10月に全店閉店 かつての大手ファミレス「CASA」はなぜ消えたのか?
2021年11月22日
お出かけ大手ファミリーレストランとしてかつて一世を風靡した「CASA」が10月、その歴史に幕を下ろしました。いったいなぜでしょうか。都市商業研究所の淡川雄太さんが解説します。
幕切れは突然に……
百貨店内などにあった店舗の閉店後、辛くもアンドモワが運営する店舗のみ残ることとなったCASA。残る店は1ケタにまで減ったものの、大手企業傘下で安泰……と思いきや、そうはいきませんでした。
居酒屋をメイン業態としていたアンドモワは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、2021年10月に経営破綻。近く自己破産を申請する予定だとしており、同社の運営する居酒屋・ファミレス・軽食店など約350店舗は全て閉店することとなりました。
こうして、CASAは同系列だった京らーめん糸ぐるまなどとともに前触れもなく突然の全店閉店に至ってしまったのです。
西武セゾングループの成長とともに店舗網を増やしたものの、
・バブル崩壊
・流通業再編
の荒波にもまれるかたちで常に時代に翻弄(ほんろう)され続けたCASA。閉店した店舗の行く末は11月時点でまだ決まっていないといいます。
大手ファミレスとして高い知名度を誇ったCASAだけに、再び別の企業にブランドが引き継がれ復活することもあるかも知れません。あまりにあっけない幕切れによってこのまま40年以上の歴史に幕を下ろしてしまうのでしょうか。
●参考文献
日経流通新聞、日経MJ
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