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石井邸は こちら!

今年で結婚8年目になる高野さん夫妻。奥さんは建築家の山下保博さんの大ファン。
高野さんの家造りは山下さんへの1通のラブレターから始まりました。
目立つ珍しい芸術作品のような家に住みたいという施主の希望を叶えるため、想像を超えた家作りが始まります。

* 広くて個性的なキッチン
*
度肝を抜かれるような外観
*
山下さんの作品に住みたい

敷地面積 189㎡(57坪)
建ぺい率 60%
容積率  200%

 

2人の夢を叶えるのが、鉄やアルミ、ガラスなどを使った新しい工法を打ち立て、デザイン性の高い個性的な住空間設計を得意とする建築家・山下保博。
プランは、建築面積15坪、延床面積16坪で組積造(そせきぞう)の1F平屋。今回山下が打ち出したプランは、日本では初めてとなる「土」を構造体とするもので、手作業で造った日干しブロックを積み上げていきます。
また、床は、人研ぎ(じんとぎ)という技術を使い全面仕上げます。ご主人希望のキッチンやお風呂、洗面台にもこの人研ぎは使われます。
一体、どんなドリームハウスが完成するのでしょうか?

高野邸の家作りは、まず、土の日干しブロックを作ることから始まります。
土に酸化マグネシウムを混ぜた日干しブロックを、施主自らも手伝い約2,400個も手作業で造ります。

ブロック作りと平行して、基礎工事が始まりました。完成した基礎は勾玉型。基礎からすでにインパクト大です。

積み始めてから約2ヵ月半。
土ブロックは、ようやく27段で積み終わりました。

壁に窓がほとんどない高野邸。
土ブロックの上には明かり採りのためのガラスブロックの層が作られました。

いよいよ上棟です。
4mもの鉄骨の棟木に36本の垂木が架けられました。
珍しい構造に職人さんも驚きを隠せません。

家の中に、80本もの細長い板と大きな丸い板で出来た円柱形の空間が出現しました。
いったい何になるのでしょうか?

キッチンや床は、近年廃れてしまった人研ぎという昔ながらの研ぎ出しの技術を使って仕上げていきます。
いよいよ完成間近です。 

 

千葉の住宅地に、まるで美術館のようなドリームハウスが姿をあらわしました。

玄関を入るとすぐに、トップライトからの光が室内を満たす明るい空間が広がります。

玄関横のスリットのような窓は下足箱を兼ねています。

玄関の右には、LDK。人研ぎの真っ白い床と土ブロックのコントラストが、リゾートホテルのようなナチュラル雰囲気を演出しています。

施主の希望通りの、個性的かつ機能的なキッチン。
収納もたくさん作られました。

家の中に出現した円柱の中はバスルームになりました。
白を基調とした清潔感のある空間です。

バスルームの上は、家全体を見渡せるロフト風の寝室。
周りに取り付けられたアクリルの柵も個性的です。

家全体を見渡すことができることで、構造の面白さや様々な素材の風合いを、思う存分感じることができます。

施主が熱望した、建築家の芸術作品のような高野邸。
ドリームハウスの完成!おめでとうございます。

 

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