漫画の話と史実の2つを例に上げます。
流儀の奥義。
複雑な手続きが必要で
手順を覚えるまでに長い時間を要する所作・・・
架空の流儀「飛天御剣流」。
この奥義の手順は簡単でした。
手順だけで言えば、「只の抜刀」。
九頭龍閃のほうが手順はややこしいですよね?
そして一休禅師(いわゆる一休さん)。
彼が弟子に残した
「何か困ったことがあれば、この手紙を開けなさい。」
数年後に困ったことがあり手紙を開封すると
「心配するな 。 何とかなる。」
実に簡単ですよね。
もっとも
「これ(これら)を簡単だと言える、簡単な頭でうらやましい。」
と言う意見もあるでしょうか。
この
「簡単な頭」
と言うのが無想剣では大切です。
人とは経験や知識から難しい思考になります。
それは先入観を生み、先入観は疑いに走り、
先入観の通り(思い通り)にならず、
怒り・憎しみに向かい、
それによる反作用による恐怖を感じ、
自ら苦しみを抱え込みます。
苦しみからの解放は
複雑な思考からの脱却であり、
その思考を単純化させたときに
真実が何かという事が見えてきます。
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