騒動を知らない人へ
Last-modified: 2021-12-03 (金) 12:55:32
当ページは、けものフレンズ騒動を知らない人に向けてざっくり解説を行うものです。
- 『けものフレンズ』の発足
- けものフレンズとは、「アニマルガール」と呼ばれる萌え擬人化された動物たちが集まる架空の動物園「ジャパリパーク」を舞台にした作品群によるメディアミックスプロジェクト。
吉崎観音によるキャラクターや世界観を使用した新規IP(知的財産権)の創出を目的とし、KADOKAWAの梶井斉が中心となって2014年頃に発足。「原作はゲームでもアニメでもなく『動物』である」という吉崎の考えのもと、各メディアが「ジャパリパーク」「サンドスター」といった作品の基本設定を独自に解釈して展開する複合的なプロジェクトとなる。この方針からファンサイドの二次創作や、オリジナルフレンズといった三次創作も認められている。
- テレビアニメ放送によるけもフレブーム
- けものフレンズ騒動の発端
- けものフレンズ騒動とは、『けものフレンズ』(テレビアニメ)の監督であったたつきが2017年9月25日にけものフレンズのアニメ制作から外れる旨をツイートすることで起こった事案である。たつきが2017年9月25日にけものフレンズのアニメ制作から外れる旨をツイートした事案は、ニコニコ大百科では9.25けもフレ事件、ピクシブ百科事典ではたつきショックという名称で紹介されているが、当Wikiではたつき監督降板事件と呼称している。
たつきによるツイートの内容が伝聞調の不確かなものであった為に、それを見た一部ファンがツイート内で言及された「カドカワ」へ不満を表明し炎上した。
「たつきが制作したけものフレンズを再び見たい」と願ったアニメ1期及びたつきのファン、過去の怨みを発散しようとするKADOKAWAアンチ、炎上騒動に加担したいネットイナゴらが入り混ざり、たつきの降板を撤回するための関係各社への電凸や署名活動を行った。これらの活動はニコニコ動画やふたば☆ちゃんねるが主な拠点となった。
たつきがツイートを投稿して二日後の2017年9月27日に製作委員会であるけものフレンズプロジェクト(略称はKFP)がたつきと契約していた元請制作会社である株式会社ヤオヨロズとの間で契約が成立しなかったためであるという内容の声明を発表した。だが、一部のファンはこれを信じることなく怪文書であるとし、現在に至るまで関係各社や関係者への誹謗中傷を続けている。
2017年9月28日、総合ニュースポータルサービス「デイリーニュースオンライン」がけものフレンズコンテンツのコンセプトデザイン担当である吉崎観音がたつきに嫉妬して降板させたという情報を報道。この報道をかつて吉崎と関わる仕事をしたアニメ業界の人物が否定する。しかし、KFPの声明を怪文書として信用せずに原因究明を行なっていた一部ファンはこれを信用し、たつきが25日にツイートをして以降の吉崎がTwitterを更新しなくなったことで吉崎が黒幕であると考察。吉崎観音黒幕説を打ち立てる。
この報道の数日前にデイリーニュースオンラインの執筆陣に名を連ねる山本一郎が「吉崎観音が原因である」と発言しており、彼が実質的な吉崎観音嫉妬説の提唱者とされている。
2017年10月3日にはKADOKAWAの井上伸一郎がKFPとヤオヨロズの調停に入っていることを明かす。その中で、「KFPとヤオヨロズの意見に大きな溝があること」「特に『監督降板』の経緯、版権使用についても認識相違があること」を確認する。それから約2ヶ月半後の2017年12月27日にヤオヨロズの福原慶匡がヤオヨロズ及びたつきがけものフレンズのアニメ制作を外れることが覆らなかったことを公に明かす。井上の介入によってたつきの降板が撤回される希望を見出す者もいたが、結果としてたつきがけものフレンズコンテンツに再度関わることは叶わなかった。
KFPとヤオヨロズの対立構造に加え、たつきの降板を不服に思った者たちの存在は後年にも大きな影響を及ぼすこととなる。
- 2018年に起きた騒動の再燃
- テレビアニメ『けものフレンズ2』放送による炎上
- KFPとたつき・ヤオヨロズの対立構造の終焉
- ネットにおけるKFPとたつきとの対立構造はいつまでも続くと信じられてきたが、けものフレンズ自体は騒動とは無関係にコンテンツが展開し続けていたことと、2019年の京都アニメーション放火事件の際にKFPアンチであるワイトキングが陰謀論を展開し、騒動を知らない人にもけものフレンズコンテンツやその関係者を叩き続けるKFPアンチの異常性が周知された事を皮切りに徐々に勢力を弱めていく。
ニコニコ大百科での仕様の変更、炎上の流行の変化、岸本福太が起こした石川由依殺害予告事件、SNSでの誹謗中傷が次々と訴訟で処分を受けるニュースの報道等によってKFPを批判をするネットイナゴが少なくなり、状況が変化しはじめた。
2020年、ヤオヨロズが解散した事を受けてコンテンツとしての対立構造は消滅した。現時点では過激派ファンは自身に反論してくる者、気に入らない一個人に標的を変え、ツイッター等での中傷をメインに行動をするように変化した。
一方でそれらの人間を観察し、行動を逐一揶揄する層も出現し、現在のけものフレンズ界隈の対立構造はこれらの事を指すようになり、公式コンテンツを楽しむ層からは見えない位置に位置するようになった。
2021年になって、榊正宗がけものフレンズの関係者へ聞き込みを行い、吉崎観音嫉妬説を否定する。ヤオヨロズ側である福原がこの榊の情報を認めたこともあり、吉崎観音嫉妬説が根拠のないデマであるという認識へ変わっていく。
騒動の発端となったたつきの現在の動向は不明。現在の自身のことやけものフレンズ騒動の詳細を明確に語らず、不定期にツイッターで何かしら発信するため、それぞれの立場でたつきが何をやっているかを憶測が飛び交うようになり、騒動自体が沈静化しない一因となっている。
けものフレンズ界隈wikiは2017年9月25日の最初の発端から現在に至るまで、様々な造語、出来事、個人間の争いをまとめて解説するために生まれ、現在進行形で編集されるwikiとして誕生した。