「日本酒の昭和史」を様々な角度から紐解きました

サンスター 文化の泉 ラジオで語る昭和のはなし

今回は「日本酒の昭和史」と題して、日本が誇るお酒、日本酒から昭和時代を振り返りました。日本人が愛してやまない日本酒の文化と歴史の話題が満載です。

指南役としてお迎えしたのは、ジャーナリストの横田弘幸さんです。横田弘幸さんは、昭和27年生まれ。東京都のご出身です。読売新聞・東京本社・社会部の記者や読売日本交響楽団の理事長などを経て、フリーのジャーナリストに転身。現在は、日本記者クラブ会員、日本オペラ振興会評議員を務めていらっしゃいます。著書に『ほろ酔いばなし 酒の日本文化史』があり、縄文時代から現代まで、お酒のエピソードを縦横無尽に書き尽くしています。

 

お米を使った今のような日本酒はいつごろから始められているのでしょうか?横田さんによりますと、外来の植物である「お米」が日本列島に入ってからお酒造りが始まりました。奈良時代には朝廷の酒があり、平安時代には澄んだ酒も飲まれ、なんと「大酒飲み」の記録も存在するようです。そして、質的に向上し、日持ちさせる技術が考えられたのが室町時代だそうです。どんどん進化してゆくのがわかりますね。

明治時代になりますと「酒税」の大切さが注目されました。軍備を増強するための国税の確保が目的で、明治30年代には、国税収入の30%が酒税で、これは「国税第一位」だったそうです。その後、昭和に入り、酒税の確保のため、国がお酒造りの技術指導を行い、全国に小さな酒蔵が建てられてゆきました。大規模な酒蔵は兵庫、京都に建ち、これは今に続いていますね。このような楽しく、そして勉強になるエピソードを、横田さんに楽しくお話しいただきました。

 

お酒に関するエピソードが満載の横田弘幸さんの著書「ほろ酔いばなし 酒の日本文化史」は、敬文舎から、定価:1760円で販売中です。ぜひ、お買い求めください。

番組は、放送終了後から一週間、「radiko」のタイムフリーでお聴きいただけます。下記のバナーをクリックしてください!

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