個人的に好きですので、長距離鈍行の時刻はこれまでも幾つか扱ってきました。
東京~門司の113(112)レや大阪~青森の513(514)レといった列車は扱いましたが、東京~門司の113(112)レですら、歴史的に見ればトップ3にも入りません。
更なる長距離列車が存在する件については何度か触れた事がありますが、時刻の詳細は扱った事がありません。
これは手間の問題ではなく、資料の問題・・・トップクラスの長距離普通列車が存在するのは太平洋戦争の終戦を挟む数年のみ。その時代の時刻表が無くては手出しが出来ません。入手に手出しをした事はあるのですが、縁が無かった様で、未だにその時代の手持ちは一冊もなしです。
 日本の鉄道史上、最も長い距離を走った定期の普通列車は鹿児島→東京を結んでいたという事は結構有名な話なのですが、時刻の詳細を見た人というのは多くはないものと思います。
私も非常に興味があったのですが、さすがに情報募集をしても駅数が膨大ですので応じて貰える可能性は殆ど無さそうで、端から諦めていたのですが、この度、”霜雪”さんが、1943年7月 鹿児島→東京の34レの全停車駅の情報を投稿して下さいました。
もう圧巻と言うよりない長さで、停車駅のみならず通過駅も網羅してあります。
東京→八代の31レの時刻と共にどうぞ。
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右脇の~日目の表示は34レに対してです。
所々、時刻の後に”?”の表記がありますが判読が微妙だった箇所との事。
"GV73A"さんの情報では31レの門司到着は15:15。他の”?”は外して問題ないようです。
ブログに転載するに当たり、幾つか表示法を試してみたのですが、シンプルに連ねるのが一番見易かったので、掲示板に投稿してあるのと同様にしてみましたが、東京~鹿児島まで7区分に分けなくてはなりませんでした。頭では分かっていますが東京→鹿児島は本当に遠いなと改めて感じた次第。
34レの所要時間は41時間25分・・・30時間台では済まず40時間台に入っています。鹿児島を21:00に出て、終着の東京には3日目の14:25に着くという気の遠くなるような話。
通過駅もあるにはありますが、数は少ないですね。深夜でも小まめに停車しています。
主要駅の停車時間も博多は少し長めですが、総じて短いと言えるのではないでしょうか。先が長いですから、そうそうのんびりとしていられませんが・・・。
時代が時代だけに、普通列車と言えど一般の移動手段という訳にはいきませんが、凄い列車があったものです。
尚、34レは1943年10月1日改正より宇野→東京に短縮され通過駅も増えるとの事。九州→東京の列車が四国連絡の列車になってしまう様です。
最後になりましたが改めて”霜雪”さんに謝意を奉げたいと思います。
非常に長い時刻編集、お疲れ様でした。

2019年2月24日訂正
2駅の記載に誤りがありました。
チェックが行き届かず申し訳ありません。
問題箇所は訂正致しました。
”砂布巾”さん、御指摘ありとうございました。