FC岐阜、逆転勝利わずか1回 1勝への執念見られず
試合後の会見で、柏木はまくし立てた。「勝ちたい気持ちはあったか。僕は常に持っていたけど、みんなにも持って欲しかった。実力はあるけど、自信を持ってプレーできていない」
0-4の大敗を喫した、後半戦初戦の8月28日の福島戦。直前に新型コロナウイルス陽性者が出て練習がままならず、後半に足が止まった。ただ、それ以上に柏木には失点を重ねるごとに下を向く仲間の姿が気になった。
J1浦和から加入した元日本代表の柏木。ほかにも、今季は本田、桐畑らJ1の強豪クラブを知る選手を迎えた。いずれも考えを言葉にして伝えられる。練習では積極的にチームメートに助言する姿が目立ったが、ベテランたちの目には岐阜の選手たちが物足りなくも映っていた。
「メンタルは誰がというより、チームが持っているもの。このチームは先制点を取れた時は素晴らしいエネルギーが生まれるが、点を取れないとみんなが焦る」。夏ごろ。柏でJ1昇格、優勝、J2降格と喜びも悔しさも味ってきた桐畑はピッチ内で感じた空気をそう指摘した。
連勝は、第2~4節にかけての「3」が最多だった。全28試合で、逆転勝ちは10月24日の長野戦の1度。連敗は「2」ながら、昨年の課題だった下位からの取りこぼしも克服できなかった。同じ相手にホームとアウェーの2試合で2勝する「ダブル」はなく、10チームに黒星(優勝した熊本には2敗)を喫した。相手が上位、下位を問わず、安定した戦いには程遠かった。
安間監督も「昔からいるスタッフから『岐阜の選手は下を向いてしまう』と聞いた。理解しているなら自分たちで変えないと」と意識改革を促してきた。岐阜はJ2時代も毎年のように残留争いを繰り広げてきた。選手は入れ替わっても、チームの体質として負け犬根性が染み込んでいるのかもしれない。
すでに今年も契約満了の選手が複数発表されている。「契約更改で何かを感じる選手がいると思う。この2年間で上がれなかったことで、自分たちがどうなっていくかを感じ取っていくしかない」と桐畑。「岐阜は雰囲気(居心地)がいいというけど...。勝ったら世界が変わることを、選手たちが感じなきゃ」。勝つことでチーム、個人の価値は高まっていく。プロとしての自覚、覚悟が問われている。
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