こんにちは。トモです。
今回は、英検準1級の過去問徹底解説シリーズ の2021年度第2回リーディング全問題編 です。
英検の語彙問題では、解く際の流れを自分のモノにする ことで、
が可能になります。
英検準1級の語彙・単語問題の解き方のコツなどは以下の記事でくわしく解説 していますのでまだ読んでいない方は先にご覧ください 。
>>>英検準1級「語彙問題」の勉強法を徹底解説
やみくもに過去問に取り組む前に、まずは解き方のコツ を知ってください
上記の記事で、解き方について学んだら、いよいよ過去問の演習に入りましょう。
思考の流れに沿ってくわしく解説していきますよ!
過去問の入手方法 英検の公式サイト からダウンロードできます。
「2021年度第2回 」問題冊子 をクリックして入手してください。
*直近3回より以前の過去問については、英検サイトからは閲覧できません。
リンク切れの場合は、当サイト「英検独学の教科書」のお問い合わせ ページからご相談ください。ご対応いたします。
英検準1級過去問解説:大問1【語彙・単語問題】(1)〜(5)
(1)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①grasps:(動詞)握る、把握する
②outweighs:(動詞)〜より重要である、価値がある
③declares:(動詞)宣言する、公布する
④captivates:(動詞)魅了する、心を奪う
STEP.2
穴埋め部分には「動詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。
「the need for safety ( ) the time savings」に入れる単語を選ぶ。
「安全」と「時間の節約」を比べているニュアンスをつかめれば②の可能性が高いと、この時点で予測がつきます。
STEP.3
問題文を読む
Kevinの上司は信じている/安全の必要性は時間の節約/リスクを負うことによる/よりも( )だと。/彼はむしろ遅れに対処したい/建設プロジェクトの/不注意な事故よりも。
もちろん、穴埋め前後だけで答えを選んではいけません。ただ、上記の手順のように「穴埋め前後をチラっと確認し前後関係をみる」だけで答えの推測をすることができます
この手順を経ることで、より短時間で正しい選択肢を選べるようになる んですよねー
POINT 語彙・単語問題も、先に選択肢にザっと目を通すことで、短時間で正答率が上がります。
こういった解き方のコツは以下の記事 でまとめていますので、 この方法をマスターしてから過去問にすすむのが効果的 です。
>>>英検準1級「語彙問題」の勉強法を徹底解説
(2)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①tragic:(形容詞)悲惨な、悲劇の
②legible:(形容詞)判読可能な
③tentative:(形容詞)仮の、暫定的な
④spacious:(形容詞)広々とした
STEP.2
穴埋め部分には「形容詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「I need somewhere more ( ). This place is too small」に入れる単語を選ぶ。
「この場所は狭すぎるからもっと( )が必要」ですから④だろうとこの時点で予測がつきます。
STEP.3
問題文を読む
A:なぜあなたは引っ越したいのですか。/あなたのアパートはとても良いのに。/B:私はもっと( )場所が必要です。/この場所は狭すぎます/私のすべての所有物に対して。
準1級レベルであっても、穴埋め部分前後を読むだけで正解がわかる問題 がけっこうあるんですね。
そう。①( )前後を読んで答えの当たりをつけて →②問題文全文を読んで →③当たりをつけていた答えが正しいかを確認する 、というのが一番効率的な解き方です
(3)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①:aviation(名詞)飛行、航空
②circulation:(名詞)発行部数、循環、流通
③commencement:(名詞)始まり、卒業式
④imprisonment:(名詞)投獄、監禁
STEP.2
穴埋め部分には「名詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「magazine are worried about its ( ) 」に入れる単語を選ぶ。
雑誌に関する何かを心配している、なので勘のいい方はこの時点で②かなと予測がつくと思います。
STEP.3
問題文を読む
出版社/Nature Lover magazineの/は、心配している/その( )について。/読者の数は減少している/5年前の40,000人から/現在の15,000人まで。
「The publishers of Nature Lover magazine(≒雑誌の出版社)」が心配することといえば、選択肢の中では②発行部数しかありえませんよね。そう当たりをつけて、念のために次の文も読んでいき、具体的な読者数の減少の記述を確認することで、やはり②で間違いないと確信する、というのが理想的な解き方の流れです
(4)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①holistic:(形容詞)全体論の、全体的な
②fanatical:(形容詞)狂信的な、熱狂的な
③mellow:(形容詞)豊かで美しい、芳醇な
④illogical:(形容詞)非論理的な
STEP.2
穴埋め部分には「形容詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「a small but ( ) following」に入れる単語を選ぶ。
「following」は「随行者、ファン」という意味があります。「小さいが、〜なファン」と考えると②かなと予測がつきます。
STEP.3
問題文を読む
その若い政治家には小さいが( )なファンがいる。/彼のサポーターは非常に熱狂的だ/彼の政治運動イベントで、/そして彼らは長い距離を移動する/ただ彼の話を聞くために。
「following」は名詞で「随行者、ファン」という意味ですが、これはSNSなどの「follower(フォロワー)」などと同じ意味でも使われます
(5)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①loyally:(副詞)忠誠心のある
②fondly:(副詞)浅はかにも、優しく、なつかしく
③sturdily:(副詞)頑丈な、屈強な
④vastly:(副詞)大いに、広大に
STEP.2
穴埋め部分には「副詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「A ( ) built shelf」に入れる単語を選ぶ。
「どういう棚なのか」と考えるとあてはまりそうなのは③だろうと、この時点で予測がつきます。
STEP.3
問題文を読む
( )なつくりの棚は支えることができただろう/Salmaの重い本を、/しかしその安い棚/彼女が使うと決めた/は、壊れた/その重みで。
この問題はほんとに最初の部分だけで正解を選べちゃう感じでしたねー
もちろん確認のために、最終的には全文を読んでほしいんですが、その前に正解の「あたり」をつけておけるというのはとても重要なテクニック ですね
英検準1級過去問解説:大問1【語彙・単語問題】(6)〜(10)
(6)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①tickle:くすぐる
②swallow:飲み込む
③litter:散らかす、汚す
④nurture:育む、心に抱く
STEP.2
穴埋め部分には「動詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「worked hard to ( ) a close relationship」に入れる単語を選ぶ。
「密接な関係をどうするために一生懸命働いたのか」と考えると、④だろうとこの時点で予測がつきます。
STEP.3
問題文を読む
その大使は一生懸命働いた/密接な関係を( )するために/2国間の/それらが二度と戦争をしないように。
準1級を受ける方であれば、問題文の意味はとれると思います。とすると…
やっぱり最後は選択肢の単語の意味がわかるかどうかの「単語力」が勝負になるということですね ^^;
(7)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①withdrawals:(名詞)中止、撤収
②collisions:(名詞)衝突、対立
③settlements:(名詞)合意、決着、入植
④emissions:(名詞)排出、放出
STEP.2
穴埋め部分には「名詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「vehicle( )were a major cause of global warming」に入れる単語を選ぶ。
「vehicle」「cause」「global warming」など、環境系のワードから④だろうとピンときたい問題です。
STEP.3
問題文を読む
気候の専門家は言った/自動車からの排出が主要な原因だと/地球温暖化の。/彼はデータを示した/どれくらいの二酸化炭素が/車が排出しているか/環境に/毎年。
ライティングや長文だけではなく、英検では環境系の話題は頻出 です。背景知識があると瞬殺できる問題も多いので、普段から意識しておきましょう
(8)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①remote:(形容詞)遠い、人里離れた
②virtual:(形容詞)実質の、事実上の、仮想の
③blunt:(形容詞)尖っていない、露骨な
④swift:(形容詞)即座の、速やかな
STEP.2
穴埋め部分には「形容詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「in a very ( ) area」に入れる単語を選ぶ。
「とても〜な地域」なので、①だろうなとこの時点で予測がつきます。
STEP.3
問題文を読む
Robertは住んでいる/丸太小屋に/とても( )な地域で。/一番近い村は90分以上離れたところにある/車で。
(9)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①diluted:(動詞)薄める(の過去形)
②fainted:(動詞)気を失う(の過去形)
③persisted:(動詞)固執する(の過去形)
④corrected:(動詞)訂正する(の過去形)
STEP.2
穴埋め部分には「動詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「Rhett ( ) while working in the garden」に入れる単語を選ぶ。
「庭で働いていた時に、どうした」と考えれば②だろうなとこの時点で予測がつきます。
STEP.3
問題文を読む
昨日、Rhettは( )した/庭で働いていた時に。/彼が目覚めたとき、/彼の妻と子供は立っていた/彼の周りに/心配な顔で。
じつは英検では、過去に「不正解の選択肢」として出た単語がそれ以降の試験で正解の選択肢として出題される ことが多々あります
この機会に、正解以外の選択肢の意味も覚えておきましょう、ってことですね
(10)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①clarity:(名詞)明確さ、明快さ
②appetite:(名詞)食欲
③shelter:(名詞)住まい、住居
④preference:(名詞)好み
STEP.2
穴埋め部分には「名詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「The writer edited his essay for ( )」に入れる単語を選ぶ。
「エッセイを編集した」という文脈から②や③はあてはまらないだろう、と予測がつきます。
STEP.3
問題文を読む
そのライターは彼のエッセイを編集した/( )のために、/さらに努力した/部分を改善するために/彼の文章が理解しづらい。
単語の知識を増やしておけば、このような問題は文脈から瞬殺できます
英検準1級過去問解説:大問1【語彙・単語問題】(11)〜(15)
(11)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①suite:(名詞)スイートルーム、一揃いの家具
②coma:(名詞)昏睡状態
③dip:(名詞)低下、ちょっと浸すこと
④ramp:(名詞)スロープ、傾斜路
STEP.2
穴埋め部分には「名詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「The company had a ( ) in sales last year」に入れる単語を選ぶ。
「去年売上が〜」ですから「上がったor下がった」という流れが自然です。そうすると③しかないだろうと分かります。
STEP.3
問題文を読む
その会社は( )した/売上が/去年、/だから始めた/より積極的な広告キャンペーンを/客を取り戻すために。
穴埋め部分が問題文の前半にあるときは、最初から読み進めてしまったほうが効率的に解けることも多いですよ
(12)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①miserly:(形容詞)けちな、欲深い
②sacred:(形容詞)神聖な、宗教的な
③habitual:(形容詞)常習的な
④stale:(形容詞)新鮮でない
STEP.2
穴埋め部分には「名詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「Randy was known for his ( ) lying」に入れる単語を選ぶ。
「どんな嘘で知られているのか」と考えると③ぐらいしかなさそうだなと予測がつきます。
STEP.3
問題文を読む
Randyは知られている/彼の( )嘘で、/だから誰も信じない/彼の話を/信じられないほどの旅についての/たとえそれが真実だったとしても。
「habitual」は「habit(習慣))」という単語を知っていれば、なんとなく類推することができたのではないでしょうか
(13)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①crafty:(形容詞)ずるい、悪賢い
②inopportune:(形容詞)時期を逃した、間の悪い
③unsound:(形容詞)不安定な、信頼できない
④vain:(形容詞)うぬぼれの強い、無駄な
STEP.2
穴埋め部分は「形容詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「Stephano was extremely ( )」に入れる単語を選ぶ。
穴埋め前後だけでは答えを確定できないので、文章全体を読んでいきます。
STEP.3
問題文を読む
若い男だった頃/Stephanoはとても( )だった。/彼はとても関心があった/彼の外見に/だから、彼はほとんどすべての給料を費やした/服や靴や化粧品に。
④のvainは「in vain(無駄に、無意味に) 」などで覚えている人も多いと思います
「vain」単体だと「うぬぼれの強い」って意味があるんですねー
(14)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①steep:(形容詞)傾斜が急な、険しい
②lawless:(形容詞)無法の
③rational:(形容詞)合理的な、筋の通った
④downcast:(形容詞)がっかりした
STEP.2
穴埋め部分には「形容詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「there had to be a ( ) explanation for them」に入れる単語を選ぶ。
「どんなexplanation(説明)」だろうと考えれば、③かなとこの時点で予測がつきます。
STEP.3
問題文を読む
Suzanneは当惑したが/明るい青い光に/夜の空の、/科学者として、/彼女は知っていた/( )な説明が必要だと/それらに対して。
「a ( ) explanation」のまとまりをみるだけで「どんな説明」→「合理的な説明」だと判断できます
他の選択肢はどれも明らかに当てはまらない ですもんね
(15)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①custody:(名詞)保護、後見
②faculty:(名詞)教授陣、学部
③retainer:(名詞)手付金、保護器
④seizure:(名詞)掴むこと、掌握、没収
STEP.2
穴埋め部分は「名詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「The ( ) members at the college」に入れる単語を選ぶ。
「大学の( )メンバー」と考えると、②だろうとこの時点でわかります。
STEP.3
問題文を読む
その大学の( )メンバーは素晴らしい名声がある、/だから若い人々は国中から来る/彼らに教えてもらうために。
繰り返しますが、穴埋め前後のみで答えのあたりがついた場合でも、念のため文章全体を読んでその「あたり」が正しいことを確認してくださいね
英検準1級過去問解説:大問1【語彙・単語問題】(16)〜(20)
(16)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①dispatch:(動詞)派遣する、急送する
②mistrust:(動詞)信用しない
③impair:(動詞)弱める、悪くする
④sustain:(動詞)維持する、持続させる
STEP.2
穴埋め部分は「動詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「they have been able to ( ) their relationship for 40 years」に入れる単語を選ぶ。
「40年間、関係を( )することができている」なので、④しかないことがこの時点でわかります。
STEP.3
問題文を読む
Bertと Evaは質問されたとき/どうやって彼らの関係を( )することができているのかと/40年間、/彼らは言う/そのカギはいつも正直にコミュニケーションすることだと/お互いに。
正解の選択肢「sustain(維持する、持続させる)」は、環境系の文章で「sustainable(持続可能な) 」という表現でも頻出です
sustainable society(持続可能な社会)ってやつですね
(17)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①rotating:(動詞ing形)交代する、回転する
②dissolving:(動詞ing形)溶かす
③devoting:(動詞ing形)捧げる、割く
④exerting:(動詞ing形)行使する
STEP.2
穴埋め部分は「動詞ing形」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「the editors work on ( ) shifts」に入れる単語を選ぶ。
「編集者たちはどんなシフトで働く」のかと考えれば、①だろうなとこの時点で予測がつきます。
STEP.3
問題文を読む
新聞社では/編集者たちは働く/( )シフトで。/一ヶ月間、彼らのうちの一部が早番で仕事し、/一部は遅番で働く。/次の月は、彼らは交替する。
「shift」は日本語でも「シフト」という「交代勤務時間」のことだと気づけましたか
あと「rotate(交代する、回転する)」も「ローテーション」とかって日本語にもなってますね
(18)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①pessimism:(名詞)悲観主義
②pitch:(名詞)アスファルト、松ヤニ
③impulse:(名詞)衝動、欲求
④vacuum:(名詞)真空
STEP.2
穴埋め部分には「名詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「she had to resist the ( ) to scream」に入れる単語を選ぶ。
「叫ぼうとする( )に抗わなければならなかった」ですから、③っぽいなと予測がつけられます。
STEP.3
問題文を読む
Noraは見ることを楽しまなかった/そのホラー映画を。/何か恐ろしいことが起こるたびに、/彼女は叫ぼうとする( )に抗わなければならなかった。
この問題の選択肢も穴埋め部分前後だけで正解の予測はつけられます が、念のため全文を読んで、その予測が正しいかどうかを確認しましょう
(19)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①trespassing:(動詞ing形)不法侵入する
②endorsing:(動詞ing形)支持する、承認する
③swaying:(動詞ing形)揺れる、揺れ動く
④convening:(動詞ing形)召集する、開催する
STEP.2
穴埋め部分には「動詞ing形」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「he was arrested for ( )」に入れる単語を選ぶ。
「for」のあとが穴埋めになっているので、選択肢の形は動名詞だとわかります。さらに「( )で逮捕された」なので①だろうと予測できます。
STEP.3
問題文を読む
その男のハイキング/その森を通る/は、止まった/彼が逮捕されたとき/( )で。/彼は考えていなかった/彼はたまたま土地に入ってしまった/政府によって所有されている。
準1級を受験する皆さんなら、問題文の意味はおおよそ理解できたと思います。
あとはtrespassing(不法侵入)の意味を知っているかいないか、ですね。
「trespass」は「不法侵入する」という動詞で、その動名詞の形でした。この単語を知らなかった方でも、語源からも正解にたどり着ける可能性 はありました。tres(= trans)越えて + pass 通る、でなんとなく文脈に合いそうだなとピンときたら理想的です
(20)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①outsmart:(動詞)裏をかいて負かす、出し抜く
②inflame:(動詞)悪化させる
③update:(動詞)更新する
④shepherd:(動詞)案内する、導く
STEP.2
穴埋め部分は「動詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「he was unable to ( ) his opponent」に入れる単語を選ぶ。
「相手を( )することができなかった」となり、この時点では答えを確定できないので、全文を読んでいきましょう
STEP.3
問題文を読む
Leoは上手くプレイした/最後のゲームで/チェストーナメントの、/しかし彼は相手を( )ことができなかった。/ただ彼女があまりに上手すぎた。
このあたりもやはり、純粋に単語の知識が問われていますね
英検準1級過去問解説:大問1【語彙・単語問題】(21)〜(25)
(21)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①steady:(形容詞)固定された、ぐらつかない
②hasty:(形容詞)急な、素早い
③weary:(形容詞)ひどく疲れた
④sly:(形容詞)ずるい、あくどい
STEP.2
穴埋め部分には「形容詞」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「he suddenly felt very ( )」に入れる単語を選ぶ。
( )前後だけでは答えが確定できないので、全文を読んでいきます
STEP.3
問題文を読む
Martinは4時間を費やした/彼の庭を掃除するのに。/彼は気づいた/たった半分を終えたとき/突然とても( )を感じた。
(22)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①wheeled out:(熟語)運び出す、公表する
②whipped up:(熟語)慌てて準備する、刺激する
③plunged into:(熟語)飛び込む、突っ込む
④tucked in:(熟語)くるむ、ガツガツ食べる
STEP.2
穴埋め部分には「熟語」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「you’ll ( ) on all the fun」に入れる単語を選ぶ。
熟語の問題は、( )部分だけでは答えを確定できないですが、この問題は「( )the sea」なので①か③だろうと予測はつきます。
STEP.3
問題文を読む
その男性が見たとき/少女がボートから落ちたのを、/彼はすぐに( )した/海に/そして彼女を助けに泳いだ。
準1級を受けるあなたのレベルなら、問題文の意味は分かると思います。あとは、選択肢の中から文意に合う物を選ぶわけですが、ポイントは単語や前置詞のコアイメージ(核となるイメージ)から、明らかに違う選択肢を消去したり、正しそうな選択肢を選んだりすることです
この問題は熟語と言っても「plunge(飛び込む)」の意味を知っていれば解ける、完全な単語問題でしたねー
(23)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①dies down:小さくなる、次第に消える
②acts up:正しく動かない、暴れる
③falls apart:崩壊する、バラバラになる
④peels away:はがす、剥く
STEP.2
穴埋め部分には「熟語」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「We should head to the park before it( )」に入れる単語を選ぶ。
熟語の問題は、( )部分だけでは答えを確定できないことも多いので、文脈から判断します。
STEP.3
問題文を読む
A:この風はパーフェクトだ/私たちの凧を飛ばすのに。/B:そのとおりです。/私たちは公園に向かうべきだ/それが( )する前に。
「熟語対策」は効率が悪いので、学習時間に余裕がなければする必要はありません。出題範囲が絞れない上に、4問程度しか出題されないというのがその理由です
わたしたちの目標は「全問正解」じゃなくて「準1級合格」ですからね
(24)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①get by(熟語)〜でなんとかやっていく
②opt for(熟語)を選ぶ、選択する
③call off(熟語)を中止する、取り消す
④play up(熟語)強調する、ふざける
STEP.2
穴埋め部分には「熟語」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「we may have to ( ) the family picnic」に入れる熟語を選ぶ
熟語の問題は、( )部分だけでは答えを確定できないことも多いので、文脈から判断します。
STEP.3
問題文を読む
A:ねえ、私たちは家族ピクニックを( )しなければならないかもしれません/今週の。/天気予報が雨を予測しています。
「call off(中止する) 」は準1級にしては易しめの熟語でした。ぜひ正解したい問題です
あわせて「put off(延期する) 」も覚えておきたいですよね
(25)
STEP.1
選択肢の単語をザッとチェック
①roll around(熟語)定期的に起こる、巡ってくる
②rip up(熟語)引き剥がす
③wash down(熟語)洗い落とす
④live on(熟語)生き続ける、依存して生きる
STEP.2
穴埋め部分には「熟語」が入ることがわかる
問題文の穴埋め部分前後をチラッと見る。「he could not ( ) the salary」に入れる熟語を選ぶ。
熟語の問題は、( )部分だけでは答えを確定できないことも多いので、文脈から判断します。
STEP.3
問題文を読む
Gregはアルバイトを楽しんだ/カフェでの、/しかし、彼は気づいた/彼は給料では( )できないと/彼が稼ぐ、/だから彼は探し始めた/フルタイムの仕事を。
熟語問題は、選択肢すべての意味がわかることはなかなかないと思います。なので文脈から判断して、いかに消去法で確率を上げていけるか を意識しましょう
ここからは、大問2「長文穴埋め問題」編 です。
英検の長文穴埋め問題では、解く際の 流れをシステム化する ことで、
が可能になります。
英検準1級の長文穴埋め問題の解き方のコツなどは以下の記事でくわしく解説 していますのでまだ読んでいない方は先にご覧ください 。
>>>英検準1級「穴埋め問題」の勉強法を徹底解説
やみくもに過去問に取り組む前に、まずは解き方のコツ を知ってください
上記の記事で、解き方について学んだら 、いよいよ過去問の演習に入りましょう。
思考の流れに沿ってくわしく解説していきますよ!
英検2級過去問解説:大問2【長文穴埋め問題】(26)〜(28)
2−1
(26)
STEP.1
選択肢をチラッと見る
「ディスコースマーカー(接続語句)」を穴埋めする問題だということがわかる
STEP.2
タイトルから最初の穴埋め部分の次の1文まで 読み進める
「タイトル:
バビロンの空中庭園 」
※「The Hanging Gardens」で「空中庭園」などと訳せますが、訳せなくても気にする必要はありません。本文を読めば問題は解けるようにできています ので、構わず読みすすめていきましょう。
「本文の日本語訳」
紀元前5世紀、/世界の最も印象的な作品リスト/芸術と建築の/が、登場し始めた/ギリシャ語の文章で。/最も有名なそのリストは書いている/特に7つの驚くべき場所を。/これら「古代世界の7不思議」のうちのたった1つが/エジプトのギザのピラミッドだが/今日まで残っている。/( 26 )、歴史家や考古学者は十分な証拠を発見した/確認する/さらに5つがたしかに存在していたと。/しかし7つ目は謎のままである/それが「the Hanging Gardens of Babylon(バビロンの空中庭園)」である。
STEP.3
選択肢を読む
①たとえば
②このせいで
③それにもかかわらず、そうではあるが
④要するに
7不思議のうち今日残っているのは1つだけだが 、ほかの別の5つは存在していたという証拠は残っている。という流れが理解できているかを問うている問題です
ポイント 穴埋め問題は、穴埋め部分の前後一文が特に重要 です。
前後一文を精読し、「but」「in fact」「in addition(加えて)」「instead」など、流れを把握するヒントとなる語を見つけることで、正しい選択肢を選ぶことができるようになります。
(27)
STEP.1
選択肢をチラッと見る
「短文」を穴埋めする問題だということがわかる
STEP.2
つづきから第2パラグラフまで 読み進める
その庭は長く考えられていた/建設されたと/King Nebuchadnezzar IIによって/バビロンの都市の/現在のイラクにある。/書かれた記録/Nebuchadnezzar IIの時代に/では、しかし( 27 )。その庭は言及されている/様々な古代文書で、/それは記述している/高く、複数階の建物で/植物が茂っている様子で/しかし、これらはすべて作られたものだ/その庭が建てられたと言われている/数世紀後に。/どんな直接の記録もなく/その庭の建設に関する、/考古学者たちはどんな遺跡も見つけることができなかった/その地域に/それらがかつてそこに存在したという。
STEP.3
選択肢を読む
①その庭に関する言及はない
②意見が合わない/庭の大きさについて
③示唆する/その庭は長くは続かなかったと
④記述する/その庭が全く異なっていると
「バビロンの庭はKing Nebuchadnezzar IIによって建てられたと長く考えられていたが」→記録には「①その庭に関する言及はない」という流れを追えたかどうかがポイントです
長文の穴埋め問題では、文章の細かい内容よりも「流れがつかめているかどうか 」が重要なんでしたよね
そう、「流れ」がわかれば正解が選べるようになっています
(28)
STEP.1
選択肢をチラッと見る
「短文」を穴埋めする問題だということがわかる
STEP.2
つづきから第3パラグラフまで 読み進める
学者のStephanie Dalleyの研究は示唆している/その庭を見つけようという努力は( 28 )だと。/Dalleyは文章を翻訳した/Sennacheribという王によって書かれた/その王はNebuchadnezzarの1世紀前に生きた。/その文書は記述している/印象的な庭園を/Sennacheribの宮殿の。/Sennacheribはしかし、Ninevehの都市で統治していた/(Ninevehは)バビロンから300マイル離れたところにある。/Dalleyは書いている/Sennacheribはまた複雑なシステムをつくったと/水を運ぶための/Ninevehに、/そして彼女は信じている/これらは維持するために使われていた可能性があると/庭を/そこに。/もしDalleyがただしければ、/古代の記述/バビロンの空中庭園の/は、その庭を指しているのかもしれない/Sennacheribの宮殿の。
k
STEP.3
選択肢を読む
①すでに成功している
②書かれた情報源を無視するべきだ
③間違った場所に焦点を当てている可能性がある
④遺跡を破壊する可能性がある
なじみのない人名や地名がいくつもでてきて、ややこしく感じたかもしれません
書かれてる内容はそんなに難しくなくても、読み慣れない名前がたくさんでてくると途中で意味がわかんなくなっちゃいます…
そうですね、まずは人名と地名を区別しましょう。そのうえでこのパラグラフで述べられているのは、「これまでバビロンの空中庭園と思われていた記述は、違う場所の違う建物の記述だったのではないか」という内容です
英検2級過去問解説:大問2【長文穴埋め問題】(29)〜(31)
2−2
(29)
STEP.1
選択肢をチラッと見る
「短文」を穴埋めする問題だということがわかる
STEP.2
タイトルから最初の穴埋め部分の次の1文まで 読み進める
「
養殖漁業と野生魚の蓄え 」
※繰り返しますが、タイトルがうまく訳せなくても気にする必要はありません。本文を読めば問題は解けるようにできています ので、構わず読みすすめていきましょう。
数十年間、/世界の野生魚の個体数は減少している、/主に乱獲が原因で。/その状況がますます深刻になっていくに連れて、/示唆されるようになっている/養殖漁業/fish farming(養魚業)としても知られる/は、推進されるべきだと/代案として/商業漁業の。/しかしそれは見える/養殖産業は( 29 )だと。/近年の研究では、/研究者たちは歴史的なデータを分析している/養殖漁業と伝統漁業の両方について/44年以上の期間。/9つのケースのうち8つで、/養殖漁業は何もしなかった/圧力を緩和する/野生魚の個体数に対する、/非常に増加したにもかかわらず/養殖魚の生産量を 。
STEP.3
選択肢を読む
①発展していない/期待されたほど速く
②解決法を提供した/問題に
③効果がない/意図された
④教訓から利益を得る/漁師たちによって学んだ
「野生魚の個体数が減少している中、養殖産業がその代案として考えられていたが→考えられていたほど効果がないようだ(青字部分)」という文章全体の流れを読めていれば解ける問題です
やっぱり長文穴埋め問題は「流れ」を理解することがポイントなんですね
(30)
STEP.1
選択肢をチラッと見る
「ディスコースマーカー(接続語句)」を穴埋めする問題だということがわかる
STEP.2
第2パラグラフから2問目の穴埋め部分の次の1文まで 読み進める
その考え/資源は保護され得る/別の、もっと簡単な代替法を使うことによって/は、筋が通っていると思われる。/しかし、様々な業界でのケースは示唆している/逆が真実だと。/たとえば、それはかつて仮定された/従来のエネルギー源を置き換えることは/再生可能エネルギーに/需要を減らすと/化石燃料に対する、/しかし増加した供給量はじっさいつながっている/より大きなエネルギー消費量に。/( 30 )、現在は信じられている/養殖された魚が手に入ることはただ奨励するだけだと/人々が魚を消費することを/より大きな量で。
STEP.3
選択肢を読む
①同様に
②にもかかわらず
③対照的に
④ひとつには
従来のエネルギー源を再生可能エネルギーに置き換えても、化石燃料の需要は減っていないのと「同様に」 、養殖魚が増えても野生魚の消費が減るわけではない、とわかってきた、という流れですね
ポイント 繰り返しますが、長文の穴埋め問題では、文章の「流れ」を理解することが重要 です。とくに穴埋め部分の「前後一文の精読 」を意識して論理の「流れ」 をつかんでください
(31)
STEP.1
選択肢をチラッと見る
短文を穴埋めする問題だということがわかる
STEP.2
つづきから3問目の穴埋め部分の次の1文まで 読み進める
また別の問題もある/養殖漁業に関連する。/数年間、多くの養殖漁業企業は焦点を当ててきた/種を殖することに/鮭やマグロのような、/それは残念ながら小さな魚をエサとしなければならない/野生で捕まえられた。/専門家は言う/この問題は( 31 )だと、/しかし。/養殖魚の種類に焦点を絞ることで/海藻やその他の一般的な植物のような生物を食べる、/養魚場はより環境によくなることができる/状況を悪化させる代わりに。
STEP.3
選択肢を読む
①測定することは難しい
②野生魚の個体数を助けている(いい影響を与えている)
③養殖漁業によって引き起こされたのではなかった
④容易に修正されうる
ポイントは穴埋め部分直後の「however 」です。前の文章までは養殖漁業は野生の小さな魚をエサとしなければならない点で「マイナス 」であるという流れできましたが、「however」があることで穴埋めを含む一文は「プラス 」の要素を持った意味になるはずだとわかります。これだけで選択肢は②か④に絞れ、その後の文を読むことで④だとわかります
「however」は文頭にこないパターンもけっこうある ことは意識しておきたいですね
そうですね、今回は穴埋めの後ろに「however」がきてるので、上手く意味がとれなかった人もいるかもしれません。必ず理解できるようにしておきましょう
ここからは、大問3「長文読解問題」編 です。 英検の長文読解問題では、解く際の 流れをシステム化する ことで、
が可能になります。
英検準1級の長文読解問題の解き方のコツなどは以下の記事でくわしく解説 していますのでまだ読んでいない方は先にご覧ください 。
>>>英検準1級「長文読解」の勉強法を徹底解説
やみくもに過去問に取り組む前に、まずは解き方のコツ を知ってください
上記の記事で学んだ解き方にそって 、過去問の答えと解説を行います。 思考の流れに沿ってくわしく解説していきますよ!
英検準1級過去問解説:大問3【長文読解問題】(32〜34)
3−1
(32)
STEP.1
タイトルを読む
「スコットランドウイスキー業界の復活 」
※タイトルに知らない単語があっても気にする必要はありません。
本文を読めば問題は解けるようにできています ので、構わず読みすすめていきましょう。
STEP.2
1問目の「設問」を読む
設問:1980年代以前の数年間、スコットランドウイスキー業界は〜だった。
*1980年代以前のスコットランドウイスキー業界はどうだったんだろう、と意識しながら本文を読んでいきます。
STEP.3
問題の答えを探しながら第1パラグラフを読む
1980年代の間、/スコットランドウイスキー業界は低迷していた。/売上の減少は閉鎖につながった/たくさんの老舗ウイスキーメーカーの、/そして多くの専門家は信じていた/その減少はもとに戻せないものだと。/そのころ、ライバルの飲み物/ウオッカやラムなど/は、積極的に販売され、/それらは流行した/若者たちの間で。/
1980年代以前、/ウイスキーを消費するという文化は受け継がれてきた/世代間で。/このことはつながった/ウイスキー業界が消費者基盤は保証されたと考えることに 、/しかし、より若い世代は家の伝統に従うことは少なくなり、/その業界は高い対価を払った/売上額の減少という形で。
STEP.4
選択肢を読む
①気がついた/販売を集中させる必要があると/様々な年代のグループに/主に若者にアピールしようとするよりも
②誤って信じた/若い人々はいつもウイスキーを消費すると/メーカーが販売促進しなくても
③非常に高い価格を請求した/その商品に/事実にも関わらず/多くの人々がそれらを買う余裕がないという
④メーカーと協力した/他の種類のアルコール飲料の/アルコール全体の減少を防ぐために/消費と売上の
STEP.5
設問の答えになる選択肢を選ぶ
正解:② (根拠は赤字部分)
正解の選択肢は、本文の表現が「言い換え(パラフレーズ)」されている、という原則 をまず理解しましょう。
今回は、設問では「1980年代以前」をあらわす表現として「before the 1980s 」が使われていますが、本文中では「Prior to the 1980s 」となっています。このパラフレーズに気づけば、この文以降に正解があることがわかりますよね
ポイント
最重要事項 として、基本的に
1問目の答えは第1パラグラフにあります。
こういった
解き方のルールは以下の記事 でまとめていますので、その方法をマスターしてから過去問にすすむのが効果的です。
>>>英検準1級「長文読解」の勉強法を徹底解説
(33)
STEP.1
2問目の「設問」を読む
設問:1つの問題は何か/スコットランドウイスキー業界が直面した。
*スコットランドウイスキー業界が直面した問題はなんだろう?という視点をもちながら本文を読んでいく
STEP.2
問題の答えを探しながら第2パラグラフを読む
さらなる問題は/スコットランドウイスキー業界が生産量を大幅に増やしたことだ/1970年代に。/これは危険だった/なぜならウィスキーは熟成や過程を必要とするからだ/数十年を要する。/その熟成過程は生産量を調整すること/需要に合わせて/はほぼ不可能にした。 /1980年代までに、/ウィスキーに対する落ち込んだ需要/それはさらに悪化したのだが/景気低迷によって、/は、非常に大きな余剰をだした 。/熾烈な競争/ウィスキーメーカー間の/は、深刻な値下げと製造につながった/新しい品質の低い商品/業界全体の評判を傷つける。/有名なメーカーでさえ/長年名声を博した/倒産した。
STEP.3
選択肢を読む
①専門知識の不足が不可能にした/企業が品質のレベルを提供することを/消費者が期待する
②市場に提供できないことが/たくさんの量のウィスキーを/消費者がその製品に興味を失うことにつながった
③消費者は明らかにした/彼らはもはや安いブランドには興味がないと/短い歴史しかない
④予測することの難しさ/どれくらいの量が売れるか/将来に/は、メーがーが多く作りすぎることにつながった
STEP.4
当てはまる選択肢を選ぶ
正解:④ (根拠は赤字部分)
正解の根拠部分は赤字で示していますが、「surplus」を正しく捉えられたかがポイントになります
はい。そして同時に「余剰、供給過剰 」という意味にもなります。「ウィスキーの需要が減ったことで大きなsurplus(余剰、供給過剰)が生まれた」というのが流れです
(34)
STEP.1
3問目の「設問」を読む
設問:どんな結論が生まれたか/変化について/1980年代以降に起きたウイスキー生産の
*1980年代以降のウイスキー生産の変化はどんな結論になったのだろう、という視点で本文を読んでいく
STEP.2
問題の答えを探しながら第3パラグラフを読む
幸運にも、状況は永遠ではなかった。/スコットランドウイスキー生産者たちは焦点を当て始めた/高品質の製品の販売促進に/シングルモルトウイスキーとして知られる。/また、重要だったのは彼らの努力だった/消費者に知らせようとする/これらのウイスキーのメリットについて、/なぜ彼らはより高い値段をつけたのか、/そしてどのようにそれらは食べ物やタバコと合わせられるか。/この戦略は非常に成功し、/海外の消費者に財布を開かせた/プレミアムスコットランドウイスキーに対して。 /このことは逆につながった/他の国のウイスキーメーカーが戦略をまね、/彼ら自信の高級ブランドを創出することに。/今日、ウイスキーに対する興味と需要はかつてないほど強くなっている。
STEP.3
選択肢を読む
①外国市場が縮小した/なぜなら、ほとんどのウィスキー飲み/外国の/は、シングルモルトウイスキーがより好きだから/ほかのタイプのものよりも
②ウイスキーの消費者はより価値に気づくようになった/シングルモルトウイスキーの/そして、それらに対して喜んで高いお金を払っている
③スコットランドウイスキーの人気は回復したにもかかわらず、/外国のメーカーは同様の成長を経験していない
④ウィスキーメーカー間の競争は低価格化につながり、/それはウイスキー全体の売上上昇を引き起こした
STEP.4
当てはまる選択肢を選ぶ
正解:② (根拠は赤字部分)
正解の直接の根拠は赤字部分ではありますが、流れを理解する上で大切なのが最初の文「Fortunately, the situation was not permanent.」です。
ここで言う「その状況」とは前段落までにあった、ウイスキー業界の低迷、ということです。つまりウイスキー業界が回復した、ということがこの一文から予測でき、この設問の答えもポジティブなものになるだろうと分かる わけです
英検準1級過去問解説:大問3【長文読解問題】(35〜37)
3−2
(35)
STEP.1
タイトルを読む
「
リチャード3世 」
※タイトルに知らない単語があっても気にする必要はありません。
本文を読めば問題は解けるようにできています ので、構わず読みすすめていきましょう。
STEP.2
1問目の「設問」を読む
設問:文章が言っている一つのことはなにか/Thomas Moreの「History of King Richard III」について
*Thomas Moreの「History of King Richard III」では何が言われているんだろう、という視点で本文を読んでいきます 。
*この時点で「History of King Richard III」は本か何かだろう、と予測がつくと本文が読みやすくなります。
STEP.3
問題の答えを探しながら第1パラグラフを読む
2012年、/リチャード3世の体/(リチャード3世とは)1483年から1485年までのイギリスの王だが/が見つかった/駐車場の下に/Leicesterのイギリスの都市の。/リチャードはウイリアム・シェイクスピアの最も有名な劇の1つであり、/イギリスで最も悪名高い支配者のひとりだった。/彼は一般的には覚えられている/身体的に障害がある男として/王になることを切望し、/彼の兄弟と二人の甥を殺した/枯野の目標を達成するために。/リチャードの評判はシェイクスピアの劇で生まれたのではなく、/さらにさかのぼって/Thomas Moreの「History of King Richard III」から生まれた。/現代の専門家たちは見ている/Moreの本の中の詳細を多くを/非常に疑わしく、/それらは書かれたから/家族の支援を得て/リチャードから王位を得た、/しかしその本のリチャード像/悪としての/は、基本となった/彼の否定的な評判の/今日に至る 。
STEP.4
選択肢を読む
①それは信頼できるものではない/なぜならそれは影響を受けているから/リチャード3世について書かれた劇に/ウイリアム・シェイクスピアによって書かれた
②それは多くの重要な証拠を提供した/研究者たちが最近リチャードの遺体を発見した/Leicesterで
③それは非常に影響を与えた/人々のイメージや意見に/リチャードの/その情報のいくつかは正確ではない可能性があるにもかかわらず
④それは証拠を含んでいる/リチャードが実際には彼の兄弟や他の家族のメンバーを殺していないことを証明する
STEP.5
設問の答えになる選択肢を選ぶ
正解:③ (根拠は赤字部分)
本文中に何度か「Shakespeare(シェイクスピア)」が出てきますが、設問で聞かれているのは「Thomas Moreによって書かれた「History of King Richard III」 なので、まずはココをしっかり区別することが重要です
それがわかってると、選択肢①はひっかけだとすぐわかりますねー
(36)
STEP.1
2問目の設問を読む
設問:リチャードの遺体の分析の結果、それは〜だとわかった
*リチャードの遺体を分析した結果なにがわかったんだろう、 という視点で本文を読んでいく
STEP.2
問題の答えを探しながら第2パラフラフを読んでいく
リチャード3世協会/1924年にその王の生涯を研究するために設立された/は、強く反論している/リチャードの一般的なイメージに。/彼の名誉回復を望み、/その協会は後援を支援した/彼の遺体の発見につながった研究の、/そして協会やほかの研究者たちの発見のいくつかは特に眼を見張るものだった。/骨格の分析によると、/それは明らかになっている/リチャードの報告された身体的な障害はおもに作り話であったと。/事実、怪我のいくつか/骨に見られた/は、示唆している/リチャードが戦闘で戦った可能性が高いことを/このことは、歴史的な報告を裏付けている/彼は熟練した兵士であったという。
STEP.3
選択肢を読む
①彼は死んだ/とても異なる方法で/過去の人々がそうだと信じていたのとは
②彼は身体的な障害がほとんどなかっただけでなく、/有能な戦士だったかもしれない
③彼が最後の戦闘で負った怪我は深刻だった/しかし、それらはおそらく彼の死の原因とはならなかった
④彼の身体的な外見はより大きな影響を与えただろう/人々の彼に対する印象に/彼の王としての能力よりも
STEP.4
設問の答えになる選択肢を選ぶ
正解:② (根拠は赤字部分)
正解の根拠は赤字で示した部分ですが、それ以前に、選択肢②の英文は正しく読めましたか?「Not only」が文頭にくることでそのうしろで倒置がおこり、「was」が主語である「he」の前に来ている形ですよ
加えて、長文読解問題を解く基本である「言い換え(パラフレーズ)」 が正解を選ぶポイントにもなっています
これはわかりました!本文の「a skilled soldier」が正解の選択肢②では「a capable fighter」ってパラフレーズされてる んですよね!
POINT
長文読解では、本文の内容を別の言葉で言い換えた選択肢が正解になる
(37)
STEP.1
3問目の設問を読む
設問: 文章の筆者は次のうちどれに同意するだろうか?
*筆者はどう考えているんだろう?という視点で本文を読んでいく
STEP.2
問題の答えを探しながら第3パラフラフを読んでいく
しかし、議論は続いている/どのようにリチャードが王になったのか/そして彼がしたことについて/権力を持っていた2年間の間に。/リチャード3世協会は彼の注目すべき社会的及び政治的改革を指摘し、/そして主張している/彼は殺人については無実であると/彼の不幸な評判の原因となった。/しかし、リチャードの政治のいくつかは有益であったことは認める一方、/多くの歴史家は信じている/彼が寛大で思いやりのある王からはほど遠く/残酷な行為をした可能性が非常に高いと。/
結局おそらく賢明である/リチャードを見ることが/彼が生きていた時代の典型的なやり方で行動した支配者であると 、/そして知ることは/彼がどのようにして権力を持つようになったかを/は、それほど大きな問題ではないと。/Cardinal Vincent Nichols, archbishop of Westminsterは説明している/「彼の時代、政治権力は勝ち取られ、維持されてきた/戦場で/そして、冷酷な決意、強力な同盟、武力行使への意欲によってのみ」
STEP.3
選択肢を読む
①それは誤りだと/リチャードの能力を判断するのは/戦場で負った損失だけで/彼が導入した改革ではなく
②歴史家たち/リチャードが故意にひどい行為をしたと主張している/は、間違っている可能性が高い/彼らの彼に対する評価において
③犯罪/リチャードが王である間に犯した/は、遥かに超えている/前向きなことを/彼が国に対して行った
④リチャードは良くも悪くもなかった可能性が高い/支配者として/ほかの王たちと比べて/はるか昔にイギリスを統治した
本文中の「in a manner typical of the time(その次代の典型的な方法で)」がキーワードです
典型的=ほかの王と比べて良くも悪くもない(選択肢④no better or worse)ってことですね
英検準1級過去問解説:大問3【長文読解問題】(38〜41)
3−3
(38)
STEP.1
タイトルを読む
「Jayavarman VIIの寺院」
*タイトルだけでは本文がイメージしにくい場合は、慌てず、適当に読み飛ばして本文へすすみましょう
STEP.2
1問目の「設問」を読む
設問:私たちがJayavarman VII(7世)について知るひとつのことはなにか
*Jayavarman VIIについて何が分かるんだろう、という視点で本文を読んでいきます 。
STEP.3
問題の答えを探しながら第1パラグラフを読む
Jayavarman VIIの支配の最盛期に、/彼のKhmer帝国(クメール帝国)は東南アジアのほとんどをカバーしていた/現在のカンボジアのAngkor(アンコール)を中心として。/Jayavarmanの支配以前、/その地域での政治状況は不安定だった/継続的な軍事的闘争の結果/力を持った地元の武将の交代/及びこれらの同盟国と近隣のCham(チャム)族との間の戦いの結果。/チャム族の侵略がクメール帝国の前の支配者を打ち負かしたあとで/しかし、/
Jayavarmanと彼の同盟国は侵略者を追い出しただけでなく/他の武将を壊滅もさせた /(その武将は)自分で帝国を支配することを望んでいた。/Jayavarmanは1181年に王位を獲得した。
STEP.4
選択肢を読む
①チャム族を成功裏に同盟させることによって/敵にするのではなく、/彼はクメール帝国をコントロールすることができた
②彼はクメール帝国の王になることができた/その地域のほかのリーダーと協力することによって
③前の王を騙して敵の王国を攻撃させたあと、/彼はその地域も引き継ぐことができた/彼自身の地域と同様に
④彼は徐々にクメール帝国を強化した/隣の王国に侵略し打ち負かすのに十分な力を得るために
STEP.5
設問の答えになる選択肢を選ぶ
正解:② (根拠は赤字部分)
選択肢①も紛らわしいですが、「チャム族と同盟した」とは書かれていません
いろんな人とか国名とか地名とかがでてきて、ややこしすぎます…
すべての固有名詞を日本語にして訳そうとする必要はありません。 それが人の名前なのか国の名前なのかぐらいは判断しながら読み進めていきましょう
(39)
STEP.1
2問目の設問を読む
設問:この文章は示唆している/Jayavarmanがたくさんの寺院を建てた理由の1つは〜だと
*Jayavarmanはどんな理由で寺院をたくさん建てたんだろう、という視点で本文を読んでいく
STEP.2
問題の答えを探しながら第2パラフラフを読んでいく
Jayavarmanの支配/それは30年以上続いたが/は、平和と繁栄をもたらした/その地域に、/しかし彼はまた建築することに夢中になっていたようだった/できるだけ多くの仏教寺院を/彼の支配の間に。/宗教の促進は長い間クメール帝国の基盤だったが、/Jayavarmanはそれを全く新しいレベルに引き上げ、/早くそして多くの寺院を建てた/以前のほかのどんな王よりも。/研究者の中には示唆する者もいる/彼はこれをしたと/
なぜなら彼は彼の時代は限られていると感じていたからだと/彼は比較的人生の遅くに王になった/61歳のとき、/そして彼は長期的な病気に苦しんでいた。
STEP.3
選択肢を読む
①人々は求めていた/クメール帝国が仏教に門戸を開くことを/致命的な病気の蔓延を防ぐために
②彼は寺院を使うことを望んでいた/ほかのクメールの支配者を満足させる方法として/そして彼らが政府に反抗するのを防ぐ方法として
③彼は人々に見せたかった/彼は以前の支配者とは違うんだということを/(その支配者は)人々は宗教的だと感じていなかった/本来あるべきほど
④彼は信じていたようだ/彼はそれほど長く生きられないと/そして達成することを望んでいた/できるだけ多くを/彼の王としての時代に
STEP.5
設問の答えになる選択肢を選ぶ
正解:④ (根拠は赤字部分)
文章も長く、ややこしく感じますが、どこかに必ず正解の選択肢を一致する文章が出てきます。今回はパラグラフの最後の一文がしっかり読めれば、選択肢④と一致することがわかったはずです
(40)
STEP.1
3問目の設問を読む
設問:Jayavarmanによって建てられた病院について正しいものは何か
*Jayavarmanによって建てられた病院はどんなものだったんだろう、という視点で本文を読んでいきます
STEP.2
問題の答えを探しながら第3パラグラフを読んでいく
Jayavarmanは熱心な仏教の信者だった/そのことは反映されていた/彼の関心に/人々の幸福に対する。/彼が建てた多くの寺院に加えて、彼はまた建てた/100を超える病院を、/それぞれが医者、薬剤師、その他の医療専門家を雇用している。/ケアの質はその時代に対してすすんでいた/脈拍の測定が使われた/診断を支援するために、/そしてバターとはちみつが処方された/薬として。/政府からの物資がこれらの病院に頻繁に届いた、/そしてそれはどうやら/帝国いいるどんな市民も/収入や社会的立場にかかわらず、/治療を受ける資格があったようである/無料で。 /そのような目に見える寛大さの実演は役立った/人々が仏教徒に改宗させるのに/Jayavarmanの王としての名声を確固とさせることと同様に/本物の思いやりがあるという/人々に対する。
STEP.3
選択肢を読む
①それらは十分なスタッフを抱えていたが/十分な医療物資が不足していた/治療が必要なたくさんの人々のための
②それらは治療を提供した/政府の資金で/すべてのクメールの人々に/それを必要としている
③それらは示した/Jayavarmanが同情心をもっていることに/仏教を受け入れた人にのみ
④それらはその地域の指導者たちに見られていた/資金の不適切な使用だと/ただ仏教を宣伝する目的でなされた
STEP.4
設問の答えになる選択肢を選ぶ
正解:② (根拠は赤字部分)
正解の選択肢②と一致するのは赤字で示した部分ですが、もちろん必要に応じて消去法も役に立ちます
選択肢①は「物資が不足」が違うし、③「仏教を受け入れた人だけ」が間違ってて、④は「資金の不適切な使用」とか全然言ってないですもんね
(41)
STEP.1
4問目の設問を読む
設問:Jayavarmanの寺院建設の一つの結果はなにか?
*Jayavarmanの寺院建設はどんな結果になったんだろう、と意識しながら本文を読んでいきます
STEP.2
問題の答えを探しながら第4パラフラフを読んでいく
Jayavarmanの王としての時代は考えられていたが/多くの人に/クメール帝国の黄金時代だと、/一方でまた道が舗装されていたかもしれない/帝国の没落への。/何人かの研究者によると、/Jayavarmanの寺院建設は証拠だった/彼の中央集権の政策の。/王自信が寺院の土地の所有権を取得すると、/統一された政府が管理するシステムが生まれ、/地元の土地所有者の力を奪った。/その間、寺院の建設は必要とした/数万人もの人々が年に移住することを、/
このことは意味した/田舎には人がほとんどいないことを/土地を耕し食料をつくる/帝国のために。/さらに、建設プロジェクトは莫大な帝国の富を使い果たした。/これらの要因が組み合わさり/後のクメール王にとって大きな問題になった/干ばつとモンスーンのために帝国が苦しんだあと。/高度に中央集権化されたシステムは富や、農業労働力、柔軟性を欠いた/これらの自然災害の影響を克服するための、/それが帝国の最終的な崩壊につながった。
STEP.3
選択肢を読む
①地元の地主はJayavarmanに裏切られたと感じた/多くの人が彼を支援することを拒否した/クメール帝国が攻撃されたとき
②それは田舎の人々を怒らせた/都市に移動させられた、/だから彼らは試みた/Jayavarmanから力を奪おうと
③それはとても多くの資源の使用を必要としたので/クメール帝国が対処できなくさせた/将来に直面した問題に
④それは価値があることを証明した/クメール帝国の市民の関心をそらすのに/この地域の頻繁な自然災害から
STEP.4
設問の答えになる選択肢を選ぶ
正解:③ (根拠は赤字部分)
このパラグラフ全体として、クメール帝国没落までの道までの説明になっています
要は、人とか富を中央集権(governmentcontrolled system)したせいで、いざという時の力が失くなっていた、ってことですよね
過去問演習を通じて、長文読解問題を「短文問題化して解く」 方法をマスターできたでしょうか。
とても有効な方法ですので、ぜひこのパターンを身に付けて準1級に合格してください!