眞子さまと小室圭さんの結婚報道に、露呈したこの国の「自己矛盾」

バッシングに「大義」はあるか

小室圭さんへ

ご結婚、おめでとうございます。

〈秋篠宮家の長女眞子さまが、婚約が内定している小室圭さんと年内に結婚する方向で調整していることが、関係者への取材でわかった。結婚式をはじめ、結婚に関する諸行事は行わない方針。眞子さまは日本で婚姻届を提出して皇籍離脱した後に米国へ移り、小室さんと同国を拠点に生活するという。

通例では女性皇族が結婚する際、一般の結納にあたる「納采の儀」や天皇、皇后両陛下にあいさつする「朝見の儀」などの儀式を経て結婚式に臨む。これらの儀式は行わない予定で、現在の皇室の結婚様式が定まった戦後以降で初めての事例となる〉(朝日新聞「眞子さま、小室圭さんと年内結婚へ調整 儀式行わず米国拠点の方向」[2021年9月1日] より引用)

多くの障壁やトラブルを乗り越え、数々の誹謗中傷の嵐にもめげず、よくぞ愛を貫いた、と申し上げたい。

Photo by iStock
 

世間からのネガティブなプライバシー暴露とバッシングが吹き荒れるなか、私はこの「現代ビジネス」誌上で小室氏をはっきりと擁護した。 私はその記事によって、左からも右からも非難されて軽く炎上したが、それもいまとなってはよい思い出だ。あれからもう2年以上が経った。これほどの逆風のなかでも潰えなかった二人の愛は、まぎれもなく本物だったのだ。

いままでさんざんに「小室圭叩き」によって稼いだメディアは、実際のところ小室氏に取材料も謝礼もびた一文とて支払っていない。かれらがこれまで「小室圭速報」で荒稼ぎしたカネの1%でも小室氏に支払っていれば、「小室家の借金問題」など一瞬で解決し、むしろ大量のお釣りが来ていたことだろう。本メディアを運営する講談社をはじめとする大手出版各社は、さんざん小室氏の人生をオモチャにして稼がせてもらったのだ。禊ぎの意味も含めて盛大にご祝儀を出し、お二人のニューヨークへの旅立ちを祝福するべきだろう。

関連記事

おすすめの記事

なぜ「小室圭さんは、いくら叩いても構わない」風潮が生まれたのか
カズオ・イシグロの警告が理解できない、リベラルの限界
流行りの「草食男子叩き」「非モテ男叩き」が、あまりに理不尽なワケ
「ツイッターをやめる」それが立憲・共産が自民党に勝てる唯一の道だ
「差別は許さないが、優生思想は見逃す」リベラル社会の矛盾
親ガチャ、反出生主義…若者たちは「人生のネタバレ」に絶望している
草津を「セカンドレイプの町」と断定…冷静さを失うリベラルへの疑問
大ヒット問題作『ジョーカー』共感と酷評がまっぷたつのワケ
東京五輪、反対から熱狂へ…続出した「手のひら返し」が意味すること
なぜマスコミは、あえて「反コロナワクチン論陣」に舵を切るのか
立憲民主党が「ただしい」のに支持されない理由
「負の性欲」はなぜバズったのか? そのヤバすぎる「本当の意味」
損保ジャパン4000人削減「介護へ転属」の深層と、この社会のバグ
菅首相の学術会議つぶしは「計算ずく」だったと言えるワケ