北海道釧路市で生後11か月の長女を湯を張った自宅の浴槽に沈めて殺害しようとしたとして33歳の女が殺人容疑で送検された事件で、釧路地方検察庁は5月8日付で鑑定留置を始めました。

　女は出産直後から市役所に育児相談していて、釧路地検は犯行時の精神状態などを調べる方針です。


　この事件は釧路市の無職・河口美穂容疑者（33）が4月23日午前7時30分ごろから午後5時ごろまでに、自宅で生後11か月の長女・楓ちゃんを湯を張った浴槽に沈め殺害した疑いで送検されたものです。

　河口容疑者は夫と楓ちゃんと3人暮らしで、出産直後から釧路市役所に「育児が不安」などと相談、沐浴やミルクの与え方のサポートを受けていました。

　夫も食事の支度や保育園の送り迎えなどを行い支えていたといいます。

　釧路地検は河口容疑者の認否を明らかにしていませんが、刑事責任能力を調べるため5月8日付で鑑定留置を釧路簡易裁判所に請求しました。

　鑑定留置の期間は6月末までで、河口容疑者の犯行時の精神状態などを調べることにしています。