日本ハムから自由契約となることが決まっている大田泰示外野手(31)が28日、ニッポン放送のラジオ番組「The Deep」に出演し、心境を明かした。同番組のパーソナリティーを務めるスポーツライター金子達仁氏(55)の質問に答えた。
16日に、日本ハムと今季取得した国内FA権について話し合いの場が持たれ際に、ノンテンダーとすることを選択されたと聞いた時の心境は「いろんな選手がいる中で、こういうことがあるというのは僕も分かっていたことなので。そこに関してはネガティブに捉えることはないですけど。自分がこうなってしまうことに、まず驚きというか、自分もこういうことが起きてしまったんだなというのが、率直な感想です」と話したが、続けて「まず、今年のシーズンの自分の成績を見た時に、かなり厳しい契約になるだろうなと思っていましたし、また栗山監督がお辞めになって、新しい監督が新庄監督というところで、チームの若返り、チームの改革はしてくるだろうと自分の中でも思っている部分はあったので、こういう結果になってしまったのも覚悟はしている部分はあったので。心の準備といいますか、いろいろ考えてオフに入り、実際にね、そういう風になった時は本当に頭の中が真っ白になるというか、目の前が真っ白になるというか。人生の中でもこういう経験はしたことがないくらい、びっくりしました」と振り返った。
今後について、現時点で考えていることを問われ、言葉を選びながら話した。「本当に考えていることは、とにかく自分の状態をしっかり来年のシーズンに向けられるように、本当にしっかり練習をやるしかないなというのが今の考えで。野球がやっぱり、僕の中で一番の財産でもありますし、これを仕事にしてまだまだやりたいという気持ちが大きいので。本当に野球をやれる環境、そういうチームが早くみつかればなと思っています」と明かした。
意中の球団があるか、との問いには「今はフラットですね。やっぱり野球をやるのに、自分がこういう立場でいる時に、本当にユニホームを着て野球をやって、試合をして、お客さんの前でプレーしたいのが一番の気持ちなので。まず、どの色のチームでもいいので、ユニホームを着れたらいいかなと思います」と、率直な気持ちを吐露した。
来季も日本ハムでプレーしている可能性を問われると、言葉を絞り出した。「どうなんですかね…ファイターズ…。まあ、自分の気持ちとはそぐわないところも当然出てくると思うので。そればっかりは分からないですけども…どうですかね。正直、予想していなかったことなので。いろんな複雑な気持ちはありますけど。本当に、今だから言えるのは、やっぱりファイターズは、やっぱり好きでした」と、過去形で日本ハム愛を表現。「まあ何があるか分からないですし、今からどんな話が来るかも分からない状況なので。あの、でもこうやって球団にね、言われた…というか、そういう風に伝えられたので。とりあえずは、他のところでという考えではいますけど。どういう展開で話が進んでいくのか分からないので、とりあえず待つしかないのかなと思っています」と、現時点では他球団でのプレーを考えていることを明かした。