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上白石萌音・松村北斗カップルが一番悩んでいること

「週刊文春」編集部
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 NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」。ヒロイン役は上白石萌音(23)、そして夫・稔役を務めているのがジャニーズアイドル「SixTONES」の松村北斗(26)だ。

 繊維会社の跡取りと和菓子屋の娘。戦前の岡山で、境遇の差に負けず純愛を貫き、学徒出陣前についに結婚した若い2人が朝のお茶の間で共感を呼んでいる。

結婚後、稔は出征した(NHKより)

 松村は、中学時代にジャニーズ入りした。

「Jr.時代に故・ジャニー喜多川氏に見出され、俳優活動に力を入れてきた。努力家で、役にのめりこむタイプ」(芸能関係者)

 ドラマでは絵に描いたような好青年ぶりだが、素顔はちょっと違うという。

「実は、出待ちのファンを『お前ら』と呼び、『グッズ買えよ!』と煽る“オラオラ系”。その彼が昭和の好青年を演じているというギャップが、ファンをより痺れさせている」(同前)

松村

 上白石も松村も、オーディションの末、大役を射止めた。

「松村は2次審査の後、ジャニーズの滝沢秀明副社長(39)から『おめでとう』と声をかけられ、自分が受かったことを知ったそうです。いっぽうの上白石は『デビュー時から朝ドラに憧れていた』というだけあって、撮影前に単身、物語の舞台の岡山県へ入り、役作りをしたという熱の入れよう」(ドラマ関係者)

 クランクインは今年3月。松村はSixTONESのツアーと並行して撮影に挑んだが、当初はガチガチだったという。

「父親役の段田安則(64)に『いい演技だけどちょっと現代的に感じる』と指摘され、アイドル活動との切り替えに戸惑っているように見えました」(同前)

 一方、ドラマでは上白石に辛く当たる、松村の母親役・YOU(57)は、現場の雰囲気を和ませるべく“愛息”にこう訊いた。

YOU

「(演技中に)おさわりアリですか?」

 しかし松村はドギマギしながらこう返すのがやっと。

「……どうぞ」

 堅い松村を“内助の功”で打ち解けさせたのが、3歳年少の上白石だ。

「雨でロケが延びると『北斗君が雨男だからね』と茶化したり、カメラを向けて『一番カッコイイ顔してー』などとイジったり。そのおかげで、どんどん仲睦まじい“夫婦”そのものになっていった」(同前)

上白石

 そんな2人の悩みのタネは、「まずは英語」(別のドラマ関係者)。

 上白石演じる安子は「ラジオ英語講座」で勉強しつつ、英語が堪能な稔に教えてもらう。だが実は上白石本人は幼少期にメキシコに住んでいたこともあり、英語を話せるという。

「だから、わざと下手な英語を話すのに苦労していた。実際、稔と川辺で夕日を見るシーンでは『river』の発音が良すぎてスタッフも苦笑。松村も元々英会話を習っているので上手いのですが、こちらも時代設定上『昭和らしい英語』を求められ、苦労していました」(同前)

 その英語よりもっと難しかったものがある。

「岡山弁です。昭和初期の岡山弁なので、より難易度が高い。演者は事前にセリフが吹き込まれた音声を聞きますが、方言指導の先生からは皆にツッコミの嵐でした。稔と安子も最初のテストで駄目出しされ、みっちり指導を受けていた。それでも方言がらみのNGは多かった」(同前)

 エヴリバディ、大変。

source : 週刊文春 2021年12月2日号

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