こんにちは。システムソリューション営業本部の吾妻です。


Office365Outlook コネクタを呼び出す方法や、ユーザー選択、リソース選択、カレンダーといったUIを実装する方法を手っ取り早く学べるサンプルとして便利なのですが、テンプレートの中で使用されているアクションのバージョンが古く、ドキュメントを確認したところ「非推奨」扱いとなっていました。
先日とある案件で利用するかもしれないと検証を進めていたところ、アプリ自体不要だというお話になってしまい、（検証にかけた内部工数が）もったいないので、供養も兼ねてブログ記事化してみたのが、本記事です。

ミーティングスクリーンの仕様（および、マイナーチェンジをかける箇所）

ミーティングスクリーンテンプレートには、もともと以下の機能が含まれています。

• 組織内の出席者を検索する
• 外部の電子メール アドレスを出席者に追加する
• 参加者の空き時間を検索する
• 会議室がリソースとしてMicrosoft 365に登録されている場合、ユーザーは場所も選択する
• 会議の件名、メッセージを設定する

今回は、これらの機能に加えて、「定期的なイベント（繰り返し予定）」を指定できるようにしてみます。

実装手順

早速実装していきます。

(1) まずは、キャンバスアプリを新規作成して、「新しい画面」の「会議」を追加します。


(2) IconSendItem1のOnSelectプロパティを開きます。既定の予定表のDisplay nameが「Calendar」となっており、日本語環境で実行すると予定表をうまく取得できないことが多いため、画像の赤枠部分の関数を追加します。


(3) 繰り返し予定を指定するためのドロップダウンを追加して、ItemsプロパティにTable関数を指定します。


(4) 繰り返し予定の終了日を指定するための「日付の選択」コントロールを追加します。


(5) ラベルも配置して、3つのコントロールの位置を整えたら、左にある「日付」や「期間」のコントロールと同様にVisibleプロパティに変数「_showDetails」を設定します。これで「スケジュール」タブに切り替えられた時だけ表示されます。


(6) 「Office365Outlook.V2CalendarPostItem」関数を「Office365Outlook.V4CalendarPostItem」関数に置き換えます。


Office365Outlook.V4CalendarPostItem関数での主な変更点は以下の通りです。

引数	変更内容
第5引数	タイムゾーン指定が追加された
第6引数	オブジェクト（波括弧）内のキーの頭文字の大文字小文字
	オブジェクト（波括弧）内の値の頭文字の大文字小文字
	recurrenceの日付指定のデータ型（日付型→文字列型）

(7) ためしに予定を登録してみて、登録した会議がOutlook上で確認できれば完成です。

🎉これで完成です!!🎉

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