- 1二次元好きの匿名さん21/12/01 11:13:44
- 2二次元好きの匿名さん21/12/01 11:14:21
グラビティ……
- 3二次元好きの匿名さん21/12/01 11:14:42
おっも…
- 4二次元好きの匿名さん21/12/01 11:14:55
重いよ……今年の凱旋門賞の馬場より重いよ……
- 5二次元好きの匿名さん21/12/01 11:14:57
重い・・・
- 6二次元好きの匿名さん21/12/01 11:15:59
マヤ知ってるよ
いつしか娘ちゃんじゃなくウララちゃんとして見ている自分に気づき、苦しみながらも家族との離別を終え、最後は並んで有馬記念を制するんだよ
そうじゃなきゃ空気が重々しすぎるよ - 7二次元好きの匿名さん21/12/01 11:16:54
死ぬ前に家族との交流があったらなお良し
- 8二次元好きの匿名さん21/12/01 11:17:06
胃もたれ起こすわ
- 9二次元好きの匿名さん21/12/01 11:17:06
「娘」として見てるから努力は評価してもウララとしての勝ちを信じちゃいないんだよね
- 10二次元好きの匿名さん21/12/01 11:17:52
そういうときだけ察しのいいウララちゃん…
- 11二次元好きの匿名さん21/12/01 11:18:09
「娘」を演じる限り「女」として見られることはない
でも「娘」でなければトレーナーの心が壊れてしまうし、自分も今の関係を壊したくないから演じ続けてしまうんだよね… - 12二次元好きの匿名さん21/12/01 11:18:48
トレーナー業ばかりで家族旅行の一つもしてやれなかった事を引きずってウララちゃんと一緒に温泉に行く初老トレーナーですか……
- 13二次元好きの匿名さん21/12/01 11:19:09
もうこれ普通に休ませた方が良いのでは……?
- 14二次元好きの匿名さん21/12/01 11:19:10
偶に「ウララ」じゃなくて「娘の名前」で呼ばれてるけど気にしないフリをするんだよね⋯
- 15二次元好きの匿名さん21/12/01 11:20:33
娘の名前は何がいいか…
春香とか桜とか春に因んだ名前だと俺によし - 16二次元好きの匿名さん21/12/01 11:21:25
ある時を境にウララの何気ない所作から娘の面影を感じ取れるようになるんだ
そして趣味や好みも娘に近づいてきて果てにはウララが知るはずもない娘との思い出を語るようになってきて... - 17二次元好きの匿名さん21/12/01 11:21:34
カフェがウラトレの背後に怒りながら涙を流す二体の霊に気づくやーつ
- 18二次元好きの匿名さん21/12/01 11:21:42
疲れた…疲れたぁ!
- 19二次元好きの匿名さん21/12/01 11:23:14
「トレーナー!この写真でトレーナーと写ってる二人って誰?トレーナーとどんな関係?」
「…妻と娘だよ」
「えっ?!トレーナー、家族いたの!?会って挨拶したいな!」
「…もう、亡くなってるんだよ」
「えっ…トレーナー…ごめんなさい…」
「いいや、良いんだよ。気にしないで。」
「うん…」
っていう光景が頭に浮かんだ - 20二次元好きの匿名さん21/12/01 11:23:21
- 21二次元好きの匿名さん21/12/01 11:25:51
どちらかというと芝、長距離で育成させるのがうまいトレーナーだったけど名前だけでウララに決めちゃったんだよね…
- 22二次元好きの匿名さん21/12/01 11:27:09
ラストの有馬記念でウララから娘の幻影を振り切り、
完走したウララの姿を見せるため、妻と子供の遺影を掲げるシーンはあるな - 23二次元好きの匿名さん21/12/01 11:48:03
銀魂のサブちゃんウララ概念はそんな感じな気がする
もうちょっとゆるっとしてるけど - 24二次元好きの匿名さん21/12/01 15:03:11
- 25二次元好きの匿名さん21/12/01 23:58:04
悲しいスレだぁ
- 26二次元好きの匿名さん21/12/02 00:04:00
- 27二次元好きの匿名さん21/12/02 00:05:51
- 28二次元好きの匿名さん21/12/02 00:12:26
トレーナー自体は過去にGⅠウマ娘を何人も輩出した超ベテランだからウララちゃんが負けるたびに後輩から善意込みで遠回しに『もっと将来性のあるウマ娘を担当すべきです』って言われてその度に断りを入れるけど、実はそれを影で全部聞いてたウララちゃんは夜にキングに気づかれないよう布団を涙で濡らすんだ……
- 29二次元好きの匿名さん21/12/02 00:14:24
妻と娘を失い、トレセンを辞めて死のうと思ってた矢先に
勝てなくても決して諦めない走りに勇気をもらって思い留まり
思わず声をかけ熱烈にスカウトし勢いで契約を結ぶ
…そう言えば、まだ名前を聞いてなかったね
あはは!そうだね!
わたし、ハルウララ! - 30二次元好きの匿名さん21/12/02 00:14:47
お前!!もう…
- 31二次元好きの匿名さん21/12/02 00:14:57
きっつ……
しんどい…… - 32二次元好きの匿名さん21/12/02 00:16:13
テイオーやネイチャならともかく、ハルウララ曇らせるのはルールで禁止スよね
- 33二次元好きの匿名さん21/12/02 00:19:38
もっとさあ…もっとその、幸せになるルートとかありませんかね…?
例えば、ウララが子供こさえた時に、ウララの両親やウララ、旦那に是非貴方に名付けていただきたいって言われて……
だめだ、これでも重馬場になりそうな気がしてきた - 34二次元好きの匿名さん21/12/02 00:20:45
- 35二次元好きの匿名さん21/12/02 00:21:35
- 36二次元好きの匿名さん21/12/02 00:23:14
有マ優勝した時に実況がハルウララ連呼して
トレーナーの脳内はぐちゃぐちゃになる - 37二次元好きの匿名さん21/12/02 00:24:03
- 38二次元好きの匿名さん21/12/02 00:25:26
その2人のどっちでも禁止っス…でも最終的に晴れるんならOKっス、やっぱ難しいすね曇らせは
- 39二次元好きの匿名さん21/12/02 00:25:37
- 40二次元好きの匿名さん21/12/02 00:25:56
でもウララだったらそのまま娘の代わりから娘のような愛バの関係に移行できそうだからいい
これがセイちゃんとか、一歩踏み越えたいタイプのウマ娘が娘扱いされ、それを不満に思うもそれがトレーナーの支えになってるからどうしようもなく・・・っていうのも - 41二次元好きの匿名さん21/12/02 00:26:06
- 42二次元好きの匿名さん21/12/02 00:29:47
- 43二次元好きの匿名さん21/12/02 00:30:39
何この阿鼻地獄……曇らせにも程がある……
- 44二次元好きの匿名さん21/12/02 00:31:40
さて、亡くなった娘は「パパ」と読んでいたのか「お父さん」と読んでいたのか。何歳で死んだのかも問題だ。
- 45二次元好きの匿名さん21/12/02 00:33:28
徐々に壊れていくトレーナーと
わたしが勝てないからトレーナーの元気がないと、死に物狂いでトレーニングするウララ
有マ優勝して温泉旅行の直前で
トレーナーが家族を失ったことと、それぞれの名前を知る
ウララ自身もこの頃には、自分には才能がなく全敗で引退してもおかしくなかったことを理解してて
でも諦めず支えてくれたトレーナーに対して、親愛以上の感情を持っていて
全てを知って脳がぐちゃぐちゃになる
トレーナーの脳も当然有マ優勝で完全に破壊されてる
そして始まる温泉旅行
私の性癖には合っていますね… - 46二次元好きの匿名さん21/12/02 00:34:01
あらやだケンカしてた二人のトレーナーもウララも、三人とも全員今にも泣きそうな顔してるわ…
- 47二次元好きの匿名さん21/12/02 00:34:07
- 48二次元好きの匿名さん21/12/02 00:34:54
- 49二次元好きの匿名さん21/12/02 00:35:41
- 50二次元好きの匿名さん21/12/02 00:35:54
- 51二次元好きの匿名さん21/12/02 00:37:08
- 52二次元好きの匿名さん21/12/02 00:38:52
- 53二次元好きの匿名さん21/12/02 00:39:17
- 54二次元好きの匿名さん21/12/02 00:41:15
- 55二次元好きの匿名さん21/12/02 00:41:29
- 56二次元好きの匿名さん21/12/02 00:42:31
あまりにも見てられなくてキングが「ちょっとウララさん・・・。」
って呼び止めるけど、ウララが有無を言わせない笑顔で「なあに?」って言って言葉に詰まるキング概念 - 57二次元好きの匿名さん21/12/02 00:42:31
- 58二次元好きの匿名さん21/12/02 00:43:34
- 59二次元好きの匿名さん21/12/02 00:44:29
- 60二次元好きの匿名さん21/12/02 00:45:55
- 61二次元好きの匿名さん21/12/02 00:47:06
元のトレーナーとウマ娘の関係に戻りたい、戻るべきと内心で思っているが、本当に戻りたい日常は2度と戻らないんだ
だから、この居心地の良い澱みに浸かってしまうんだ - 62二次元好きの匿名さん21/12/02 00:47:58
ウワーッ!重い!(圧死
- 63二次元好きの匿名さん21/12/02 00:48:35
キングが何とかしてくれるかと思ったけど、誰もがあまりにも優しいからこそ手出しできずに詰んでいる状況
- 64二次元好きの匿名さん21/12/02 00:48:37
ちょうどウララが部屋に入ろうとしたとき、部屋の中でトレーナーと誰かの話し声が聞こえてよく聞こうとして耳をそばだてた瞬間、怒鳴り声と何かが倒れる音がして慌てて部屋に入ると、顔が怒り一色に染まった後輩トレーナーと尻もちをつき頬を赤く腫らしたトレーナーが目に映り慌てて二人の間に仲裁に入るウララ。後輩トレーナーは怒りに任せ一瞬何か言いかけるが、我にかえりウララの顔を見て今度は怒りと悲しみと憐れみのごっちゃになった表情になり部屋去っていってしまった。ウララはトレーナーに駆け寄り、手当てをしながら何があったのか聞こうとするけどトレーナーは「少しケンカしただけだ」という。「仲直りしなくちゃ、だめだよ…?」「あぁ、もちろん後で謝りにいくさ、だからそんなに心配しなくて大丈夫だぞ?ハルウララ」と頭を優しく撫でるけど、その目は自分を見ていない事にウララは薄々気付くんだよね…
- 65二次元好きの匿名さん21/12/02 00:49:45
- 66二次元好きの匿名さん21/12/02 00:53:05
やめろ やめろ
- 67二次元好きの匿名さん21/12/02 00:54:40
…っ!
そう…そう、なのね
貴方は「ハルウララ」から「元気」を貰った人なのね
ねぇ、ウララさんのトレーナー。
今じゃなくてもいいわ。でも、ずっと先でもだめよ。
「ウララさん」をみてあげてね、約束よ…? - 68二次元好きの匿名さん21/12/02 00:55:47
あの…これ…ゴルシとかがなんとかする事って…
- 69二次元好きの匿名さん21/12/02 00:56:07
妻と娘が存命中は、仕事が忙しく家族旅行のひとつもできなかったことを後悔しているトレーナー
トレーナーが自分に亡き妻と娘を重ねていると知り、それでもトレーナーを慕うハルウララ
2人の温泉旅行が、始まる
トレーナー!家族風呂が貸切で使えるんだって!
行ってみよーよ!
「ウララ」、もう子どもじゃないんだから…
…う…………
トレーナー?
…ああ、なんでもない
少し立ち眩みがね
俺は男湯行くから
ハルウララ、ちゃんと水分取ってから入るんだぞ
あと戻る時は髪をちゃんと乾かしてね
そっか…
そうだよね…
(そう。わたしは「子ども」じゃない。
…3年前とは違う) - 70二次元好きの匿名さん21/12/02 00:57:52
…ああ!(視点の定まらないヤバい目)
- 71二次元好きの匿名さん21/12/02 00:58:00
- 72二次元好きの匿名さん21/12/02 00:58:53
- 73二次元好きの匿名さん21/12/02 01:00:31
- 74二次元好きの匿名さん21/12/02 01:01:22
- 75二次元好きの匿名さん21/12/02 01:02:30
やっぱこのトレーナーの妻子ってウマ娘なのかね
- 76二次元好きの匿名さん21/12/02 01:02:58
無論、生前の娘とウララは大の仲良しで、トレーナー夫妻はそんな様子を微笑ましく見ていたんだよね……
- 77二次元好きの匿名さん21/12/02 01:04:04
- 78二次元好きの匿名さん21/12/02 01:04:44
これデジたんを生贄にしてるの?
- 79二次元好きの匿名さん21/12/02 01:06:38
ウララは友達思いだしむしろトレーナーに選ばせようぜ……娘か妻かを
- 80二次元好きの匿名さん21/12/02 01:09:12
休みの日はウララとお出かけ(亡き家族との思い出が深い場所)へ巡る未練タラタラトレーナー
- 81二次元好きの匿名さん21/12/02 01:11:28
- 82二次元好きの匿名さん21/12/02 01:12:34
- 83二次元好きの匿名さん21/12/02 01:12:34
もう感情の重さがひぐらしとかのそれなのよ
- 84二次元好きの匿名さん21/12/02 01:13:58
なあ…ゴルシ
お前タイムマシーンとか持ってない?
しんどいよウララとトレーナーの関係…全部なかったことにしてあげたいよ… - 85二次元好きの匿名さん21/12/02 01:15:28
大の大人が娘同然の世代の子に甘え切ってる・・・
ウララの器の大きさをほめるべきか
おっさんに苦言を呈すべきか - 86二次元好きの匿名さん21/12/02 01:21:52
ここに集う者たちは桜庭一樹の「私の男」っていう小説をよろしく!無茶苦茶背徳的でエロいぞ!
- 87二次元好きの匿名さん21/12/02 01:23:32
風呂上がりのハルウララは髪を下ろしていた
乾かしきれておらず、先の方はまだ濡れている
普段はまとめてあるから意識しなかったが、彼女の髪は腰まで届く長さだった
ふと妻の長い髪が頭をよぎる
「ハル」…ウララ、髪をちゃんと乾かしなさい
え?ドライヤーしたよ?
…こっちに来なさい
乾かしてあげるから
キングヘイローから、髪は乾かせるようになったと聞いていたが
温泉旅行だから気が逸ったのだろうか
柔らかな髪を手櫛で溶かしながら、ドライヤーをかける
珍しくハルウララが静かになる
彼女の表情は見えない
…ほら、乾いたよ
ありがとー!
そう言ってこちらを振り向いた彼女は
今までに見た事がない、大人びた表情をしていた - 88二次元好きの匿名さん21/12/02 01:24:38
- 89二次元好きの匿名さん21/12/02 01:26:38
- 90二次元好きの匿名さん21/12/02 01:28:26
頭ライナーかよ
- 91二次元好きの匿名さん21/12/02 01:38:36
その夜はハルウララと、色々な話をした
これまでのレース、優勝した有マ
キングは最近料理をするようになったそうだ
目玉焼きを卵焼きと言い張るキングを見かねて、トレーナーが手伝っているらしい
とは言うものの、おそらくそれはキングの計算通りなのだろう
「ウララ」
もう遅いから、そろそろ休もうか
うん!
でも、もうちょっとお話しようよ!
今日はね!トレーナーといっぱいお話したかったんだ!
そう言うと彼女は、当然のように俺の布団に潜り込んでくる
ハルウララ…さっきも言ったけど、もう子どもじゃないんだ
ちゃんとそっちの布団で寝なさい
うーん、いつもは朝になるとキングちゃんが一緒に寝てくれてるから、ちょっと寂しいな…
それハルウララがベッド間違えて潜り込んでるやつでしょ
ちゃんと自分のベッドに戻りなさいね
…今日は、「ウララ」一緒に寝てほしいな…
ダメ?
…わかった、「ウララ」
今日だけだぞ - 92二次元好きの匿名さん21/12/02 01:39:19
続き気になって寝れねぇ!
- 93二次元好きの匿名さん21/12/02 01:44:28
温泉旅行で来た旅館で外を眺める髪を下ろしたウララを見てトレーナーは三年前とは違って随分大人びたことに気づくと共に、かつての妻と重ねて見惚れちゃうんだよね。
それに気づいたウララはトレーナーの胸元に手を当てて「来ても良いよ?」って言うんだけどトレーナーは最後の理性で踏みとどまる。
そこで『ハルウララ』としては絶対に自分を見てくれないと悟ったウララは一粒の涙を零しながら
「あなた…きて…」
って囁いて、トレーナーはそれが愛していた妻とそっくりだったからついに理性が吹き飛んでウララを押し倒してしまうんだよね。
悲哀のなかただ劣情と快楽を貪るうまぴょいに……いや、この話はやめよう…
- 94二次元好きの匿名さん21/12/02 01:47:12
- 95二次元好きの匿名さん21/12/02 01:48:05
…あんまくっついちゃダメ
どうして?
…うん、まあ、ダメ
キングはいいけど、男にするのは好きな人だけにしなさい
トレーナーのこと大好きだよ!
…うん、大好きにも色々あるからね
結婚した人とだけにしなさい
ふーん…
キングに相談して、なんとかしてもらおう
このままじゃ悪い男に引っ掛かってしまう
ねえトレーナー
わたし、髪下ろしてた方がいい?
…!
え?なんで?
トレーナー嬉しそうにしてたから!
…うん、その髪型も似合ってるよ
ただ「ウララ」はどんな髪型でも可愛いから、自分がしたい髪型にしなさい - 96二次元好きの匿名さん21/12/02 01:52:17
「ハルウララ」としてダメと悟って、それでも禁句に近い「あなた」を使ってしまう卑しさと辛さと愛がごちゃごちゃ過ぎて素晴らしい…文学だわ
- 97二次元好きの匿名さん21/12/02 01:55:03
SSにしてくれ…
- 98二次元好きの匿名さん21/12/02 01:55:17
その素晴らしい概念に捧げる
宛がわれたトレーナー室に、せわしない足音が近づいてくる。
「あっ、トレーナー! 見つけたよー!」
「どうしたんだい、ウララ?」
「あのね、トレーナー! じゃーん、これ!」
にこにこと笑ったハルウララが差し出してきたのは、にんじんプリンだった。
「商店街の人に、いーっぱいもらったんだよ! トレーナーにも、ひとつあげる!」
椅子から立ち上がり、ハルウララの小さな手から、プリンを受け取った。それだけでは、駄目なようだ。食べるまで、立ち去ろうとはしない様子である。
パッケージを半分剥がし、一口運ぶ。程よい甘さが、トレーナー業務でこき使っている脳によく染みた。そんなことを呑気に考えていた、その瞬間だった。
- 99二次元好きの匿名さん21/12/02 01:55:46
トレーナーは髪、下ろした方が好き?
…ああ
そっか…
そうだよね
「ハル」さんもこの長さだったもんね
…え?
…トレーナー、ごめんね
この前トレーナーの後輩の人から聞いちゃったんだ
奥さんと子どものこと
わたしの呼び方が時々変わるのも、そのせいなのかなって
…すまん
謝らないで
いいの、どんな形でも
トレーナーがわたしを見つけてくれたのに変わりはないんだから - 100二次元好きの匿名さん21/12/02 01:56:01
「お父さん、美味しい?」
不意に、耳元に声が響き、手が止まった。
もう、聞こえるはずのない声。しかし、ハルウララを前にして、声を交わし、笑顔に包まれる度に繰り返し聞こえてくる、逃れようのない声でもある。
「お母さんがくれたんだ! 人参プリンだよ!」
まぎれもない、娘の声だった。
いや、娘は死んだはずだ。妻と共に、交通事故で。声など、聞こえるはずがないのだ。
もっとも、この「声」が聞こえ始めたら、いつも形だけの抵抗をする。
「お父さん?」
いや、違う。眼の前にいるのもまた、娘なのだ。娘は死んだが、しかし生きてもいる。こうやってお菓子をくれたことが、事実ではないか。娘は妻からもらったお菓子を、いつでも私と分け合ってくれたものだ。
そうだ。眼の前にいるのは。
- 101ァァァァァァ!!!悲しい21/12/02 01:56:24
- 102二次元好きの匿名さん21/12/02 01:57:00
「トレーナー……?」
娘。いや、ハルウララの不安げな瞳が、こちらを見上げていた。
「ウララ、君は。いや」
言葉がつながらなかった。胃の底で、冷たいものが走ったのだ。
「う……うらら~♪ トレーナー! わたし、トレーニング、先に行ってるね!」
「あ、ああ。私もすぐに行くよ」
平静を装った声を、絞り出した。胃の底で生まれた冷感は、背中を伝って全身を駆けまわっている。
ハルウララの後姿が、扉の向こう側へと消えていった瞬間、足元のゴミ箱を手繰り寄せた。堪えようもなく、胃の中のものを全て吐き出した。
何を吐き出しているのか、よく分からなかった。娘にもらった人参プリンなのか、胃酸なのか、それとも担当に娘を幻視しているこの浅ましく悍ましい自分自身か。
顔を上げた。もう、声は聞こえてこない。つんとした饐えた臭いが、部屋中に広がっているだけだ。
- 103二次元好きの匿名さん21/12/02 02:03:34
悲しい・・・悲しい・・・でもssお上手・・
- 104二次元好きの匿名さん21/12/02 02:10:37
トレーナーの言う通り、もうわたしは…私は、「子ども」じゃない
トレーナーのことが大好き
これからもずっと、わたしを見ていてほしいの
そう言うとハルウララは、身体を擦り寄せてくる
さっき髪乾かしてくれた時、「ハル」って言いかけたよね?
ちょっと嬉しかったんだ
そう呼んでくれるってことは
そういう対象として見てくれた、って事なんだから
払い除けようとするが、押さえつけられ身体が動かない
私はね、もうトレーナーじゃないとダメなの
トレーナーもそうでしょ?
今ならよくわかるんだ
私のこと、奥さんと子どもに重ねてたでしょ
それでたまに、苦しそうにしてたんだよね?
それでいいよ
「ハル」でも「ウララ」でも
でも今日は、ハルウララだけを見て
彼女の表情は暗くてわからない
静寂の中、衣擦れの音だけが聞こえる - 105二次元好きの匿名さん21/12/02 02:10:38
- 106二次元好きの匿名さん21/12/02 02:11:26
頑張れ
- 107二次元好きの匿名さん21/12/02 02:12:34
- 108二次元好きの匿名さん21/12/02 02:13:11
- 109二次元好きの匿名さん21/12/02 02:18:10
- 110二次元好きの匿名さん21/12/02 02:18:20