燃料タンク 深浦町に落下 アメリカ軍三沢基地F16戦闘機
アメリカ軍三沢基地のF16戦闘機が燃料タンク2個のうち1つを深浦町に投棄しました。
落下した場所のすぐ近くには民家が並んでおり住民から不安や憤りの声が上がっています。
深浦町の住民によりますときのう午後6時ごろ「ドン」という衝撃音が響きました。
このあと深浦町深浦の国道101号の路上には筒状の金属製の物体と破片が散乱し燃料のような液体が流れ出していました。
アメリカ軍三沢基地のF16戦闘機1機はトラブルに陥りきのう午後6時すぎ青森空港に緊急着陸しました。
緊急着陸した機体は、けさまでに滑走路から駐機場に移動されました。
この機体は訓練空域に向かう途中エンジンの油圧がゼロになり残り数分しか飛べなくなったため緊急着陸したもので軽くするため燃料タンク2個を投棄しました。
防衛省は燃料タンクを投棄したのが深浦町の路上と岩木山付近とみて確認を進めています。
★青森放送 三上峻 記者
「落下の痕跡でしょうか柵が一部壊れています 今も油の匂いがする現場には部品の残骸が残っています」
燃料タンクが落下した深浦町の現場では人への被害はありませんでしたが数十メートル先に民家が立ち並び一歩間違えれば大惨事につながる恐れがありました。
★深浦町民は…
「何があったんだと思ったらこういうものが落ちていた油が入っていたのでしょう」
「まさかこんな近くに民家のすぐそばに落ちるというようなことは想定もしていませんでした 一歩間違えれば人命にかかわるということで」
「驚きと怒りみたいなのが徐々に徐々に時間経つにつれて感じてきてる」
岩木山観光協会の小山伸吉事務局長は燃料タンクを岩木山付近に落としたことに「ひじょうに遺憾」と憤っています。
★岩木山観光協会 小山伸吉 事務局長
「演習というのはそれなりの事情があっていろんなことをやるんでしょうけれどもそれが民間を脅かすようなそういう形というのはこれはちょっと怖いぐらい 山あいだからといって無謀なことをやるというのはひじょうに遺憾に思います」
防衛省の鬼木誠副大臣はきょう午後、燃料タンクが落下した現場を視察したあと深浦町役場を訪れ「あってはならないこと」と陳謝しました。
深浦町の吉田町長は2度と起こらないよう原因究明の徹底を求めました。
★深浦町 吉田満 町長
「人的被害はなかったわけですがちょっとした油断でやはり人的な被害もあったということで2度と民家の近くに落下するような事案はあってはならないと思います」
また三村知事も県庁を訪れた鬼木副大臣に文書を手渡し事故原因の究明と再発防止の徹底に万全を期すよう要請しました。
★三村知事
「青森県民の皆様方に大きな不安を与えいわゆる民生の安定を損なうとともに米軍の安全管理体制に対する不信感を増幅させるもの誠に遺憾であります 繰り返しますが誠に遺憾であります」
★防衛省 鬼木誠 副大臣
「役場の近くのしかも居住地区で国道という所にタンクが落ちたということで一歩間違えれば人に損害を与えるような深刻なことだと受け止めています」
防衛省はアメリカ側に対し安全が確認されるまでF16の飛行を行わないことなどを求めています。
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