「伊集院さんが朝のラジオ番組を来年3月いっぱいで降板することを決意。すでに局側にも伝えています」(番組関係者)
“ラジオの帝王”とも称される伊集院光(54)がTBSラジオの看板番組「伊集院光とらじおと」(毎週月~木、8時半~11時)のパーソナリティに就任したのは、2016年4月のこと。
「30年続いた長寿番組、『大沢悠里のゆうゆうワイド』の後継として鳴り物入りでスタートしました。TBSとしては固定客の多い朝の時間帯をトーク力抜群の伊集院さんに任せ、『おじいさんになるまでやってもらいたい』という心づもりだった」(TBS関係者)
伊集院は同局で毎週月曜に「伊集院光 深夜の馬鹿力」を25年以上も続け、聴取率を牽引してきた“TBSラジオの顔”。そんな功労者がなぜ番組をやめなければならないのか。
事の発端は、今年9月に「女性セブン」が報じたパワハラ疑惑だ。
「月曜アシスタントの新井麻希アナ(39)に対し、伊集院さんが『いま新井は降板スレスレのラインだからな!』と言い放つなど“パワハラ”をしていると報じたのです。さらにスタッフへの高圧的な態度も問題視されていると」(同前)
ただ、局内からは伊集院をかばう声も上がる。
「伊集院さんは非常にストイックで“ラジオ愛”が強く、ハガキ選びなどにも何時間もかける。特に月曜は深夜3時まで生放送をした後、局の床にマットレスを敷いて仮眠をとり、翌朝の放送に備えるほど。また、期待して可愛がっている後輩の面倒見もよく、新井アナもその一人だったはずです」(前出・番組関係者)
しかし、伊集院との関係に悩み、スタッフにも相談をしていた新井アナは9月に降板を申し出た。
「伊集院さんは『ええ! 頑張って続ければいいのに』と驚いていた。そんな矢先、『女性セブン』の記事が出たため絶句。『こういう露出をするのか』とショックを受け、ストレスで胃腸炎も患うなどかなり弱っていました」(同前)
そして11月2日、東スポWebが「伊集院光のラジオ『来春終了で調整中』」と打ったのだ。
「記事では局側が引導を渡したように書かれてましたが、伊集院さんが悩んだ末に自ら降板を決めた。一方的に“パワハラ”と報じられたことが許せず、局やスタッフに不信感が芽生えたようです」(同前)
局側は慰留しており、後任も決まっていないというが、伊集院の意志は固いという。象徴的なのが11月22日の放送で、伊集院が所属するホリプロの創業者・堀威夫氏がゲスト出演した際のこと。
「堀さんは出番の終わりに『身体に気を付けて、長く続けてください』と話しかけたそうですが、伊集院さんは微妙な顔で、良い返事をしなかった。今後も決意は変わらないでしょう」(ホリプロ関係者)
12月6日、本人の意思を確かめるべく、番組前の伊集院を直撃。小誌記者の名刺を見ると「フッ……」と笑い、何も言わずに迎えの車に乗り込んだ。
TBSラジオは番組の終了について「個別の件に関してはかねてからお答えしておりません」と回答。ホリプロは「私どもとしてはお答えすることはございません」とのみ答えた。
TBSとの周波数が合わなくなっている。
source : 週刊文春 2021年12月16日号