群馬・太田市の工場でクラスター発生 従業員計42人が感染
ABEMA TIMES
2000年日本大学医学部卒。日本大学第一内科(現血液膠原病内科)にて初期研修し感染症診断治療の重要性を認識する。横浜市立大学院で博士号取得後、神戸大学病院感染症内科、東京高輪病院感染症内科部長などを経て、2017年埼玉医科大学総合医療センター総合診療内科・感染症科 准教授に着任、2020年7月より現職。現場で感染症患者を診察する臨床感染症の第一人者。趣味はフライフィッシングと料理。著書:「感染症プラチナマニュアル」、「感染予防,そしてコントロールのマニュアル」(メディカル・サイエンス・インターナショナル)ほか多数。感染症プラチナマニュアルは医療従事者の間で必携のベストセラー書となっている。
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群馬・太田市の工場でクラスター発生 従業員計42人が感染
ABEMA TIMES
発端者がワクチン未接種者の6名なのか、それともワクチン接種者の無症候者なのか?不明であるが、デルタ株であればワクチン接種は家庭内を中心に2次感染を減らすことがわかっている。ワクチンを接種しても発症者のウイルス量は接種者と同等とされるもののウイルス陰性化は早い。ワクチンはクラスター抑制にも有用であり、やはりワクチン未接種者が多いことが悔やまれる。このワクチン未接種率は病院医療機関であれば考えられない数字だ。重症者がいないのは幸いだが、この感染症は発症から10日から14日で重症化するため、まだ予断はできないが未接種者に基礎疾患や40-50代のものがいなければ重症者は出ない可能性が高い。またそのような患者が現時点でいたならばモノクローナル抗体治療の対象となる。重症者死亡者なしで済んだとすればワクチンや治療の進歩の現れである。ウイルスが弱毒化しているという根拠はないので楽観視することはできない
心筋炎を「重大な副反応」に 厚労省、警戒度引き上げ
共同通信
心筋炎が増える報告はモデルナ、ファイザーのmRNAワクチンであり、アストラゼネカなどベクターワクチンではありません。心臓の筋肉に炎症が起きて胸の痛み、心電図の異常、CPKという心臓由来の検査値が上がります。しかしそのほとんどは軽症で自然軽快します。比較的若い年齢の男性に多く、2回目の接種後4日目程度に起きることが多いので、そのような場合の胸の痛みがあれば受診相談が望ましいです。診断されてもよく使う消炎鎮痛剤を飲むと自然に治ります。心筋炎というと怖い聞こえ方ですが、本来はウイルス感染自体を原因とする方が一般的でコロナでも起きます。ウイルス感染自体で起きる場合には激しい心筋炎になりやすくしばしば命を脅かします。そしてワクチンの心筋炎の頻度はすごく低く、若年でもコロナ感染の後遺症問題も含めると明らかにワクチン接種の方が接種のリスクを上回るのでワクチンは推奨されます。相対的な判断が大切です。
オミクロン、12カ国で市中感染 南アは主流に、WHO命名1週間
共同通信
これまでの感染拡大の状況を考えると感染力がデルタよりさらに強くなっているのは確かなようですので市中感染の拡大はもはや免れないでしょう。以下は再掲ですが、ワクチンも発症予防効果はおそらく低下しているのでしょうが、発症者も軽症の報告が多く、抗体産生による液性免疫以外にも細胞性免疫など複雑な免疫をワクチンは誘導するため重症阻止効果はある可能性が高いでしょう。予想通り抗体カクテル療法は効果が期待できない可能性の情報が流れていますが、もう一つ承認されている抗体治療薬は作用部位が異なり変異があっても効果が期待できる意見があります。まとめるとオミクロン株は感染力は高い。重症化しやすいかは不明。ワクチンは予防効果は下がるが重症化予防効果はありそう。検査の精度は変わらず利用できる。抗体治療は種類により効果が落ちるかもしれないというところが現時点での大方の専門家の間での推定になっています。
米メルク日本法人、コロナ飲み薬「モルヌピラビル」の承認申請
読売新聞オンライン
モルヌピラビルはウイルスが増える際に自身の遺伝子であるRNAを複製することを薬が邪魔することでウイルスを殺す薬です。臨床試験の途中報告で当初はもう少し高い有効性が期待されましたが下方修正されています。5日間服用する飲み薬ですが、治験は重症化リスクがある軽症者に早期に投与していますので、新型コロナウイルスの感染者全てに処方するような薬ではお値段も含め現実的ではないと思われます。またこのような抗ウイルス薬は使ううちにウイルスが耐性化して効かなくなる恐れがあるため、各医師による適切な使用が求められます。治験されたとはいえ過去にも抗菌薬を代表として販売後に治験では確認できない重い副作用が出現し使用されなくなった薬剤もあります。そのあたりも医師も処方を受ける側も中庸になり当初は慎重な使用が求められます。治療薬が出るからワクチンが不要になるわけでも代用になるわけでもないことにも注意が必要です。
オミクロン株、欧で79例確認 数カ月以内に欧州感染の半分超に=EU
ロイター
変異の部位と数の基礎医学データに、これまでの感染拡大の状況を考えると感染力がデルタよりさらに強くなっているのは確かなようです。ワクチンも発症予防効果はおそらく低下しているのでしょうが、発症者も軽症の報告が多く、抗体産生による液性免疫以外にも細胞性免疫など複雑な免疫をワクチンは誘導するため重症阻止効果はある可能性が高いでしょう。予想通り抗体カクテル療法は効果が期待できない可能性の情報が流れていますが、もう一つ承認されている抗体治療薬は作用部位が異なり変異があっても効果が期待できる意見があります。まとめるとオミクロン株は感染力は高い。重症化しやすいかは不明。ワクチンは予防効果は下がるが重症化予防効果はありそう。検査の精度は変わらず利用できる。抗体治療は種類により効果が落ちるかもしれないというところが現時点での大方の専門家の間での推定になっています。
ワクチンの発症予防効果、時間経過で弱まる可能性 国内研究でも
朝日新聞デジタル
ワクチンの効果は自分の発症予防、他人への感染予防、重症化予防、死亡予防と分けて考える必要があり今回の報告は発症予防に限定した研究報告です。デルタ株になり発症予防については低下している報告が多いですが、重症化率は依然として低い(MMWR Morb Mortal Wkly Rep. 2021;70(38):1349. Epub 2021 Sep 24. )ブレイクスルー感染は無症状が多く、症状があっても早く軽快する(Lancet Infect Dis. 2021) 死亡率も低い(Lancet. 2021;398(10313):1799. Epub 2021 Oct 28.)ことなど既に一流論文に報告されてていますので重症化防ぐ効果がまだ高いのです。オミクロンについてはまだ不透明ですが、ワクチンの効果について考える場合、何に対する予防効果なのかを注意して解釈することも大切です。
インドなど30カ国以上に オミクロン株確認
フジテレビ系(FNN)
ワクチン効果が下がると懸念された同じく南アフリカで地域流行したベータ株は世界には広がらなかった。しかしオミクロンの広がり方をみればデルタからの置き換わりは現実的になりそうです。感染対策リソースの乏しい諸国に火種が確実に広がっておりおそらく拡大は免れないでしょう。日本も例外でなく遅かれ早かれ入ってくる覚悟が必要ですし、あるいは既に水際は突破されて見つかっていないだけなのかもしれません。しかし水際対策の強化で拡大を遅らせる効果はあるでしょう。その間に分析を急いで迅速に現場に情報を提供していただきたいところです。迅速さが求められます。引き続き大変ではありますが個人レベルでできることは同じです。気を緩まず感染予防策を続け、おそらく重症阻止効果は残っているはずの現行のワクチンを基礎接種、ブースター共に進めて重症患者が増加して5波のような状況にならないように備えていくことです。
オミクロン株の国内2例目は水際対策強化前 市中感染拡大、どう防ぐ
朝日新聞デジタル
新しい変異株への同定PCRを研究機関でしっかり迅速準備していただくことは極めて大切です。検査で早くわかれば早く隔離でき拡散リスクを下げられます。しかしその追加検査を全ての陽性者に行うことは時間もかかり、一部研究機関でしか当初はできないことから困難です。検査ができるのは一部のサンプルになるでしょう。故に全ての陽性者が後で変異株だとわかっても予防策が取られていたということが大切です。これは医療機関の中の感染対策で我々が強く意識していることです。つまり変異株が広がっているかもしれないから過剰に不安になるのではなく、心配であるなら今できることをしっかり準備して遵守していくことです。つまり今までの感染予防策を続けること、ワクチンの効果は下がるかもしれないが重症化は十分防げるかもしれないことからワクチンをブースターも含め受けていくことが大切です。
HIV感染「誰にも言えない」通院休暇、結婚…差別恐れ息潜め きょう世界エイズデー
琉球新報
【速報】オミクロン株 国内2例目の感染確認 ペルーから入国
FNNプライムオンライン
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