私は2才でオートバイに乗せてもら
い、12才で自力でオートバイを運転
し、16才で運転免許を取得した。
これまで、走りゴケは「お前は馬鹿
なのか?」という程に20代前半の一
時期に経験したが、「立ちゴケ」は
未経験だ。
自転車は手が滑って跨る前に倒して
しまった事はある。
オートバイでは、いわゆる立ちゴケ
は経験していない。
最近、私の周辺で転倒者が続出して
いる。
それが、乗り始めの初心者ではなく、
数十年乗り続けているベテランたち
だ。
うちのMCメンバーではないのだが、
なぜか転倒が相次いでいる。
走りゴケや立ちゴケ。
立ちゴケでは、倒してしまった後に
起こして跨ったら反対側にまた連続
で倒した「おかわり」をしてしまっ
た人もいる。幸い大きな怪我は無か
った。
走りゴケについては、いろいろな
要因が自分なりに分かっているの
で防げる(操作をする)事は出来る
のだが、立ちゴケは未経験の為に
未知数が多く、その原因やカラク
リについて全く知らない。
自分が知らない事に気をつける為
には、座学でも情報は知っておい
たほうがいいと思いリサーチして
みた。
分かりやすくまとめられている。
なるほど、なるほど。
これが防止策4箇条か。
教習所の嘘教えを破ってまで実用的
な安全策を指摘しているところは
好感が持てる。
「4.」がそれだ。
教習所では確かサイドスタンドは
畳んでから跨がれと習った筈。
しかし、これはセンタースタンド
付きのオートバイが一般的だった
頃のやり方を今も頭が硬い教習所
は教えているだけだ。警察の指導
も。
実理としては、それは嘘である。
サイドスタンドは車体に跨ってか
らの格納と出しが絶対に安全だ。
道路では、右足を出して止まるの
が諸条件から安全であるのと同じ
く、教習所の教えは紋切り型で
現実無視の内容もかなりある。
また、「2.」は常識で、二輪だけ
でなく四輪車でもそうだ。
ブレーキレバーを握りっぱなしや
四輪車でブレーキを踏みっぱなし
のカックン停止ブレーキなどは
運転操作そのものを間違えている。
物理特性を理解していないからだ。
ここで出てくる教習所の嘘。
オートバイのブレーキは4本の指
で握れ。
これやると、ハンドルバーの支え
は親指の付け根だけでの保持とな
りとても危険。
さらに、4本では必要以上のハード
ブレーキングになります。
本来の正常な掛け方は、2本指か
3本指。私は信号停止や速度調整
やフロントのボトムを得てキャス
ター角を立たせて旋回性を向上さ
せる公道のコーナー入り口とかで
は一本指で繊細なタッチで操作し
ています。コースでは2本か3本。
でも、限定解除の一発試験などは
4本掛けをしないと合格しません。
ではどうするか。
指は見た目は4本掛けるんです。
でも、レバーを動かすのは中指と
薬指だけ。見た目は4本を作動させ
ているように見えます。
しかし、繊細な2本掛けのタッチ
で操作できる。時には中指1本だ
けで微細な操作をする。
これで一発試験や卒検はクリアで
す。
次に、立ちゴケしやすいシーンに
ついての解説があった。

おー、なるほど〜。
おー、なるほど〜。
これらに適応した運転ができないと
そりゃ転ぶよな。
ただ、何でも活字が正しい訳では
ない。
これ↓ね。絶対に間違ってます。

なぜならば、このような論理でいく
と、「オートバイで転ばない為には
オートバイには乗らない事です」と
いう理屈が成立するから。
公道を走る為の免許を取得した人に
Uターンをしないように勧めるのは
さすがに本末転倒の理屈と筋のすっ
転びだと思う。ホンマの転倒。
過日、若いライダーと走った後に
談話していたら妙な事を言われた。
片側1車線の往復道路で、ある地点
で連続してUターンをした。
結構乗れている若い人は切り返さ
ないとUターン出来なかった。
旧車だったが、ハンドルの切り角が
浅いような改造でもしているのかな、
とか思った。結構乗りは上手い人。
その日、走り終えたあとの休憩時に
別な若い人が私に言った。
「ちゃんとUターンも出来るんです
ね」と。
意味不明。何を言っいるのか、よ
く解らなかった。
は?となった。
二輪車の免許を取ってから45年が
経つ。バイクに乗り始めてからは
49年だ。
「Uターンする事が特別な事?」と
不思議でならなかった。
何だろう、今の発言の意図は、と。
だって、教習所でも一発試験でも
スラロームはあるだろうに。
あれと同じなのに、と。
そして、Uターンで切り返ししなが
らでないと出来ていなかった人の事
を思い出した。
「あ!今の人たちはUターンそのもの
が出来ないんだ」と。
でも免許は取得している。
何だかキツネにつままれた気になっ
た。
どうやら、「マッチをすれない」
「鉛筆をナイフで削れない」という
のが現代の一般的な状態であるよう
な状態の中の一つに「免許があるの
にUターンが出来ない」という事が
世の中の「普通」になっているよう
だ。今の若い人たちは手の指を順番
に滑らかに折り曲げたり伸ばしたり
する事が出来ず、グーパーしか出来
ない、という現象も蔓延している。
それの一つなのだろう。
そういえば、私の身内も「Uターン
の練習をしている」と言っていた。
二輪免許を取得して10年以内だ。
練習?練習するものなの?とか思っ
たが、現行の教習所だと、卒業して
免許を得ても、即実地で公道を全く
走れないような技術でも免許証が取
れるのがどうやら現実らしい。
さらに、立ちゴケは一回もした事が
なく、走りゴケも全くしない私が
「これは嘘」と思う事が記載されて
いた。
↓
これ、教習所と同じ指導ですね。
誤りです。
また、フロントブレーキのラスト
は羽のようなタッチでと説明して
いた事とも矛盾します。
足ですよ。
足で踏む事が手の指よりも繊細な
操作ができるんですか?
リアブレーキを主体に使う癖が
ついていると、絶対にそのうち
走行中にリアをスリップさせて
じきに転倒します。まず、そうな
る。ABSがあるからとか関係ない。
フットブレーキの物理特性につい
てと、人体の構造的限界性を鑑み
るに、フットブレーキを主軸とし
て使う走行区間が絶対にあっては
ならない。
ひどいのになると「この二輪は
後輪ブレーキで止まる」とか
「二輪車はブレーキが前だけでは
止まらない。後ろもあるから2個
で止まる」とか、物理を無視した
大デタラメを言う人たちもいます。
何でもかんでも言ってる事や書か
れている事が正しいと鵜呑みには
せずに、自分の頭で考えて、自分
で乗ってみて、物理的な合理性と
動く物体の特性とそれらとの人体
の関わり、接点についてよくよく
考察してみてください。
世の中に蔓延している大嘘が沢山
見えてくるから。
とにかく、自分の頭で考える事です。
理知的に、冷静に、一つ一つを紐解
いて。
二輪車の走行の理屈や理論や挙動の
実態は、主義や主張や個人的見解な
どは一切人間が挟み込む余地は無い
んです。
(その2に続く)