おれを信じる奴は無能

死んでも治らない

【各社ニュース比較】11/01 座間市の死体遺棄事件 続報

A.五大誌

A-1.読売

www.yomiuri.co.jp
概要、逮捕の情報、容疑者の情報、容疑内容、容疑者の容疑への供述、遺体の状況、容疑者の犯行に対する供述、八王子の女性の情報、防犯カメラへの言及、容疑者の被害者に関する供述、遺体の1人が八王子の女性である可能性への言及、現場近隣の状況(キャンプ座間への言及)、事件発覚前の異臭、八王子の女性の情報詳細(行方不明・捜索願)、発見された遺体の状況、遺体と現場の情報、遺体と暮らしていた容疑者の情報、容疑者の部屋の情報(家賃・引っ越し時期・異臭)、匿名者への容疑者に関するインタビュー、インタビュー2、インタビュー3、インタビュー4(容疑者の実家への言及)、インタビュー5。
容疑者の実名報道あり。

A-2.朝日

www.asahi.com
概要、容疑者の容疑への供述、供述詳細、容疑内容、遺体の情報、八王子の女性の情報、逮捕までの経緯、逮捕までの経緯の詳細(囮捜査?)、現場近隣の状況(キャンプ座間への言及なし)。
容疑者の実名報道あり。

A-3.毎日

mainichi.jp
概要、容疑者の犯行詳細、Twitterへの言及、容疑者の遺体処理に関する供述、遺体処理の供述の詳細、容疑者の前科、警察の方針。
容疑者の実名報道あり。
「深津誠、春増翔太、山本佳孝」の署名記事。
容疑者の顔写真を掲載した動画あり(04分05秒)。この動画の近隣住人へのインタビューでは、クーラーボックスを3人で持ち歩いていたという内容があり、共犯者の存在の可能性が示唆されている。
読売・朝日と違い、容疑者への前科についての記述がある。

A-4.日経

www.nikkei.com
概要、容疑者の犯行に対する供述、容疑者の遺体処理に関する供述、遺体の情報・容疑内容、事件発覚の経緯、八王子の女性の情報、Twitter・自殺サイトへの言及、容疑者の部屋の情報。
実名報道あり。
容疑者の顔写真あり。

A-5.産経

www.sankei.com
概要(韓国メディアの報道への言及)、韓国での別の事件への言及、ニューヨークタイムズの記事への言及。
これは読まなくていいかな。カテゴリも「エンタメ」だし。

www.sankei.com
概要のみ。


B.総評

ほとんどが容疑者の実名報道をしている。
実名報道が確認できないのは産経だが、そもそも他の新聞社ほど大きくは扱っていないように感じられる。
読売は文章量が多く情報もあるが、後半にインタビューがまとめられており、感情的で印象操作然とした方向づけをしたがっているように見える。
朝日は逮捕までの経緯として、「捜査協力者に白石容疑者と待ち合わせてもらって捜査員がアパートまで追跡。」と囮捜査をしていたとも受け取れる内容を掲載している。
毎日は動画で近隣者へのインタビューがまとめられている。定かではないが、容疑者が個人で行動していたわけではないと見られる発言があり、共犯者の存在がここでのみ示唆されているように見える。また今年17年の2月に容疑者が風俗に女性を紹介して職業安定法違反で逮捕されている旨を記載している。

一報に比べ、いささかネット周りのTwitter・自殺サイトなどに対する言及は全体的に減っていると感じられる一方、事件の猟奇性や容疑者の異常性を強調したがっているようにも見受けられる。

【各社ニュース比較】10/31 座間市でのクーラーボックスへの遺体遺棄事件

 

A.各社記事

A-1.五大誌

A-1-1.読売

www.yomiuri.co.jp
167文字と少ない一報。
事件の概要のみ。

A-1-1-1.BIGLOBEニュース(読売新聞)

news.biglobe.ne.jp
上記の10月31日00時11分の読売記事から約1時間半後の同日01時39分の記事で、加筆などは、遺体の発見部位が頭部だけであることと性別が確認されていないこと、玄関のクーラーボックスへの言及など。

A-1-2.朝日

digital.asahi.com
概要、遺体の状況、被害者とされる女性の情報、現場の情報。
現場の情報として近くに在日米軍の座間キャンプや陸自座間駐屯地があることが言及されている。

A-1-3.毎日

mainichi.jp
概要、容疑者の情報、遺体・被害者とされる女性の情報、現場の情報、近隣住人へのインタビュー。
31日01時00分の記事だが、05時15分に更新されている。
「深津誠、春増翔太、山本佳孝」の署名記事。

A-1-3-1.ニコニコニュース(毎日新聞

news.nicovideo.jp
内容は上の毎日記事と一言一句違わない様子。

A-1-4.日経

www.nikkei.com
概要、罪状、被害者とされる女性の情報、遺体の状況、Twitterへの言及など記載されているが31日01時27分の記事で簡素。

A-1-5.産経

www.sankei.com
概要、現場と遺体の状況、捜査中の状況と近隣住人へのインタビュー、自殺サイトへの言及、被害者とされる女性の事件前の様子、自殺サイトの規制に関して、自殺サイトに関する三上洋への取材。
他に比べ自殺サイトへの言及が多い印象。

A-1-5-1.iza(産経デジタル

www.iza.ne.jp
上記の31日00時53分の産経記事に先んじた30日23時24分の記事。
産経記事に比べ文章量が少ないが、それと違い米軍座間キャンプへの言及が記載されている。

A-2.その他

A-2-1.西日本新聞

www.nishinippon.co.jp
概要、容疑者の情報と遺体の状況、自殺サイトへの言及。
共同の記事らしく、下記の愛媛・中日と記事がほぼ同じである。

A-2-4.時事ドットコム

www.jiji.com
概要、現場の情報、被害者とされる女性の情報、アパート管理会社への取材。
容疑者男性が職業不詳であることは他のニュースでも言及があるが、そのソースが管理会社からのものである様子が示されている。

A-2-5.TBSニュース

news.tbs.co.jp
概要、発見時の遺体の状況、近隣住人へのインタビュー、被害者とされる女性の事件前の情報、自殺サイトへと防犯カメラ映像への言及、警察の方針。

A-2-6.NHKニュース

www3.nhk.or.jp
概要、経緯、発見時の遺体の状況と警察の方針、被害者とされる女性の事件前の情報、現場近隣と防犯カメラの状況、アパート大家へのインタビュー、アパート住人へのインタビュー。
時事ドットコムの記事と違い、管理会社からの容疑者男性に関する情報が、アパート大家を介してのものだと記載されている。

A-2-7.日テレNEWS24

www.news24.jp
概要、防犯カメラの映像への言及、発見時の遺体の状況、「容疑者を知る人」へのインタビュー(遺体の腐臭への言及)、補遺。


B.総評

被害者女性の実名報道はどこもない様子。
容疑者男性の実名報道もなし。
Twitterへの言及は多く、していないのは五大誌では読売(自殺サイトへの言及もなし)、その他ではBIGLOBE・TBS、SNSや単にインターネット上とぼかした(もしくは自殺サイトとTwitterをひとまとめにした)表現はニコニコ・NHK・0テレ。

なお「自殺を一緒にしてくれる人を探している」とTwitterに投稿していた記述があるが、この文言でググるTwitterの「#自殺募集」ハッシュタグがトップに。

速報的な簡素な記事と、ある程度の詳細が記載された記事とに二分できるようにも見られるが、それくらいの差しか大きく感じられない。
現段階では、Twitterや自殺サイトへの規制論のようなものは大きくない。

けだもの

けものフレンズ人気ですね。

人気が出てきたアニメについていつも思うのは、「人気が出てくるころには視聴できなくなってるアニメを後追いで1話から見てる人は、どうやって見てるんだろう?」ということぐらいです面白いかどうかアニメ見ないからわからん。

みんなニコ動の有料で見て金落としてんの?

くだらないこと言ってもいい?

別になんということでもないのだが、ブクマ100字では巧く引用できそうになかったので、こうしてエントリにて。
 
 
別に解決策でもなんでもない。
昔に読んだ太宰の「火の鳥」を思い出しただけだ。
 

太宰治 火の鳥 太宰治 火の鳥

 
この火の鳥、未完の小説である。
ある女優の半生をつづった小説なんだけど、前半が女優になる前、後半が女優になってから、という構成であり、この女優にまとわりつく男の了見の狭さとかを味わったりする小説だったりする。
 
取り急ぎの説明はここらにしといて、本題は前半、乙彦(おとひこ)という自殺を考えている男がある晩バーに立ち寄り、物語上ゆくゆくは女優になる女「幸代(さちよ)」と出会い、語り合う場面である。
幸代は田舎から東京へ飛び出し、苦労の果て同じように自殺を考えるまで疲弊したところ乙彦と出会い、束の間の会話を交わす。
 
 ふたり切りになると、
「あなた、死ぬのね。」
「わかるか。」乙彦は、幽かに笑った。
「ええ。あたしは、不幸ね。」やっと見つけたと思ったら、もうこの人は、この世のものでは、なかった。
「あたし、くだらないこと言ってもいい?」
「なんだ。」
「生きていて呉れない? あたし、なんでもするわ。どんな苦しいことでも、こらえる。」
「だめなんだ。」
「そう。」このひとと一緒に死のう。あたしは、一夜、幸福を見たのだ。「あたし、つまらないこと言ったわね。軽蔑する?」
「尊敬する。」ゆっくり答えて、乙彦の眼に、涙が光った。

 

これだけの引用である。
 
この引用に少しでも心動かされたなら、一読してみてはどうだろう。バカな男の独り語りも聞けるしね。

ソシャゲは心にわだかまりを残す

 

anond.hatelabo.jp

 
 
前提として。
俺が主にプレイしてたソシャゲ、
パズドラ、艦これ*1)。
その他、こまごま。
 
おおまかな私見としては、以下のブコメ
 

  
えー、ちなみに増田のタイトルには「否定」とあるが、俺は「勝手にやるヤツは勝手にやってろ」と思うだけで、否定ではなく批判だと思ってやっちゃってるほうでございます。
 
 

◆ソシャゲの主目的

まず増田では、ソシャゲとRPGが対比させられているので、それを主軸にまずは考えてみよう。
 
RPGだってボスを倒すために面倒なレベル上げをしたりアイテムドロップ漁りをさせられるじゃないか。
 
あれは君たちがソーシャルゲームのイベントに対して語る「時間の無駄」と何が違うんだね?

 

はい。
RPG、とくにJRPGでは世界を救うのが主目的であることが多い。
そしてソシャゲ、こいつにとって主目的とはなにか?
 
……ストーリー性に乏しいだけに、主目的がかなりわかりにくい。
というかなにが主目的なのか理解できていないことに気づいた。
パズドラは世界を救うんだったか?
艦これは深海棲艦を滅ぼすんだったか?
主目的がわからん。ならば調べよう。
 
◇パズドラの場合
 
 
パズドラ運営サイトには、特に紹介文はない。
 
ちなみにググったときや、上のようなリンクをしたときに
表示される同ページのディスクリプションには、
パズル&ドラゴンズ(パズドラ)の公式運営サイト。「パズドラ」はモンスターを育ててパズルでバトルする新感覚パズルRPG!イベントやコラボ、モンスターに関する最新情報をお届け!
と書いてある。
 
 
艦これの場合
 
 
公式ページの紹介文は以下の通り。
艦娘たちは今日も母国のために出撃する・・・!
艦船型少女=艦娘(かんむす)。
彼女たちを指揮する提督は「貴方」。
最初は危なっかしい彼女たちを育てて、
より強力な魅力的な艦娘を手に入れることが
できるかは、全て提督である貴方次第です。
 
多彩なカスタマイズで貴方好みの艦娘に・・・!
登場する個性豊かな艦娘たちは100艦以上!
改造や強化などで、バランスタイプや砲撃重視タイプ
など、多彩なカスタマイズが可能です。
お気に入りの艦娘達で、貴方だけの
無敵艦隊を作り上げて下さい。
 
アツいバトルを制して作戦を成功させ、
我が軍に勝利を・・・!
手塩にかけて育てた艦娘たちの
晴れ舞台であるバトルモードは、
航空戦・砲撃戦・雷撃戦・夜戦と多彩。
実戦や作戦に艦娘たちを送り込み、
あなたの指揮で艦隊を
勝利に導きましょう。

 ディスクリプションには、

新しいタイプの艦隊育成シミュレーションゲーム艦隊これくしょん-艦これ-」DMMオンラインゲーム公式ページです。DMM.comと「艦これ」運営鎮守府の強力タッグで誕生!駆逐艦軽巡洋艦重巡洋艦など擬人化された100隻以上の「艦娘(かんむす)」たちを編成、育成、強化しながらあなただけの無敵連合艦隊を作り上げろ!もちろんソーシャルならではの共闘、戦闘など熱いバトルも可能!提督の着任をお待ちしています。
 とある。
 
……主目的がわからん。
一応どちらもディスクリプションにあるような「育てる」という点が共通している。
ストーリーに乏しいというのはソシャゲの共通項ではあるが、もはや説明を要しないほどに「なぜそのゲームが(ゲーム内でそうした設定上で)存在するか」という存在概念を欠いている。
 
とはいえプレイする人間にとっては、そんなものはわかりきっている。それは「集める」ことであり「育てる」ことであり、ときによっては「戦う」ことでもある。
そしてそれは上の引用に(とりわけ艦これの紹介文に詳しく) あるように、運営サイドも熟知していることだろう。
もうなんかゲーム内の設定がどうとかおためごかしを捨てにかかってきてても、ストーリーをどっかに置いてきてるのでそこまで驚きもせんよね。
 
 

◇ゲームは途中でやめると虚しい。

 ブコメにも書いたが、ソシャゲをやめるときは集めた軍勢、それはモンスターであったり女の子であったりするわけだが、すべて放置・放棄することであり、ゲーム内の(個人的)世界とゲーム外の(個人的)世界とを隔絶することでもある。
 
とはいえそれはソシャゲに限らず、「プレイヤーという特異点が干渉するメディア」たるゲームにおいては、プレイヤーが遊ぶことをやめればゲーム内世界は停滞する。
小説やマンガやアニメはそうではなく、誰が読もうが見ようが関係なく、終了するまで続けられる。たとえばワンピースを20巻で読むのをやめた人がいたとして、その人が読もうが読むまいが関係なく70巻以上すでに刊行されている。読んだことがない人がいても、火の鳥は終わったのだ。
 
いずれにせよ、それまでプレイしていたソシャゲをやめるということは、自分が集め育ててきた軍勢の「時間を止める」ことである。アカウントを消去することはすなわちその軍勢の抹消であるが、アカウントを消去しないまま放置するとしたら、それはゲームサービスが終了するまでなにひとつ進展がなくなにひとつ後退もないまさに「停滞」させることなのである。
 
 

◇オンラインゲームというサービス。

 主目的がハッキリと説明されないほどにゲーム内にてソシャゲの存在意義が不明瞭なのは意外だったが、少なくともRPGとソシャゲではゲームとして「プレイをやめれば(プレイヤーが干渉した)ゲーム内世界は停止する」のは共通している。
違う点があるとすれば、RPGはのきなみパッケージ販売されているのでハードが稼働する限りは「いつでも再稼働できる」が、ソシャゲは「停滞したままサービスが終了」する可能性がある、という点だろう。
そしてこの点においては、RPGとではなく、MMOなどの「オンラインゲーム」とソシャゲとの共通点が浮かび上がってくる。
というか、ソシャゲはネットに繋いでプレイするゲームだし、MMOもネットに繋ぐので、単に「オンラインゲーム」としてなんやかや「サービスが終了すればプレイできなくなる」というのは同じで当然ともいえる。
 
 

◇ソシャゲのソシャゲたる主目的は「集める」こと。

さあ、ここにおいてまだソシャゲと、このMMOとの違いはあるか? ある。
前述したように、ソシャゲはほぼ「集め」「育て」「戦う」ことが存在目的である。MMOでは、キャラクターを複数選択できるものがあるにせよ、「キャラクターを集める」ことが目的とはされていない。
 
RPGだってボスを倒すために面倒なレベル上げをしたりアイテムドロップ漁りをさせられるじゃないか。
 
このように増田に書かれているが、
MMOはキャラクターを集めるゲームだったか?
RPGはキャラクターを集めるゲームだったか?
 
反論は容易だ。
「それなりに集めるでしょ」とね。
 
JRPGの2つの金字塔、ドラゴンクエストファイナルファンタジーを思い出せばわかるように、ほとんどが1人では戦わない。4人グループでボス1体を叩きのめしたりするリンチゲーだったりする。そして学生時代に「2人組つくって~」などの先生の呼び声の後、1人だけ取り残されたり、余り者で組むしかなくなる寂寥感を植えつけられた我々のような、「戦闘パーティに参加できない2軍落ち」の補欠キャラまで端から準備されていたりする。
そう、RPGは仲間を集めるゲームでもあったのだ。
 
とはいえ、ソシャゲの仲間集めは100体レベルだけどなー(*2)。
 
 

◇ソシャゲはやめるとなお虚しい。

個人的には、ここが答えになる。
RPGでもレベル上げしたりアイテム集めさせられたりするが、RPGではほとんど集めない「キャラクター」をソシャゲでは集める。
そしてクリアのないソシャゲをやめたとき、それまで蝶よ花よといつくしんできたキャラクターたちの時間を止めるのである。その停止が次に変化するのはいつか? なにかに心動かされてプレイヤーが舞い戻ったときか? それともサービスが終了しデータが消去されるときか?
 
 

◇苦労の正当化と、罪悪感

補説として、「集める際の苦労度」を挙げておく。
 
RPGにおいては主目的が世界を救うことなので、わりと主目的である世界を救うという行為で、集める苦労が正当化される。「集めるのに苦労したでしょって? いやー、世界を救うためのひと仕事さ」という具合に(逆をいえば、「あの(ゲーム内)世界は苦労してアイテムを集めて救うほどの価値もない」と放擲できる)。
 
主目的に乏しくクリアの概念も欠くソシャゲでは、集める苦労が正当化されるどころか、プレイを放棄することが罪悪感に変わる。救う世界はないのだ、共に歩む仲間たちだけなのだ(同じく逆をいえば、「あの(ゲーム内)キャラクターは苦労して集めるほどの価値はない/なかった」と放擲せざるをえない(*3))。
 
この罪悪感はそのゲームが楽しくてキャラクターが魅力的であればあるほどいや増す。その際にプレイしていたときの苦労、時間をかけて戦うことの辛さは加味されない。いくら運営が、キャラクターを手に入れる難度を挙げていても、である。
(「愛に障害はつきものなのだろう?」「障害に屈する愛は半端なのだ。」「おいおいソシャゲに命をかけるかい?」「ソシャゲのキャラへの愛w」「ハハッワロス」「轟沈か停滞かえらびたまえ。」「誰だよお前ら引っ込めよ」「ササッ」)
 
そしてそこはオンラインゲーム、他の人たちは苦労しながらも手に入れた様子を、Twitterででも検索すれば目の当たりにすることができ、「ああ俺は努力を怠った」と自責に拍車をかけることがいつでもできる。んでもってそういった罪悪感ないし競争心すらも運営が天秤にかけているだろうことは想像にかたくない。
 
こういう形で、現プレイヤーや元プレイヤーは運営を批判ないし批難するのかもしれない、と考えることもできる。
まあ、こうした「プレイヤーは(のきなみ)運営と対立するしかないのか」という問題は、また別の話であるが。
個人的な見解を述べるなら、ゲーム内のキャラクターを嫌うことはほとんどないが、逆にゲームの運営を愛することもほぼないのである。
 
 

◇ カタルシス。

個人的には、ソシャゲの運営は賭場の胴元に近しいのではないか、と思うことがある。
もちろんRPGなどのパッケージゲームにも開発チームというのがあるのは当然だが、RPGは主目的の「世界を救う」に向けてカタルシスを感じさせよう盛り上げようとしてくれているんじゃないだろうか。
 
下卑た譬えだが(*4)、RPGのようなゲームはなるべく「焦らして焦らして最後に射精をさせる」ようなもので、ソシャゲは「焦らして焦らして焦らして焦らして焦らして焦らして……」を続けているだけじゃなかったか、と個人的には(どっぷり)プレイしていた頃を回顧している。
前払いで(上手下手は別としてとりあえずは)射精させてくれようとしている風俗と、とりあえずはタダだが射精を許してはくれない風俗とでは……後者は勘弁だな、と個人的には思うのです。
(そうして風俗を出た後に自分で処理しても、賢者タイムはより空虚になるばかりである。)
 
 

 ◆「時間の無駄」とは思わんよ

増田は
ソーシャルゲームは否定するよね、時間の無駄ってさ。
と言う。
 
ちょーキレイゴトで返すよ?
 
少しでも楽しいと思ったのなら、それは無駄ではないよ
 
自分でもほとんど信じてないけどね。かなり嘘。
 
ただ俺はソシャゲを「時間の無駄」だと批判はしない。
俺なら「時間の浪費」だと批判する。
 
コスパだ。コスパなのだ。
好きだろお前らコスパ、言ってみ、楽しいぞ、
 
「苦労して得られる快感や満足感などのメリット」と
「苦労して損する時間や金銭や不満足感などのデメリット」とを比較した場合、
《メリット < デメリット》
という式になる、というね。
 
ここで俺が安直な批判をしたいのは、
《苦労して得られる快感や満足感などのメリット ≦ 0》
のときだけ「時間の無駄」と言えるんじゃねーの?
と。
 
 

◇「ゲームは時間の無駄」という意見の危うさ

これは次のブコメへの所感にもなる。



「ゲームは全て等しく時間の無駄である」
名言ですね、惚れ惚れします、星つけないけど。
 
簡単な頭の体操するよー、
ゲームは時間の無駄だよー、
 
じゃアニメはー? マンガはー? 小説はー?
映画はー? ドラマはー? コメディ番組はー?
 
じゃ勉強はー? 国語はー? 数学はー?
理科はー? 社会科はー? 体育はー? 保体はー?
 
じゃ人づきあいはー? オナニーはー? セックスはー?
結婚はー? 子育てはー? 経済はー? 労働はー?
 
あれれー? じゃ人生h……
 
おい、ちょっと待て。
 
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きありなのだ。
月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人ナリなのだ。
 
なぜ俺たちは?
どうして奴らは?
すべてが時間の無駄だというのに?
総じて最終目的地へ向かう旅の途中だというだけなのに?
なぜ? どうして? 人は生きt
 
ストーップ!
 
こっから先は考えちゃダメー。
思考停止ー。
誰も問いたいのだ。
その答えは誰もが知っているのだ。
だから誰も問えないのだ。
ららららー。
 
心の弱い人が見たらどうすんだてめー!
こんな心許ない論理でも、考えちゃう人はいるんだぞ、ふざくんな!
実際、祇園精舎がどうとか、月日が百代のうんたらとか、
そういうこと言ってた人ももう召されちゃってるだろ!
下辺に合わせると苦労するんだっての!
 
 

◇暇つぶし

 次いでこれ。
 
この意見にはね、思うのですよ、こう言ってる人は、もとから埒外なのだ、ってね。
これは「道端に落ちてたビデオ(DVD)再生してみたらAVで、それなりによかったのだけど抜きどころがなく、何度も再生しては泣いている馬鹿野郎」の情けない話で、「適当にコスってりゃ気持ちいいよな」勢は埒外なのだ。誇れ、君の勝ちだ。
 
 
◇ ゾンビー
今でもたまに新規でソシャゲ初めてみたりするのだが、どうも奥深くには入り込めずにいる。
正直にいうと、どうせそのホラ穴の奥は似たような見た目なのはわかっている。
そこには鏡のようにきらびやかでそのくせ深さの知れない湖があるのだ。
いずれそこに映った自分の顔を見るハメになる。
「うわっ、ブサイクーわらわら」と真顔で打ってられないガッカリ感が残る。
酸素の薄いそのほとりに住む覚悟がないことは、あの洞窟から抜け出たときからわかっている。
 
まあそんなこと言っちゃえば、その界隈でいろんな洞窟やら森やら火山やら見て回ってるヤツら、実際は彷徨ってるゾンビみたいなもんなんだけどさ。
と、臭いゲロ垂らすゾンビの曰く。
 
 
 

 
*1 - 艦これがソシャゲであるかどうかの論議は別として、ここではソシャゲとして扱う。扱うったら扱うんだってば!
 
*2 - 100以上の仲間を扱ったRPGといえば、幻想水滸伝シリーズが挙げられるが、残念ながら未プレイでございます。この点から批判できる人、オナシャス。
 
*3 - もっといえば「あのキャラクターたちに俺はさほど愛嬌を感じていなかった」という感情の否定にも繋がりうる。
 
*4 - カタルシスは「排泄」という意味でもあるらしい。