老後資金をシミュレーションした結果、将来のお金事情に不安を覚えた方もいるかもしれません。しかし老後資金はあくまでも累積で必要なお金です。リタイア直後に一定金額を持っていないと破産してしまうわけではありません。
今回は、家計の収支を改善できる「お金を得する方法」と、高齢期のリフォームに「お得に備える方法」について解説していきます。
ライフスタイルの変化に合わせて累積の収支を改善
家計の収支を改善するには大きく分けて3つの方法があります。
① 累積収入を増やす ②累積支出を減らす ③浮いたお金を運用する
この中で自分やパートナーが無理なくできる方法を考えてみましょう。大切なのは、支出や収入を累積で捉えることです。
①累積収入を増やす
収入を増やすには、やはり長く働くのが一番確実です。
累積の収入を増やすには長く働くことが大切です。再就職では年収が大きく減るため、いっそリタイアしたいと考える人もいるかもしれません。
ただ老後資金という観点からはたとえ年収が半減しても、さらに5年働けるならば働いたほうが安心です。給与収入の減少をほかの部分の収支改善で補うのは、なかなか難しいからです。
②累積支出を減らす
定年後は現役時代とライフスタイルが変わります。固定費を中心に、支出の見直しをしてみましょう。次のような固定費の見直しをすすめます。
- 年会費の高いクレジットカード。年会費1万円だと、20年で累積20万円の支出削減に。
- 子育て費用の保障をふまえた生命保険。年間12万円の保険料ならば、20年で240万円かかってしまいます。保険料を月払いから年払いにすることも節約になります。
- 大手携帯キャリアとの契約。スマートフォンを使っている人は、格安SIMに切り替えれば月々で数千円以上の節約になります。
- 所有している自動車。車種によりますが、自動車の購入価格も含めると年間の維持費はおよそ70~100万円です。手放すことを検討してはいかがでしょう? 月々およそ80,000円までのタクシー代に置き換えられるため、お住まいの地域によっては自家用車の代替案となるかもしれません。
それぞれは少なく感じられる金額かもしれませんが、夫婦2人で10年以上累積すると無視できない金額です。
③浮いたお金を運用する
3つ目として、今ある預貯金に働いてもらう、運用するという方法です。
様々な投資商品があります。投資に失敗しないためには、とにかく少額から慣らし運転をして、運用の目的に応じて商品を選択することがポイントです。
高齢期の住まいを考えるお金のノウハウ
家計の改善を通じて叶えたいことの一つが「住まいの安心」ではないでしょうか。高齢期の住まい、住み替えるか住み続けるかを、お金の面からどう考えたらよいか見ていきましょう。
住み替えか住み続けるかは様々な選択があります。成り行き任せで、段差が多い家に住み続けて転倒してしまったら、その後の医療費、通院のためのタクシー代、リハビリや介護に要する費用など様々な支出が長期で増加し、累積収支が悪化します。
一方で、早めにリフォームをして安全な家にしておけば、将来の支出増を抑えることができ、累積収支の改善につながります。『早めにリフォームしておいてお得だった』といえます。
リフォームが必要なのはわかるけど、手持ちの預貯金に手を付けたくないという人はどうしたらよいのでしょうか?
「ラテ・マネーを排除する」、という考え方があります。
毎日300円のカフェ・ラテ代でも20年では219万円にのぼります。金利が低い今であれば、ローンを活用することと、ちょっとした支出の断捨離との合わせ技で、リフォームして健康で快適な住まいにすることができる可能性があります。
リフォームローンという選択肢も
例えば、60歳以上で、持家があって、その物件を誰かに相続させる必要がない人には、リバースモーゲージ型リフォームローンという選択肢があります。
今の家を担保にしてリフォーム工事費を借りて、元本は据え置きで利息のみ返済します。自宅に住み続けることができ、利用者が亡くなられた後に、元本を一括で返済するというしくみです。
月々の支払いは金利だけなので、500万円の融資を受けても、月々1万円未満(2020年7月時点)の返済となる場合もあります。これなら「ラテ・マネー」、一日1杯のカフェ・ラテ代の節約でリフォームが実現できて、高齢期に適した安心な住まいとすることができます。
まとめ
将来の生活の見通しを立てれば、高齢期に備えたリフォームを実現できる可能性も高まります。健康で快適なセカンドライフを送るためにも、高齢期のお金の見通しを早いうちから立て始めましょう!