1993年版 VOL.7&8
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| 1993年版「7&8」のパッケージ。 |
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| 1993年版「7&8」の付属ブックレット。 |
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リリース・ヴァージョン VOL.7&8
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| リリース・ヴァージョン「7&8」のパッケージ。 |
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| リリース・ヴァージョン「7&8」の付属ブックレット。 | |||||||||||||||||||
1993年版 VOL.7
■「アワ・ワールド」での「愛こそはすべて」の映像はまだ人口着色されていない。
■リンゴが叔母役のジェシーと彼女の体臭についてのコメントが聞ける。
■ヨーコの登場に関して倍以上の時間が割かれており、各メンバー及び周辺人物のコメントが多い。
ジョージ「彼女は僕らを自分とジョンの間のくさびとみなしていた」
ポール「僕らは彼女のご機嫌取りみたいだったよ」
リリース・ヴァージョン VOL.7
| ※93年版ではジェームズ・テイラーの映像が左右逆になっている。 理由はよく分かりませんが、プロモ・フィルム等でもそのまま逆になった映像が収録されたりすることがあります。 LP「オールディーズ」のジャケット裏みたいに文字が写っていたり、利き手が違っていたりする場合でないと、なかなか気付きませんね。 余談ですが、映画「アラビアのロレンス」でも一部のシーンで左右逆のままビデオ化されていた時期があったようです。 |
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1993年版 VOL.8
■エンディング
「1993年版」は全部で8巻ですが、内容的には69年1月の「ゲット・バック・セッション」までで終了しています。
ポールの結婚、ジョンの再婚や「アビイ・ロード」に関しては全く触れられていません。
「1993年版」VOL..8パート・1は1993年冬に製作されましたが、その後メンバー3人が新曲を録音し、
更に3人揃っての共同インタビューを受けたことから、1994年に大幅に修正されました。
1993年版は大幅に再編集され、オリジナルがどんなものかほとんど想像できなくなってしまいました。
■ゲット・バック・セッションのレコーディング・コンセプトを巡って、ジョージ・マーティンとの間に生じた小さな対立を紹介。
※1993年版は右下のジョンの写真(白黒)で終わっています。
リリース・ヴァージョン VOL.8
「リリース・ヴァージョン」では全体的に「1993年版」と同じ映像/写真が使用されている箇所での画像の鮮明度が上がっており、
音源についても補正されている。
これらは90年代のテクノロジーの進歩がまさに日進月歩であったことも大きいと思われるが「リリース・ヴァージョン」に至るまでに
もう一度細部までしっかりと作り直されているような印象を受ける。
「1993年版」で明らかに写真の撮影時期を誤って、とんちんかんな場面でその写真を使用している箇所も同様である。
更に、流れを重視したのか、ちょっとしたエピソードの順序が細かく入れ替わっている箇所やエピソードに割かれている時間が
短縮されている箇所が無数にある。
誤解を恐れずにこの違いを音楽に例えるならば「1993年版」はデモ・テープのようなもので、そういった見方をすると
「リリース・ヴァージョン」の完成度の高さを感じずにはいられない。
しかし、面白いのは部分的には「1993年版」で既に大きな流れが出来上がっている箇所も散見され、「リリース・ヴァージョン」では
時として人物が全く登場しない場面であっても、その場所を新たに撮り直しているのである。
この辺りはまさにミュージシャンがデモ・テープでやっていることをスタジオでそのまま再現しているようなものだと
例えることができるだろう。
また、先述したように製作時に存命中であった3人のメンバーがひとつの机を囲んで話をする場面をはじめとして、
90年代の3人が同時にカメラを前にした映像は「1993年版」ではまったく含まれていない。
ちなみに3人のインタビューで語られている内容は「1993年版」で語られるエピソードを否定もしくは補足する内容である。
また、「1993年版」作成以降に、多くのプライベート8mmフィルムが提供されたようで
「1993年版」には含まれていないプライベート8mmフィルムを「リリース・ヴァージョン」では多数見ることができる。
ここまでの解説は「ディレクターズ・カット版」に付属の日本語解説書からの転載でした。
英文の解説はさらに細かい違いについて記載されていますが、都合により割愛させていただきました(笑)。
続く
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