“ドン逮捕”に向けた検察の執念は実るのか
当初、特捜部は田中氏に、優子夫人の逮捕もチラつかせながら自供を迫ったが、家宅捜索後、優子夫人が自宅の階段から転落。怪我の状態が思わしくなく、田中氏と揃って入院しており、夫人逮捕の“禁じ手”も使いにくい状況だという。
田中氏が通っていた都内の飲食店の経営者が語る。
「田中氏は『俺の身体は病気の塊だ』と自虐的に言いながら、肉なら500グラムをペロリと平らげる大食漢。金は札束を輪ゴムで留めて持ち歩き、『落としますよ』と声を掛けると『大したことねぇんだ。別に落としたって』と無頓着です。日大の金のことも、『俺は1桁の億には口は出さない。2桁からだ』と豪語していた」
その言動は学生約7万人を擁する大学のトップとは思えない奔放さだ。日大の顧問弁護士の一人が語る。
「確かに田中氏の自宅から現金は見つかっていますが、それは優子夫人が長年貯めたものという認識です」
“ドン逮捕”に向けた検察の執念は実るのか。