自ら「新しい働き方」を実践
湯田 健一郎Kenichiro Yuda 株式会社パソナ 営業総本部 シニアマネージャー
プロフィール
2001年 パソナ入社。パソナでICTを活用し、場所を問わず多様な人材の能力を活かす「LINK WORK STYLE」の推進を統括。
そのほかに株式会社パソナグループの投資政策委員会事務局シニアマネージャー、株式会社パソナテックのマーケティング企画部マネージャー、一般社団法人クラウドソーシング協会事務局長など、7つの顔そして7枚の名刺を持つ。
テレワークで働き方の未来、オフィスの未来が変わる
今、私は複数の法人に所属し、7種の名刺を使いながら仕事をしています。7つの顔で働くとなると、単純に週に1回その仕事のオフィスに行っても、それだけで1週間が終わってしまいます。そこで、多くの時間をテレワークというスタイルで働いています。
パソナでは社員やエキスパートスタッフの方に向けて、ICTを活用しテレワーク等の柔軟な働き方を推進する「リンクワークスタイル推進プロジェクト」の責任者をしています。社内やクライアント企業への導入推進を行う中で、自らもテレワークを実践し、働き方が大きく変わってきていることを、日々体感しています。
組織の枠を超えるタレントシェアリング
入社当時の新入社員研修で「名刺獲得キャンペーン」がありました。せっかく集めた名刺をもっと活用したいと考え、集めた名刺の何%が次のステップに繋がり、それが新規営業活動の何%を担っているかを調べ、会社にプレゼンする機会をいただきました。それがきっかけなのか、2年目は新入社員営業研修を企画、また会社の付加価値創造を考える社長直轄プロジェクトの事務局に指名されたり、新設するグループ横断の営業推進部門のコンサルティング担当に選抜され、自分のいる部門の枠をこえ活動するようになりました。
現在の7つの仕事はそれぞれバラバラなものではなく、自分の専門分野であるテレワークやクラウドソーシングなどの「働き方」をテーマにすべてリンクしています。それぞれのフィールドに合わせて自分の能力を活かす、いわゆるタレントシェアをしていると思います。
「働く」ことのプロフェッショナルへ
雇用労働に関する専門家はたくさんいますが、個人がフリーランスで活躍するとか、副業するとか、そういった観点で見ている人はまだ多くはありません。パソナグループには、派遣という働き方もあれば、個人事業主のための「Job-Hub」というプラットフォームもあれば、福利厚生のベネフィット・ワンもあります。様々なインフラを組み合わた「絵」を描き、会社に雇われる「雇用」だけではない、新しい「働き方」のフィールドをつくりたい。
これまでの自分の経験から、人材派遣についても、個人事業主の働き方についても、両方語れる立場にいられることすごくラッキーなことだと感じています。
新たな働き方で社会の仕組みを変える
入社する際に「社会の仕組みを変えたい」と大きなことを言っていましたが、まさに今、それができる立ち位置で、「働き方」について政府に政策を提言したり、地方創生のための実証事業を自治体と一緒に作りあげる仕事に取り組んでいます。
これからの日本は、企業が人を活用する際は「雇用」が主だという常識が変わってくるでしょう。AIが進展して働き方が変わる、オフィスワークだけでなくシェアリングエコノミーの裾野が広まり、自分のタレントを活かして複業する人も増えていきます。多様な働き方が広がっていく中で、これから10年、15年先の社会の仕組みを考えていきたい。
パソナグループにはそのための、すごく良いフィールドと実行力があります。自分の持っているWillと会社の持っているWillがシンクロしている恵まれた環境の中、日本のために、働く人のために何が必要か発信して、次の時代に胸を張れる社会を創っていきたいと思っています。