナは大断層帯で、西縁は糸魚川静岡構造線、東端は不明である。糸魚川静岡構造線に沿い、飛騨山脈・木曽山脈・赤石山脈が並ぶ。

フィリピン海プレート
出発点となる中央海嶺はないが、南海トラフで沈み込む奇妙な海洋プレートである。赤石山脈、富士・箱根、伊豆半島などを押し上げたプレートである。西南日本弧に沈み込んで、西日本火山帯を形成する。
太平洋プレートがフィリピン海プレートの下に沈み込んで、フィリピン海プレート内部に伊豆小笠原弧の火山列をつくる。伊豆小笠原弧は太平洋プレートの沈み込みによるので、東日本火山帯に含まれる。

太平洋プレート
東太平洋海嶺を始発の中央海嶺とし、千島カムチャツカ海溝・日本海溝・伊豆小笠原海溝などに沈み込む。千島カムチャツカ海溝と日本海溝は、太平洋プレートと北アメリカプレートの境界である。伊豆小笠原海溝は太平洋プレートとフィリピン海プレートとの境界である。これらの境界で、太平洋プレートがもぐり込むが、その時に海溝型の大地震をと巨大津波を起こす。また太平洋プレートのもぐり込むことにより、東日本火山帯がつくられている。

北アメリカプレート
大西洋中央海嶺を始発の中央海嶺とし、フォッサマグナあるいは糸魚川静岡構造線を終点とする。沈み込みのないプレートである。フォッサマグナを終点とすることには異論も多い。東北日本弧はオホーツクプレートという別のプレートが考えられている。
北アメリカプレートは大西洋では海洋プレートだが、北アメリカ大陸では大陸プレートである。終点の沈み込みのない奇妙なプレートである。なお、北アメリカプレートはカリブプレート東縁で沈み込んでプエルトリコ海溝をつくる。
また、オホーツクプレートは巨大地震の震源をつないだだけであり、北アメリカプレートとの相違が明確ではない。

 

 

 


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