天職である広報と出会う
近江 淳Jun Oumi 株式会社地方創生 代表取締役社長
プロフィール
1994年 株式会社パソナ入社。広報室に配属、9年間でパソナグループ各社の広報を担当。独立を視野にパソナを退社し、ITベンチャー系会社で広報室長として執務。2008年10月 株式会社広報戦略室を起業。その後、パソナのベンチャーファンドであるニューバリュークリエーションファンドの出資を受け、株式会社地方創生に社名変更。
広報との出会いは、青天の霹靂
父親は自営業をやっていましたし、いずれは父親のように独立しようと漠然と考えていたので、大学では経営学を専攻しました。就職活動においても、短い期間でいろんな経験をできる会社で力をつけようと考えていた時、パソナから入社案内が届き、説明会に参加。南部代表の起業の話にとてもワクワクし、胸が熱くなったことを今でも覚えています。そしてこの会社への入社を決めました。
自分は営業でガンガン頑張っていこうと思っていたのですが、最初の配属先は広報室。頭の中に描いていなかった仕事ですが、自分の考えが浅はかだったことにすぐに気づかされました。パソナが何の事業をやっているのか、会社のトップである南部代表のビジョンはどういうことなのかということを広報の人間がきちんと理解していないと、世の中に正しく伝わらない。そのことに気づいた後は、一心不乱に広報の仕事に取組みました。この頃、自分の中の何かがはっきりと目覚め、乾いているスポンジが水をどんどん吸い込むように、たくさんのことを覚えました。
広報は自分にとって生涯の仕事
広報という仕事は、ビジネスを広げるという点では、とても大切な役割を担っています。広報という仕事に携わらせていただいていた中で、お客様からサービスに対する対価をいただくことのできる広報を自分の生涯の仕事としていきたいという想いがふつふつと湧いてきました。自分なりにパソナで培った広報の仕事を更に進化させたい。自分の市場価値を知りたい。9年務めたパソナを退社する決意をしました。
その後、IT系の企業をふくめ、2社で広報の責任者を経験した後、ついに2008年10月、株式会社広報戦略室を設立。独立という夢を叶えることができました。
そして2014年、パソナグループのファンドであるニューバリュークリエーションファンドの出資を受け、株式会社地方創生へと生まれ変わりました。地方各地の魅力を発見して、その魅力を伝えながら、最終的に仕事に結び付けること。地方における雇用を創っていくことを目的に事業を行なっています。これまでの3年間で10以上の自治体が取り組む事業やその地域の魅力発見、PRを行なってきました。
大切なことは、人と人とのつながり
クライアント企業の経営メンバーとコミュニケーションを取りながら、そしてマスコミやメディアの方々に向き合いながら会社の魅力を伝えていくことはとてもやりがいがあります。こんなにユニークなことをやっている会社があります!こんな想いを実現しようと頑張っている自治体が地方にあります!と、伝え続ける。その際に必要なことは、「つながり」。
広報の仕事は、クライアントとメディア、その2つのお客様の間に立つ「黒子」なんだと思います。今の社長という立場でも、個性あふれるメンバーの「やりたいこと」「やれること」「やるべきこと」の整理をサポートし、そして各々の道を突き進んでもらっています。
広報という仕事には、この先もずっと、生涯携わっていきます。
広報は、自分にとって天職です。これからもこの広報という仕事を通じてお客様の役に立つ「縁の下の力持ち」「黒子」で活躍していきます。